2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ギニア>2007年12月18日(Tue)
コナクリ
:: 旅222日め : 世界旅45ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ66ヶ国め ::

■コナクリで、今日やったこと
1)コートジボワール大使館で、5ヶ国ビザ申請
2)ガーナ大使館で、ガーナビザ申請と失敗
3)それによりコナクリ最終日確定、ワインディナー

さて、ビザ取り三昧の日々は続きます。

今日はまず、昨日申請した五ヶ国ビザの受領に行きました。料金が後払いというのは大変に有難く、おかげで私たちもピッタリの金額を持って行くことができ、なんだか安心です。でもね、ここのおじさん面白い。

「5万、10万、15万・・・」と、5000ギニアフラン10枚の束を1つずつ机上に置いていったら、その束の中を数えもせずに「ハイOK、じゃあね!」と・・・ちゃんとお金数えなくていいのかなあ(^^ゞ マイッカ

次に行ったのはガーナ大使館です。和人は宿の部屋で仕事をするので、あづさが一人で行きました。さみしー(涙)

ところで今の旅行程だと、ギニアの次がシエラレオネ、リベリア、コートジボワールと続き、その次がガーナの予定です。コートジボワールからブルキナファソへと北上するのは、内戦状況から相当難しいと考え、東へ抜けるルートを検討しています。だから、早めにガーナビザも取ろうと考えていました。

さて、ガーナ大使館では、実に奇妙なやりとりが始まりました。

ビザを取りに来たことを伝え、パスポートを提示すると、受付のおねーさんはパラパラとめくり・・・

「ギニアビザ」と言います。

最初、ギニアビサウと聞き間違えてしまって、「え???」でしたが、そんなはずはないと思い、「ギニアビザなら持っていますけど」と返答します。おねーさんは「Show me Guinea Visa(ギニアビザを見せて)」と再度言うので、パスポートの中の、ギニアビザのシールが貼ってあるページを差し出しました。「ギニアビザが1月10日までだから、1月10日まではガーナビザは発給できない」・・・この文言には一瞬フリーズ・・・固まりましたね。何故かと問うと、「ギニアビザとガーナビザの日付が重なることを、ガーナ本国のイミグレーションから許可されていない」とのことです。

深く考えなければ、おーそうか、なるほど、で終わってしまうかもしれない。でも絶対にヘンなのですよ。言い換えれば、「ガーナビザが欲しかったらギニアビザが切れたあとに来なさい」ってことでしょう? そんなのありえないじゃない。ギニアビザが切れてギニアに滞在したら、不法滞在。そんなことありえないもの。

「それでは、1月11日~2月10日の1ヶ月ビザを出してもらえますか?」の問い合わせに、「今日は12月18日だから、12月18~1月17日のビザしか出せない。それはあなたのギニアビザと重なるから無理。」との回答。更に、「ビザはアビジャン(コートジボワールの中心都市)でなら問題なく取れます」とまで言われてしまいました。なんだかよく分からないけれど、つまりは、今日の様子ではギニアではガーナビザが取れないとの判断をしました。でも諦めません。

「私たちの日程ではお正月すぎにはアビジャンにいるんです(←ホント)。アビジャンでガーナビザを取ったって、ギニアビザと日程が重なるでしょう? ガーナ入国の国境でチェックする時点では、アビジャンで取ったガーナビザもコナクリで取ったガーナビザも一緒でしょう?」・・・そして何も言えなくなっているおねーさんに、とうとう「・・・ボスと話しをさせてください!」・・・あづさの強気発言登場。そして受付のおねーさんは誰かに電話し、そしてあづさに言いました。「特別なことだけれども、ボスと対談して下さい。ただしボスは他の大使館に行っているので閉館時間までに帰ってくるかどうかは分かりません」

ここで言うボスとは、領事でしょうか、大使でしょうか。ともあれあづさはボスの帰りを待つことにしました。写真は、1杯の水をもらって、ガーナ大使館で待つときのものです。日記に勉強道具、ガイドブックと、すっかり長居の体制はできています(^_^)V

ガーナ大使館

閉館時間まで待ちました。そして大使館にボスから電話が入りました。「今日は戻れない、明日のオープン時間(10時)ならいるから」とのこと。

宿に戻り和人と相談しました。「その話からなら、ギニアではガーナビザは難しいから、もう明日は行かなくていいよ」との結論。つまり、コナクリでのビザ取りが一通り決着が着いたことになり、今日がコナクリ最終日決定となりました。

■高級スーパーマーケットにて
ガーナ大使館の近くにはセレブなスーパーがあります。コナクリ最終日決定ということもあり、そして、LEDライトの電池を買い足したかったこともあり、あづさは再び外出してワイン、チーズ、オリーブ、デリハムなどを買い出しに行きました。久々のヨーロッパなテイストの晩ごはんです。

チーズやハムの量り売りコーナーでは、ギニア人店員と「120gちょうだい」「137gでは多いかい?」そんな会話をして、買い物をしています。そこに、アラブ系の人・・・おそらくは店長か支配人と思われる人が近づいてきました。明らかに東洋人の私がフランス語の会話に困っているのではないかと、助けに来てくれた様子です。

アラブ系のおじさんには、今旅をしていること、ギニアは楽しかったこと、そして明日コナクリを出ていくことなどを話しました。

お店の中を歩き、おつまみもしっかり買って、レジに行きました。

カシャカシャカシャチーン(レジの音)、表示は96725ギニアフラン。
えーとえーとと、5000ギニアフラン札を数えるあづさの近くに、また、アラブ系おじさん登場。
・・・アラブ系おじさんが何かをレジおばさんに伝えると・・・

カシャカシャカシャチーン(レジの音)、表示は80000ギニアフラン!!!
「ぷるくわー!?!?」(なんでなんでー?)・・・思わず出た言葉。

「Bon Voyage」(よい旅を)

それは、店長か支配人のおじさんの、私たちへのメッセージを込めた2割引だったのでしょう。

その言葉どおり、これからも、良い旅をしたいと、コナクリ最後の夜はボルドーワインと美味しい食材で乾杯しました。
本日の旅
行動 :5ヶ国ビザ受領、ガーナビザトライ(未遂)
朝食 :バゲット、カフェオレ/宿
昼食 :ケケ(魚乗せアティケ)/コナクリの路上ごはん屋
夕食 :ボルドーワイン、オリーブ、ピクルス、オリーブ入りハム、カッテージチーズ、ビール/宿
宿泊 :ミシオンカソリックMission Catholique

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旅情報
1ギニアフラン=0.027円

*ギニアで取るガーナビザ
日記の概要を記載します。コナクリのカマイエン地区にあるガーナ大使館で申請するが、受付で、ギニアビザが残存している限りガーナビザは出せないと言われた。つまり実質取得不可能。

タクシーの運転手はガーナ大使館を知らなかったが、「コテ・アンバサダドュマリ」(マリ大使館の隣りです)と言うと分かってもらえた。マリ大使館のほうがポピュラーなのかな?