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2014 バングラデシュ&東北インド
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日記»
バングラデシュ&東北インド4州(トリプラ、アッサム、ミゾラム、メーガーラヤ)
8日目 ダウキ-ジャインティアプール-シレット
夜間は何度も強い雨が降っていたが、幸い朝には止んでいた。メガラヤ州の観光を全くしていないこともあり、村を少し歩くことにする。泊まった宿は意外に小綺麗な建物である。
ヒンズー寺院の道路側は同じ建物が商店だが、閉まっている。
こちらはモスク。メガラヤ州はキリスト教が75%の人口を占めているが、この村ではヒンズー寺院とモスクしか見当たらず。
市場の一角でヤギを解体していた。バンでも市場が開くのかと思ったが、このあとすぐにヤギは片付けられてしまった。やはり、今日はすべての店が休みのようだ。
国境が開く時間が近づいたので、荷物を持って出発する。車はまったくなく、歩くしかない。残念ながら雨が降り出した。雨が降り出すとすぐに子供たちは傘を取り出す。いつも携帯しているのだろう。
村外れの滝が水場になっており、ちょうど洗顔や歯磨きをする人がいた。
途中に石炭の山がたくさん積み上げられている。ダウキを含むジャインティア丘陵は石炭の産地で、主にバングラデシュに輸出されている。
9時25分に国境に到着するが、オフィスは閉まっている。国境が開くのは9時だと昨夜オフィサーに聞いたのに…。道路にもフェンスがあり閉まっている。フェンスの向こうには国境の川が見えている。川原に人がいるのでよく見ると、石炭を拾っている。川の上流に炭鉱があり、放置されたクズ石炭が川原に溜まっているのだそう。
いつまで待ってもオフィサーが来ないので心配になってきた頃に、ようやくオフィサーがやってきた。建物が開き、中に入れてもらったものの、そこでもかなり待たされた。10時半になってようやくイミグレーションの準備ができたようで、出国手続きが始まる。インドのカスタムはいつも時間がかかるが今日はすんなり。ようやくこれでバングラデシュに向かうことができる。
歩いて国境を越え、バングラデシュに着いたのはインド時間の11時である。ここからはバングラデシュ時間なので30分足して、11時半だ。
バングラデシュの係官は、バンで誰も来ないと思っていたようで、我々の出現にかなり驚いている。それでも入国手続はスムーズに終わった。
イミグレーションを出たすぐ先に食堂があり、まずは昼食をとる。美味しいビーフカレーだ。
バスは店の前に停まるというので、そのまま待つ。キッチンを覗いたりしているうちにバスが来て、出発だ。
国境近くには採石場がたくさんある。
30分ほどバスに乗ってジャインティアプールに到着する。ここは1835年に英国に滅ぼされるまでジャインティア王国の都として栄えてきた街だ。バス停のすぐ前には祭壇であった遺跡があるが、ほとんど保護も観光資源化もされておらず、バス街の人々の休み場となっている。
紀元500年頃から続いたジャインティア王国だが、その遺産はほぼ放置された状態だ。廃墟となった王宮の入り口をくぐると物悲しい気分となる。。
巨石文化の好きな私にとっては、点在する遺跡はかなり興味深く、この街に泊まりたいと思ったほどだ。
市場も伝統的な姿を多く残している。靴修理の少年が並ぶこのストリートは数十年前に戻ったかのよう。
現在のメインストリートに並行し、車の通らない古い道が残っている。こちらが王国時代のメインストリートだった道だ。過去に思いを馳せながらのんびり歩いて見たい道である。
現在のメインストリートは、人も車両も多く、先程の静かな道とは全く違って、現実に引き戻されてしまう。
予定通りバスに乗って、本日の目的地シレットに向かう。バスは相変わらず混むが、イスラム教徒の国なので妻は座らせてもらえる。荷物を妻に渡せるので私も少し楽ができる。
15時にシレット到着。バングラデシュ北東部の中心都市であり、人口250万人。バングラデシュ第三の大きな街だ。疲れていたのでいつもよりランクの高い宿にチェックインし、一休み。
夕方からダッカ行きの切符を買いに駅へ行く。小雨は降っているが散歩がてら歩いていくと途中には市場があり、少し見て歩く。
サイクルリキシャが多い街のはやはり街が平らだから。さすがはバングラデシュだ。
雨脚が強くなっても屋内市場なら気にすることなく、のんびり歩ける。
無事に明後日朝の切符を購入し、街の中心部で夕食をとる。夕食は山羊カレーだ。
21時頃にホテルに戻り、シャワーを浴びて休んでいるとフロントから電話がかかってきた。ちょっと話がしたいので部屋に行って良いかなという。めんどくさいなと思ったが、OKしたところ、まもなく大勢で歌を歌いながら部屋に来た。
なんだろと思ったら、ハッピーハネムーンと書いたケーキを持ってきたのだ。チェックインのとき少し話をして自分のウェブサイトを教えたのだが、新婚旅行の記録を自動翻訳で見て、今もその旅の続きと勘違いしたらしい。せっかくのプレゼントなのであえて訂正はせず、有り難く頂くことにする。いや~、ビックリ!