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2020 マカロネシア&UK
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日記»
カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島、ブリテン島
5日目 ララグーナ-イコーデロスビノス-アカンティラドスデロスヒガンテス-プラヤデラアレーナ-プラヤデファニャベ-グイマー-ララグーナ
朝食は、宿横のパン屋でピザを買って、部屋でとる。10時半頃、レンタカーで出発する。まずは島の北側の高速道路を終点まで。さらに少し走って、島の西北部にあるイコー・デ・ロス・ビノスに到着する。島で一番大きな竜血樹のあることで知られる街だ。街はこじんまりして雰囲気がある。観光客の姿も多く、観光局もある。
この竜血樹の展望台と知られる公園には竜血樹同様に大きな木もあり、落ち着ける場所になっている。
展望台から見下ろす場所にある竜血樹は、樹齢1000年ともいわれ、カナリア諸島最大で最も古い老木である。
街の周辺にはワイン畑が広がっており、試飲をさせてくれるワインショップが立ち並ぶ。車だったので一軒だけにしたが、美味しいワインを味わってみた。
趣のある通りの先にも大きな竜血樹が見える。
メインの古木には負けるが、この竜血樹も見事な木だ。昨日は若い樹でも喜んで写真を撮ったが、この辺りには大きな竜血樹がたくさんあるのだった。
テネリフェ島の北部の特徴的建築だという出窓もこの街にはたくさんあった。
斜面にある教会も趣きがあって、のんびり歩くには良い街だ。
昼食はカナリア風の食事を出すというレストラン。このポタージュには昨日市場で見た塩漬け肉が入っている。
カルネメチャーダという牛肉の煮込みもトロトロに煮込んであり、美味しい。
街を出て、島の北西端にある峠へ向かう。峠近くの展望台からテイデ山が見える。
展望台から下界に目を移すとブドウ畑が広がっている。大きなワイナリーのブドウ畑だ。
島の西海岸は、ビーチが連なり、リゾートホテルが並んでいる。その一番北にある街がアカンティラドス・デ・ロス・ヒガンテスである。ここから北は断崖絶壁になっており、ほとんど人は住んでいない。
アカンティラドスデロスヒガンテスの南にあるプラヤ・デ・ラ・アレーナでひと休み。火山島なので砂が黒いが海は透明で、多くの人がビーチを楽しんでいる。しかし、少し肌寒く、水に入っている人は少ない。
次に高級ホテルが立ち並ぶことで有名なラスアメリカスのビーチに行こうと思ったが、地図アプリを見ると渋滞が酷く、車を停めるのにも苦労しそうなので、すぐその手前にあるプラヤ・デ・ファニャベを訪れた。先ほどのビーチよりは砂に白いものが混じり、真っ黒な砂には見えない。
リゾート地帯を抜け、南空港を通り越し、北上。ピラミッドで知られるグイマーにやってきた。発見された当初は中南米のピラミッドとエジプトのピラミッドをつなぐものとして期待されたが、発掘調査の結果、19世紀のものであることが判明している。
今日は早めに宿に戻り、ゆっくりしようともう一つ行きたかった場所はカットし、宿に向かった。明るい時間に着くと思ったが、車から焦げ臭いにおいがしてきて、車のパワーが出なくなった。高速道路だったが、一旦路肩に車を停める。この段階ではまだ動いていたので、どこかに連絡する前にまずは高速道路を降りようと、一番近い出口に向かう。しかし、出口手前の坂を登れず、完全に動かなくなってしまった。道の端まで坂を利用して寄せた、ここでお手上げ。何かあったらすべてレンタカー会社にまず連絡しろと言われていたので、かけてみるが、別の番号だと3回たらいまわしにかけ直させられた挙句、もとの番号に戻ってきた。高速道路上で危険なのにふざけるなと私が切れて、ようやくの対応。結局最初に電話に出た人が最後まで話し相手だった。単に対応が面倒で、他のオフィスに掛けさせようとしただけのようだ。代車を回すからそこに居ろと言われたきり、1時間。車内にいると追突されそうな場所なので、外にいるしかなく、寒かった~。
代車が来るより先に、警察の巡回が現れた。事情を話すと、すぐにレンタカー会社に確認をとってくれた。そして警察が呼んでくれたレッカー車が先に来て、高速道路を出て安全な場所まで車を移動してくれた。
そして警察は、こちらの連絡先も聞かず、「もう少ししたら代車が来るから待つように」と言って、いなくなった。約2時間経ってレンタカー会社の代車がようやくやってきた。フルで保険をかけていたためか、ほぼ手続はなしで、車を交換しただけ。
ぐったりと疲れ果てて宿に到着。隣のパン屋でパンと生ハムを買って、軽く夕食ととっただけ。シャワーを浴びる元気もなく横になった。