2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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フォークランド>2010年03月10日(Wed)
★スタンレー→ボランティアビーチ→スタンレー
:: 旅1035日め : 世界旅181ヶ国め : 和人236ヶ国め : あづさ193ヶ国め ::

■たくさんのペンギンに会おう
フォークランド諸島は「ペンギンがたくさん見られるところ」としても有名です。

今日は「ボランティアビーチVolunteer Beach」と呼ばれるところまで、ドライブツアーです(*^ヮ^*)

名称が「ボランティア」となっていても、奉仕活動などとは多分関係がありません。ペンギンの営巣地として有名なところ、なおかつ首都スタンレーから日帰り観光できるところです。フォークランド内では最大のキングペンギンのルッカリーがあり、その他マゼランペンギンとジェンツーペンギンが見られるそうです。

メンバーはドライバーガイドのトニー氏(一昨日話をした人)と、1人参加の外国人女性1人、私たち2人でした。「レンタカーでは訪問できない」とは知っていましたが、なるほど納得。車は農場の私有農地の中(非常に広大なので、野原を走るような農地です)を走って行きますし、車の轍すらない荒野をも走っていきます。そうして片道2時間半の興味深いドライブの末に、出てきたのはペンギン、ペンギン、ペンギンの嵐だあー!

めちゃくちゃ興奮します~o(^ヮ^)o
11時に到着して、午後3時まで、たっぷり4時間もフリータイムです! ものすごい強風ですけど、雨が降っていないので多分問題ありません。

真っ先に見に行った、キングペンギンのルッカリー。首元と耳周りに美しい山吹色の毛をもつ美しいペンギンは、何百羽も寄り集まっています。まだ成長しきっていないヒナを守っているのだと思います。

フォークランド

キングペンギンは体長70cmと、他のペンギンよりもひとまわり大きく、そのためか外敵をあまり怖がりません。じっとしていると向こうから寄ってきてくれます。写真の左奥にあるのが何百羽もの集まり(立ち入り禁止)ですが、立ち入り禁止ラインとなる白い石の上に座っていると、周囲のペンギンの数が増えてきて楽しいんです。

次に、マゼランペンギン。一昨日ジプシーコウブGypsy cove(首都スタンレーStanleyから歩いていけるところにあるペンギンコロニー)で見たものと同じタイプです。今日ここで見る3種類のペンギンの中では最も小ぶりなペンギンで、小ささ故でしょうか、とっても臆病。マゼランペンギンはいつも誰かとぴったりくっついて行動しています。20羽くらいでくっついている集団が多いと思ったのですが(成長しきっていないヒナが20羽のうちの数羽で、大人に囲まれて守られている)、私たちがいる気配を遠くからでも感じると、20羽が団子のように癒着したままサササササーと逃げていくのです。100羽の団子も、1000羽の団子も同様です。皆、人の気配を感じると癒着したまま逃げていきます。ここではなかなかマゼランペンギンに近づけません。

一方、ちっちゃいくせに腕白で可愛いのがジェンツーペンギンです。黒い毛の中に、頭部に白い毛の部分があって、その見た目から「ハゲペンギン」とも名づけられています。とにかく腕白で可愛い! ペタペタとよく動きますし、クワクワとよく泣きますし、いろいろなものに興味があるみたいで、私たちが砂浜にちょこんと座っていると、少しずつ彼らは寄ってきてくれるんです(*^-^*)

陸の上でも、海岸の波打ち際でも、とにかくどこにいってもペンギンが楽しめる。可愛くて可愛くて、こっちはまったく疲れ知らず! めちゃくちゃ楽しい4時間を過ごせ、本当に満足しました!

あづさは10年以上前に南極へ行ったことがあるのですが、はっきり言って、南極上陸よりも、フォークランド諸島でのほうが段違いに数多いペンギンに会えました。南極ツアーで訪れる場所では、あの美しいキングペンギンに会えませんし(そのかわり小ぶりで可愛いアデリーペンギンがいます)、そして訪問の自由度が格段に違います(南極は南極条約できつく保護されているのです)。

今後もし誰かに、「ペンギン見たーい」と言われることがあれば、間違いなく、南極ではなくフォークランド諸島を勧めたいなと思います。
本日の旅
行動 :ボランティアビーチ日帰り訪問
朝食 :コーンフレーク、ミューズリー、オレンジジュース、牛乳、ミルクティー、トースト、チーズ、いちごジャム、マーマレード/宿
昼食 :マトンのリブのトマトソース煮、ミブナのサラダ、クスクス/ボランティアビーチ
夕食 :マトンのリブのトマトソース煮、ミブナのサラダ、クスクス/宿
宿泊 :ケイズビーアンドビーKay's B&B
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旅情報
1ポンド=184円

*ペンギンと共にキャンプ!
このボランティアビーチは農場主の私有地ですが、キャンプをすることもできます。自力で訪問することができないので、日帰りツアー2つ分申し込んで、1つめは帰路キャンセル、2つめは往路キャンセルをして、トランスポートを確保し、更にキャンプ料10ポンドを払えばOKです。私たちが申し込んだツアーは1人75ポンドだったので、単純計算によれば1人160ポンド払えばこのペンギンの宝庫でキャンプできそうです。もちろんフォークランド諸島内には、例えばThe Neckと呼ばれる場所など、他にもペンギンキャンプできる場所があるので、いろいろ検討してみる価値はあります。