2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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コンゴ民主>2008年07月22日(Tue)
ブカブ→キブ湖湖上(ゴマ行き貨客船)
:: 旅439日め : 世界旅69ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ90ヶ国め ::

■ゴマへ行く決断
今、コンゴ民主東部の都市ブカブBukavuにいます。危険地帯であることは重々承知していますが、事前判断の通り、今のところ危険を感じることは幸いありません。もし危険情報が入ればすぐにルワンダへ退避できる場所ではありますが、私たちは、もっとコンゴにいたい。だからゴマGomaへ行くことを決断しました。

昨日の日記にも書きましたが、ブカブ-ゴマ間の陸路は非現実的なため、一般的な方法であるキブ湖縦断を選びました。タンガニーカ湖に続き、キブ湖の水上を旅することは、アフリカ大地溝帯 -アフリカの大地の割れ目- そのものの体験ですから、それは大変素敵なことと思います。

また、ここブカブまでは南キブ州ですが、ゴマからは北キブ州となるため、州を越える移動ということから、まるで国境越えの如くイミグレーションで手続きをしなければならないのです。ここで手数料をお高く請求(しかもドル払いを要求)されますが、地元の人々はコンゴフランで安いお金しか払っていないので、何十分粘ったかな? ともあれ、地元民と同額を支払うところまで頑張りました。

写真は、私たちが乗る船の隣に停泊していた貨物船。
港の騒々しい雰囲気が、喧騒が、伝わるでしょうか。

港の貨物船

近日あづさの体調が悪い(下痢と嘔吐に連日苦しんでいます)ことは先日の日記にも書きましたが、今日は和人の体調も悪いのです。同じものを食べているから、覚悟はしていたけれど、それでも嫌なことですよね。昼食は2人で1皿だけの注文だったにも関わらず、途中から2人ともお腹いっぱいになってしまい、食べきるのが大変でした。
(※作ってくれた人に申し訳ないから、注文したものを残すことには抵抗があり、滅多にしません)

ゴマ行き、キブ湖縦断の船は、夜6時すぎに出港しました。

私たちは幸い壁際の良い席を取れましたが、最終的には足の踏み場が本当にないほど、床は人々が、自分の体も横に倒せないほどいっぱいとなりました。見ていて可哀相になるほど悲惨な様相なのです・・・。

コンゴ、ザイールで、船に乗りたいと思っていたあづさ。今日、その想いが叶えられたことは、本当に嬉しい。

入国したてのウビラUviraで、国外退避することも考えていた。
次の街、ブカブBukavuで、国外退避することも考えていた。

コンゴ民主、“緑の魔境”に入ってからいつも、ここが長きにわたる紛争地であることを怖いととらえ、いつコンゴの旅が終わることになっても仕方がないという覚悟をもって、旅をしています。そういう、別種の怖さと戦っているのです。

まだコンゴの旅を続けられることに、本当に有り難く、有り難く思っています。
本日の旅
行動 :ブカブ観光、ゴマ行き船に乗船
朝食 :パン、マーマレード、トマト入りオムレツ、コーヒー、紅茶/宿のレストラン
昼食 :Ugali(ウガリ、マニオクの粉で作ったもち状のもの)、Nyama(ニャマ、肉のトマトシチュー)、ソンベ(マニオクの葉をどろどろに煮たもの)/ブカブの食堂
夕食 :なし(移動していた)
宿泊 :ゴマ行きキブ湖貨客船M.V Safina

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旅情報
1コンゴフラン=0.2円
1USドル=111円

*国内イミグレーション
コンゴ民主は、国内でも州を越えて移動する場合にはイミグレーション手続きを行わなければならない(少なくとも今回私たちが旅した地域はそうだった)。南キブ州を出るブカブでも、北キブ州入り口となったゴマでも、港の船着き場のすぐ近くにイミグレーションオフィスがあった。