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2014 バングラデシュ&東北インド
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バングラデシュ&東北インド4州(トリプラ、アッサム、ミゾラム、メーガーラヤ)
3日目 ブラフモンバリア-スルタンプル-アカウラ-国境-アガルタラ-
ブラフモンバリア県はバングラデシュ東部に位置し、インドのトリプラ州と接している。その県都ブラフモンバリア市はバングラデシュ東部第二の都市だ。トリプラ州に抜けるために立ち寄っただけではあるが、せっかく泊まったので、朝から散歩する。ガート(沐浴場)やヒンズー寺院、モスク、音楽院などを見て歩く。写真はヒンズー教のカーリー寺院。
朝ごはんは、ダルとサブジとロティ。昨夜と全く同じメニューだ。朝はこれしかない店が多いのを忘れていた。とはいえ、サブジは野菜という意味で具も味付けもいろいろなので、続けても飽きはしない。
アロエドリンクを売っている。飲んだことがないものはとりあえず飲みたいが、チャイを飲んだばかりなので飲まなかった。
ここからはバスに乗るのだが、始発はなく、遠方からくるバスを見極めて乗らねばならない。文字はベンガル文字だし、呼び込みもベンガル語なので、地元の人に助けてもらわないと、ここでバスに乗るのは難しい。
イスラム国なので車内は男女に分かれている。前の女性席は空いていてすぐに妻は座ったが、私は席なしだ。
30分ほど走ったところで乗り換えだと降ろされた。スタンブルという村だ。10キロほどしか走っていない。ここから国境に一番近いアカウラまで約10キロ。ここからのバスは10タカ(13円)だと教わってバスを降りたのだが、乗り継ぎのバスが来ない。のんびりバスを待ちたいが、250タカとか200タカとかいうタクシーの運転手に囲まれてうざい。バスは基本的にはバスストップでなくとも停まってくれるはずなので、歩き出す。途中で農家や水田など見れて、良い散歩となる。
10分ほど歩いたところでトラックが来、ヒッチハイクでアカウラの街へ。国境交易で栄える街なので市場は大きくて一見の価値はある。ここから国境へのバスは、始発だし、英語が通じて助かった。
商店街のような場所でバスから降ろされた。ガジバザールと呼ばれる市場である。国境はその向うだ。
国境方面へは地元の人も歩いて向かっている。バングラデシュでは珍しく女性が顔まで隠している。
小さな池に、仕掛け網が設置してある。国境はもうすぐそこだ。
バスを降りてから20分ほど歩いてイミグレーションに到着する。出国税が一人500タカ。聞いていたのと違うのでボッてきたかと思ったが、7月1日に値上げしたのだった。手続きに30分ほどかかってようやくの出国だ。
ここからはインド。陸路入国なので、インドビザも日本で取得してきている。しかし、外国人があまり来ない国境だからか、入国にも結構時間がかかる。バングラデシュから東に進んだのに、インドなので時間は30分遅れ。インド時間の11時20分、ようやくすべての手続が終わった。インド側での手続きは40分、あれこれ言われ、疲れた。外国人がほとんどこない国境で遊ばれたようだ。
トリプラ州の州都アガルタラはバングラデシュに接しており、街の中心部まで歩ける距離だ。
国境には手続き待ちのトラックが長蛇の列をなしている。あの手続きのペースではさもありなんと思ってしまう。
歩き出してすぐに音楽が聞こえてきた。結婚式の行列だ。皆さん楽しそう。
伝統的な竹垣の小道を歩いたり、おもしろいモニュメントを見たりしながら、街の中心に向かう。楽器製造の工房があり、しばらく見学させてもらう。
ランチはチキンコルマ。
そして妻の注文したチキンビリヤニ。やっとまともな美味しい食事ができた。
アガルタラで人気の見どころの一つにウジャヤンタ宮殿がある。トリプラ藩王国時代の王宮だった宮殿で、現在は博物館となっている。しかし、この日は祭日で閉館。外からしか見られず。
宮殿入り口で、休館だと分からずに、ベンガル語しか喋らない門番と意思の疎通で困っていた時に、地元の女の子がやってきた。彼女達は英語を学校で習っているので、通訳をしてもらい仲良くなる。モンゴロイドやベンガリーなど、いろんな民族の子たちがおり、さすが東インドだな思った。
藩王国時代の建物が並ぶアカウラ通りには、古い由緒ある建物が多いが、観光化されておらず、看板などないので、何が何か良く分からないまま歩く。
ハリガンガバサック通りもアガルタラのメインストリートの一つで、にぎやかな商店街が続いている。
市場の中を歩く。夜行列車に乗る予定なので荷物は持ったままだ。流石に疲れてきたので予定よりも早めに駅へ向かう。
アガルタラ駅は出来たばかりの新しい建物。ウジャヤンタ宮殿を模した建物で、入口の外観はそっくりだ。
切符売り場はには長い列が出来ている。しかし、よく見ると女性は列に並ばずに窓口のところまで行かせてもらっている。という訳で妻に切符を買ってもらった。
買えたのはジェネラルシートと呼ばれる自由席だ。当日なのでスリーパーは諦めていたが、聞いてみると駅長枠があるので頼みに行くようにアドバイスされた。無理だろうと思いつつ駅長室へ頼みに行くと、なんとスリーパーの切符を出してきてくれた。出来たばかりの鉄道なので、外国人が来ることはほぼなく、優先してくれたのだろう。何故か追加料金もなし。
まだ時間はあるので散歩に出るとヒンズー教の祭りをやっていおり、しばし見学。英語が通じず、祭りということは分かったが、詳細は不明。
夕食はまたもダールとサブジ。チャツネに魚が入っていたのでベジタリアンにならなかったのが幸いだ。このあたりではちゃんとしたレストランに入らないとこういうのしかないようだ。
始発なのに列車は5時間遅れが発表されている。することもないので駅の片隅で仮眠をとる。
22時前に列車はようやくやって来た。
乗り継ぎの列車に間に合わなくなりそうだが、考えても仕方ない。早朝から動いて疲れていたので、スリーパーは本当に助かった。動き出してすぐに横になり、眠りについた。