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2012/13 中国海南島
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海南島旅行記
2日目 北京-海口-文昌
北京発7時の中国国際航空で海南島の省都海口に向かう。昨夜の杭州北京よりはましだが、45分遅れでの離陸だった。
機内食の朝食は、お粥に煮卵やザーサイなど。意外にまともな朝食である。
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海口到着は11時、気流の関係か、遅れはほとんど解消されていた。到着ロビーの水槽で珊瑚と南海の魚が出迎えてくれ、南国に来たなぁと嬉しくなる。
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荷物受け取り場の前には更衣室が並んでいる。暖かな場所に着いたので涼しい服に着替えをどうぞというサービスだ。
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省都である海口の街には向かわず、空港からは新しい高速鉄道で文昌市に向かうことにする。駅には切符の自動販売機があるが、中国の身分証がないと使えず、やむなく窓口に並ぶ。自販機はほとんど行列がなく、来た人はすぐに買えているのに、窓口で行列する中国人はなんなのだろう。並ばざるを得ない我々は延々と待たされて大迷惑だ。なんとか13時20分発の切符を入手する。
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50キロををノンストップで走り、乗車時間はたったの20分だった。市バスで市の中心部に向かい、適当なホテルにチェックインする。
一休みした後で街を散策する。水路沿いにヤシ並木があり、南国情緒のある街だ。ゲートをくぐり、文南老街に進んでいく。
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古い街並みを意味する老街は中国各地にあり、近年観光開発されているところが多い。観光客の姿を見かけないこの街の老街も、たくさんのモニュメントやベンチが作られている。モニュメントは伝統文化を示すものが多く、中でもヤシの実をカットしたりしているモニュメントが気に入った。
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水路側は緑地化されており、良い散歩道だ。
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老街を抜けると小さな市場があった。南国のフルーツが東南アジアっぽい。
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タイからマレーシア、シンガポールにかけての街でよく見かける海南鶏飯の海南はこの海南島を指している。海南島の各地で食されていた家庭料理がその原型だという。そんな中、海南島の4大美食にも挙げられている文昌鶏が海南鶏飯のオリジナルとして有名だ。それゆえ、海南島に来ることを決めた時に妻から訪問リクエストされた街がここ文昌だ。色々ガイドブックを探したが、何の記述もない田舎町。それでもインターネット上には様々な情報があり、一番の老舗であるという文昌鶏の店を見つけて訪れることにした。しかし、思ったよりも遠く、時間も遅くなった。途中にいくつか文昌鶏の店を通り過ぎると、お腹のすいた私としてはどこで食べても同じだろうという気分になってくる。それでも何とか頑張って目的の店へ。頑張った甲斐もあり、期待以上の味で、満足。
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店の脇には生きた鶏がたくさん籠に入れられている。鶏は店で処理しているのだ。鶏の鮮度もうまさの秘訣なのだろう。
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食事が終わるともう夕方の4時過ぎである。戻りは道を変え、散歩を続ける。公園の植物も南国風でヤシの種類も多い。寒い日本の冬から来たのでこの気候はほっとする。
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屋台で茹でたキャッサバや餅菓子を買って宿に戻る。
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昼食が遅かったので、夕食は宿で買ったものを軽く食べただけ。夜行列車から空港泊と続いたので、早目に就寝する。