2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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イエメン>2009年01月18日(Sun)
サナア→アリーム→アデン→アデン東の検問所→アデン
:: 旅619日め : 世界旅89ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ109ヶ国め ::

■イエメン脱出編・1
ここんとこ、イエメンでは地方部族による外国人誘拐頻度が一層高くなっています。そのためイエメン政府は外国人の移動をより制限してきています。事実、半年前までは「可」だった、サナアSana'aでのサユーンSay'un方面バスチケット購入が買えませんでした。日を変えて訪れても、難攻不落のチケット窓口を破ることはできませんでした。

昨日、私たちは首都サナアからの直接の脱出は無理と判断し、南のアデンAdenにいったん出てイエメン脱出へ向けることを決意しました。朝9時すぎのバスに乗り、アデンには夕方6時ごろ到着しました。早速東のムカラAl-Mukalla行きのバスチケットを買おうと試みますが、チケット窓口は二つ返事で「ラー(だめ)」。上司に直談判しても「ラー(だめ)」。他社もあたってみましたが、相変わらずの難攻不落ぶりは続きます。

ある会社で、あづさはちょっと作戦に出てみました。

私たちが初めてアデンのツーリストポリスを訪れた日、あづさがパーミッションの申請をしているとき、和人が署内の新品PCの接続の手伝いをしたことと、それを喜んだポリスチーフが、何かあったときのためにと電話番号を教えてくれたことを、この日記にも書きました。

 バス窓口で、言ってみる。

「アンディ ショルタ サディーク」(私警察官の友達いるよ)

電話番号が書いてある紙を見せると、窓口のおにーさんが電話をかけてくれました。会話はアラビア語なので分かりませんが、電話の向こうから「コンピューター」「OK」という声が聞こえたように感じました。そして、窓口おにーさんは「OK」と言います。


     や・・・ o(・∇・o) ヤッタ!



     \(*^▽^*)/\(*^▽^*)/ ヤッター!



本当に本当にうれしかった!! サナアに着いてから7日間、何をどうやってもバスチケットが買えなくて・・・ううう、あの苦労を思い出すだけで涙が出そうだ・・・、もうオマーンには行けないのかもとまで思う中でのこの一発逆転劇!

推測ですが、和人によるPC接続を喜んだポリスは「その人たちはコンピューター接続を手伝ってくれたんだ。いい奴だからチケット売ってやってくれよ」なんて言ったんじゃないかと思います。

ちなみに、外国人誘拐事件は、ムカラ以西で起こっており、ムカラより東は安全なエリアです。だから、ムカラにさえ行ってしまえば、私たちの陸路でのイエメン脱出はほぼ成功したも同然?

「よかったね」「うれしいね」って、晩ごはんを食べるときもずっとそんな会話をしていたように思います。

バスは夜10時発ということで、夕食を食べてもまだ時間があった私たちは、ショッピングセンターを歩いたりしながら時間を潰しました。

■アデンから乗る深夜バス
バスはアデンを夜10時に出発しました。どきどき。
40分ほど経ち、最初の検問チェックポイントです。どきどき。
あづさはイエメン女性そのものの格好で座っています。黒オバQです。
外国人と気づかれないよう、泰然自若と座っていました。

検問の兵士がバスに乗り込んできました。
兵士はイエメン人でない者(和人)がいることに気づきました。

アデンで取得したパーミッションを見つつ、兵士は他の兵士とごにょごにょごにょ・・・。

バスを降りろと言われました。
私たちは当然「パーミッションとチケットの両方を持っている」と説得しますが結果は×

「明日の朝7時のバスに乗るならOK」ですって。
夜行がダメで昼間のバスならいいってこと?
それって変。昼間のほうが外国人誘拐のリスクが高い筈じゃない??(顔が見えやすいため)

ひょっとして私たちを強制下車させるための文句なのですか? それ?


・・・悔しいことに、私たちは深夜の検問所に置いてけぼりとなり、バスは去っていきました。


深夜の風が吹く寒い中、1時間ほど何もできずに座り込んでいると、兵士のベッドで寝ていいと言われました。ああ有難い。

検問所の兵士のベッド

和人と「ちょっと安心したね」なんて言い、そのまま横になっていると、今度は兵士に叩き起こされました。アデンに行く(つまり私たちを強制送還する)バスがやってきたのです。私たちはそのバスに強制乗車させられ、何とも元の木阿弥・・・アデンに深夜1時に戻ってしまいました。

バス会社で、いろいろと状況を説明しようにも、職員は英語が数字程度しか言えないので、警察を呼んでもらいました。やってきたポリスの説明では検問を通れなかった理由として「ムカラに行く途中の町でデモンストレーションがあるからだ」なんて言いますが、はっきり言って、「なにそれ」って感じです。デモンストレーション・・・イエメンで何度も行われている「反政府デモ」と解釈するのが妥当な気がしますが、そんな示威運動が真夜中に行われる訳ないと思うんですけど・・・。夜行バスを強制下車させる理由にはならないと思うんですよね。しかもそのポリスは、デモンストレーションはいつ終わるかわからない、なんていうテキトーなことを言い続けますし・・・。まるで、私たちのムカラ行きを阻害して遊んでいるだけみたいです。

しかも悔しいことに、明日朝7時に警察に出頭するよう命令されたのです。
明日の7時といえば、代替で乗れるはずのバスが出る時間じゃないですか。

あーあ、悔しい。本当悔しい。

宿に入ったら深夜2時。悔しくて悔しくて、ほんのわずかしか眠れませんでした。
本日の旅
行動 :サナアからアデンに移動、アデン観光、アデンからムカラに移動中に検問で強制下車させられアデン強制送還
朝食 :ベール(玉ねぎじゃがトマト青唐辛子トマトピューレ入りスクランブルエッグ)、ホブス(アラブの薄パン)、サハーワ(きゅうり玉ねぎトマトのミキサーがけ)/サナアの食堂
昼食 :オクラひきにくトマトにんにく煮、フライドポテト豆ウリソテー、キャベツトマトきゅうりサラダ、サハーワ、ホブス/アリームの食堂
夕食 :フール(にんにくが利いたつぶし煮豆)、ルーティ(パン)、シャイハリブ(甘いミルクティー)/アデンの食堂
宿泊 :カスルアルマンスーラホテルQASR Al-Mansora Touristic Hotel

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旅情報
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*イエメンからオマーンへの陸路移動
サナアで「イエメン全土有効」と書かれたパーミッションを取得しても、アデンでオマーンまでの陸路移動に含まれるすべての都市がかかれたパーミッションを取得しても、バス会社は東へ行くチケットを外国人には売ってくれない。サナアからサユーンへのチケットはこれにより購入不可だが、サユーンからサナアでのチケットは購入できるらしい。同様に、アデンからムカラへのチケットは買えなかったが、同時期にムカラでバスチケットを買ってアデンに入っている旅行者はいた。外国人誘拐地域に外国人を通さないための措置ならば、両方向販売禁止にすべきなのに、東行きを制限するのは不可解である。これにより、オマーンからイエメンへの陸路移動は容易であるがイエメンからオマーンへの陸路移動は困難を極めることが分かる。
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