2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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英国>2007年08月06日(Mon)
★ミッドイェール→グッチャー→ベルモント→ハーマスネス→トレスタ→フービー→アイスバンク
:: 旅88日め : 世界旅15ヶ国め : 和人209ヶ国め : あづさ36ヶ国め ::

■シェトランド諸島の離島、フェトラー島へ
キャラバンカーの寝心地は最高で、私たちはしっかり熟睡できました。軽い朝食を摂ったあと、ジュリアおばさんがイェールYell島北部のフェリー乗り場のグッチャーGutcherまで車で送ってくれ、そこでお別れです。

イェール島、ウンストUnst島、フェトラーFetlar島をまわるフェリーに乗り、ウンスト島とフェトラー島とどっちに行こうかと最後まで悩みましたが、ストーンサークルがあるフェトラー島に行くことに決めました。

ウンスト島ベルモントBelmontを経由してフェトラー島の船着場ハーマスネスHamars nessに着きました。船を降りると・・・あらら何もない・・・聞くところによるとこの島は人口たった60人なんですって。辺鄙な場所なのですね。

この島にキャンプサイトがあることは事前に調べて分かっていたので、フェリー降り場にいるポストバス(郵便物を運ぶワゴン車がバスとして機能するユニークな乗り物で、スコットランドのうち公共バスのない地域で見られるもの)に乗ってトレスタTrestaにあるキャンプサイトに連れて行ってもらいました。そこにはキャンプサイト使用料はショップ(商店)で支払うようにという張り紙があったので、更に歩いてショップに向かいました。寒い寒い、本当に寒く、霧と風も強いのですが、頑張って歩きました。

さて、ショップに行ったら先ほどのポストバスの運転手のおじさんがいます。私たちのことをショップオーナーに話してくれていたようで、ショップオーナーは「今日のような天気でキャンプは大変だ。近くの一軒家が安い値段で泊まれるからそちらが良いだろう」と教えてくれます。それは「キャンピングベッド(Camping Bods)」というシェトランド諸島の独特の宿泊スタイルで、歴史のある家や遺跡を宿泊施設にしたものです。

ポストバスに乗せてもらっていったんフービーHoubieのインフォメーションに寄り、アイスバンクAithbankにあるお宿を訪れてみると、わーい最高!!

大好きなピート(泥炭)を燃やす暖炉があるじゃないですか!!

ホステルよりも安い価格で、暖炉のある一軒家を貸し切りなんて、本当に素敵なこと! そしてそれが風景の素晴らしいシェトランド諸島の離島でだなんて、実にロマンチックです。

ピートを炊くと、暖炉の熱で部屋はしみじみと暖かくなっていきます。少し体が温かくなったあとは、島を見におでかけすることにしました。

■ストーンサークルを求めて
最初はちょっとその辺を・・・という気分で始まった散策ですが、歩いてみると素晴らしい風景に気分も良く、ストーンサークルがある場所の近くにまで来ていました。明確な地図はないのですが、ポストバスのおじさんが「このへん」と教えてくれたストーンサークルの場所を目指して歩いてみようということになりました。

メインロードから島の内部に入り、湿地帯を歩きます。ハナから濡れる覚悟いっぱいでスタートしたので、くつの中がぐちょぐちょしても気分はぜんぜん滅入りません。しかし・・・

歩いても歩いても、石が見えてこない。あまり正確でない簡易なイラスト地図で「このへん」と指差してもらっただけでは、探すのは難しいようです。しかも霧が出ていて、いくらあづさの視力が良くても(※2.0以上あります、ふふ)、探すのは難しい。しかも、湿地帯で轍(わだち)もなく、下手すると方向を見失って遭難しそう・・・。だから、目印になる物を見失わない範囲でしか動けませんが、ともかく歩きます。

「この石、ストーンサークルかなあ?」
「うーん、なんか違いそう」(注1)

そんな石なら何箇所かで見かけましたが、自信をもてる石に出会えず・・・。

でも、一瞬わずかに見えた石の霧影へ向けて歩いていくと、なんと、超巨大なストーンサークルに出会えたのです!!(注2) 気分は探検家です。伝説を信じて歩き続け黄金都市を見つけたあの探険家の気分です!!!

ストーンサークル

この石が、延々と遥か向こうまで続く・・・私たちは、地図にない巨大なストーンサークルの発見に嬉々として、霧の中でしたがいっぱい写真を撮りました。ほんと、ほんと、本当に嬉しかったなあ。

後日インフォメーションセンターのおじさんにデジカメの写真を見てもらって確認したのですが、注1で見た石の1つが、古く青銅器時代からあるストーンサークル「ホルタダンスHaltadans」なのだそうです。そして、注2で私たちが見つけた巨大ストーンサークルは「ウィルサポンドWhilsa pund」という、それよりも新しい時代のもの。ちなみに、シェトランド諸島の青銅器時代は紀元前1800年ごろに始まったのだそうです。

泥だらけのズボンとくつで宿に戻り、洗濯と晩ごはん。晩ごはんはスコットランドの伝統シチュー「スコッチブロースScotch broth」仕立てのパスタにしました。暖炉にシチューという組み合わせは、まるで昔の伝統的な暮らしを垣間見るようでした。

うふふ、暖炉の前だとちょっとおばあちゃん気分になれちゃいますよね^^

深夜になりました。

ふと外に出ると外灯がまったくない島は真っ暗。北極星を探すと、意外なほど頭上に見つかりました。こんな高いところの北極星って見たことあったっけ・・・? ああそうか。これまで何十日も夏の高緯度地域にいたから、昼間が長くて星を見ていなかったんだね。

空を見上げて、星座の位置や傾きから今自分が地球のどこにいるのかを実感するひとときは、ちっぽけな自分と、地球さえちっぽけなほど大きな宇宙を感じる、心洗われる大好きな時間です。

ストーンサークルの発見に、素晴らしい伝統的暖炉のある暮らし。

私たちは2人とも、素晴らしきフェトラーFetlar島に、大いに満足しています。
本日の旅
行動 :イェール島からフェトラー島へ移動、フェトラー島観光、ストーンサークル探索
朝食 :アイリッシュコーヒー、ねぎにんじんスープ、パン、チーズ/マーシャルおじさんちのキャラバンカーの中
昼食 :スモークマケレル(Smoked Mackerel、シェトランドのサバの燻製)、Balta Biscuit(バルタビスケット、シェトランド諸島で作られたビスケット)、アールグレイティー/キャンピングベッド
夕食 :Scotch broth(スコッチブロース、スコットランドのシチュー)仕立てのパスタ、コーヒー/キャンピングベッド
宿泊 :アイスバンクキャンピングベッドAithBank Camping Bods
http://www.camping-bods.com

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旅情報
1ポンド=245円

*キャンピングベッド(Camping Bods)について
シェトランド諸島にはキャンピングベッドCamping Bodsというシステムがある。歴史ある建物を安い宿泊施設として提供しているもの。シェトランド諸島に10箇所。私たちが泊まったフェトラー島のキャンピングベッドは、英国の歴史を感じるピート(泥炭)の暖炉があり、滞在心地はそれまでの旅で泊まった他の宿よりも良く、滞在そのものが楽しめた。2階建て、トイレシャワーきれいなベッドルームつき1軒屋を借り切っても他のホステルより安いというのが嬉しい(ただし7人まで宿泊可能なので他の客がいたら相部屋になる)。
http://www.camping-bods.com

*フェトラー島のストーンサークル
飛行場の滑走路が島内部に向かっている方角を甲とする。滑走路には歩いて入れる。滑走路から甲に向かって歩くと右手に湖があり、その湖から甲の方角に、古いストーンサークル「ホルタダンスHaltadans」がある。滑走路から直接甲の方角に進むと、やや新しい巨大ストーンサークル「ウィルサポンドWhilsa pund」がある。ホルタダンスは言われなければただ岩が地面から顔を出しているだけと思えるほどなので、素通り注意。ウィルサポンドは石がきれいに列を成して巨大サークル(楕円形)を形成しているので、たどり着ければ見逃すことはないだろう。
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