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サラシミツロウ White Beeswax/CERA ALBA/白蝋

局方収載文書 ・本品はミツロウを漂白したものである。
・性状:本品は白色〜帯黄白色の塊で、特異なにおいがある。
    本品は冷時では比較的割りやすく、割面は非結晶粒状性である。
・酸価:5〜9又は17〜22。
・けん化価:80〜100。
・融点:60〜67℃。
・貯法:密閉容器

注釈文書 ・ミツロウを漂白したもので、色が淡色であり、その他の規格はミツロウとほとんど
 変わらない。
・ミツロウを水に湿らせながら日光にさらして脱色・脱臭したものである。
・本品は、医薬用としてミツロウよりも適当である。
・日本薬局方製剤への応用:白色軟膏、親水ワセリン

感想 ・せっけん作りのサイトなどで、ビーズワックスと呼ばれているものです。正式名称は
 サラシミツロウ。名前の通り「ろう」です。
・『日本薬局方サラシミツロウ』と、『普通のサラシミツロウ』では規格が異なります。
 手作りせっけん、手作りコスメに関する記載の中で、「白いミツロウは漂白している
 のでよくない」の類いの記載を見かけたことがありますが、日本薬局方サラシミツロ
 ウならば薬剤を使っていない上、水に溶解する不純物を除去している分、精製度が高
 く、より安全なものと言えると思います。
・つまり、分かりやすく言うと、黄色いミツロウより白いミツロウの勝ち、ということか
 しら。

応用 ・リップクリームなどの硬度を高めることができます。
 ≫手作りのシアバターリップ

リファレンス ・第十四改正・日本薬局方解説書、廣川書店


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最終記載日:2004年1月27日

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