2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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チャド>2008年03月11日(Tue)
ゴレ→ティムリ→カクパール→ムンドゥ→ボンゴル
:: 旅306日め : 世界旅56ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ77ヶ国め ::

■チャドを北上します
中央アフリカの北部の情勢が、思っていた以上に劣悪であることを、昨夜知ることができました。

そうなると私たちが取るべきルートは、北上してカメルーンに戻ることです。文字に書くと簡単ですが、実際は1000km以上もの迂回ルートとなります。それでもそれが最善の選択肢なのです。

カメルーンのビザはシングル(1回入国用)なのですが、ドゥアラDoualaの警察では国境で新規ビザが取れると言われ、カメルーン出国時には、このビザで戻れると言われているので、どんな結果であれ、再入国は出来るだろうと踏んでいます。

朝、車の予約をしてから、ゴレGoreの村を観光しました。素朴な村、でも国連組織の人が常駐するからでしょう、人々は外国人に畏怖感を持たず、私たちは大変に安全に歩くことができました。

ゴレ村の市場

泊まった部屋に荷物を取りに戻ったら、先日滞在したムンドゥMoundouに戻ります。早朝から乗り合いトラックのキャビン(助手席)を予約していたのに・・・、同様にムンドゥに向かうというポリスに、その席を奪われてしまいました。ポリス曰く「私のほうが早くここに来たんだ」ですって、嘘つき・・・。でも、中央部アフリカでは、警察官はイコール軍人で、傍若無人な軍人権力社会の中に入っていってしまったのでは、相手に勝てません・・・。

そういうわけで、予定の車から1台遅らせて、ムンドゥへと出発しました。

来たときは夕暮れの道だったけれど、午前中の光を浴びた田舎の村は、素敵に見えるものですね。私たちの目からは危険は感じなかっただけに、やっぱりチャドに来て良かったと、このときも思いました。

「ムンドゥに到着したら、先日と同じ宿に泊まろうね」などと会話していたのにもかかわらず、到着してすぐに、より北にあるボンゴルBongor行きの乗り合いバスを見つけてしまいました。ボンゴルはカメルーンとの国境の町で、私たちはここから出国することを考えていたので、ナイスタイミングとばかりに乗り合いバスに乗り込みました。

夕方なのに、次の移動を始めた理由、それは、チャドのレジストレーションシステム(旅行者登録)が1つの理由です。チャドに入国して72時間以内に、警察で登録をしなければならないのですが、お金をいくら取られるかも分からないだけに、出来ればしたくないなぁという気持ちがありました。そして、外務省から退避勧告が出ている地域である場所であり、なおかつ今持っているコンゴビザの有効期限が短いことから、チャドには長居せずに早めに出国しようと思っていたことなどが、早い移動を心がけてきた理由です。

ボンゴルに到着したのは夜9時と遅かったのですが、無事に宿も見つかりました。

明日は、ボンゴルの町を観光したらすぐに、カメルーンへ抜けようと思います。

ちょっと、無理して、チャドに来ちゃったかな。・・・でも、ものすごく下調べをして、慎重になって、チャドに来たんだと言える。自信をもって決断したし、不安ももって決断した。

チャドに来て、本当に良かったって、思う。

この国は、今までのアフリカの旅と比べても、人も文化も“ちょっと違う”感じがとてもします。それは観光客が訪れない南西部に行ったから、余計に秘境感が強く、閉ざされた土地の良さという異次元体験ができたのかもしれません。本当、頑張ってここまで旅をしてきて良かった。

でも退避勧告地域にいるからには、明日無事にカメルーンに戻るまで、気を抜いてはいけませんね。
本日の旅
行動 :ゴレからボンゴルへ移動
朝食 :ブイ(とうもろこし粉をダマダマにして作ったおかゆ)/ゴレの路上ごはん屋
昼食 :アシ(白いごはんのおむすび風)、ムラ(肉&スパイス煮込みソース、でもしょっぱさや辛さがほとんどない)/ティムリ村の食堂
夕食 :イモ揚げ、マニオクの葉のマギーがけ、肉サンドイッチ、シトロンジュース/乗合バスの中
宿泊 :オーベルジュブカジAuberge Boukadji

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旅情報
1セーファーフラン=0.25円

*ムンドゥからボンゴルへの移動
ムンドゥのメインストリート沿い(メインストリートが湾曲するあたり)にある近距離バスターミナルから乗合バスが出る。1人5000セーファーフラン、所要3時間半。