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2020 マカロネシア&UK
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カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島、ブリテン島
6日目 ララグーナ-クリスピン-サンアンドレス-バイラデロ-ララグーナ
宿泊しているサンクリストバルデララグーナは、その中心部が世界遺産登録されている。宿泊してる建物はその緩衝地帯であり、世界遺産登録物件ではないが、道を隔てた目の前にあるラ・ラグーナ・キリスト王立礼拝堂は世界遺産登録されてる場所に含まれる。今日はここをスタートとして、世界遺産登録された旧市街を歩く。
王立礼拝堂のあとは同じ広場に面した市場へ。昨日よりも時間が遅いためか、観光客が大勢いる。ここで朝食をとろうと思っていたが、混んでいるので先に進む。初日の夜に歩いているが、やはり昼間は雰囲気が違う。中南米に数多く残るコロニアル都市に似ているなと思ったら、コロニアル都市を建設するにあたってのモデルとなった都市ということで世界遺産登録されたのだそう。写真は、現在は歴史博物館となっている建物。
カフェでサンドイッチとコーヒーの朝食。こちらのサンドイッチは、プレスして焼いているものが多い。
市役所などに面したアデランタード広場には大きな竜血樹がたくさんある。
アデランタード広場に面したサンミゲルアルカンヘル修道院前にも若い竜血樹が生えている。
ラグーナ大聖堂の前にも竜血樹の老木。ここは初日夜に通ったが、気付かなかった。街中にこんなにある木だとは予想外である。
初日夜、食事に来たコンセプシオン教会のある場所まで歩いて、旧市街の観光は終了。
昨夜のレンタカー故障で疲れ、迷っていた本日のテイデ山登りは諦めている。今日どうするかの計画を立てる気分にもならず昨夜は寝てしまったので、明日の予定だった市内観光をしたが、予想通り午前中で終わってしまった。当初計画になかった島の東北部に向け、12時過ぎにレンタカーで出発する。
カーニバルのあったサンタクルスを素通りし、クリスピン村(Valle Crispín)へ。この村から山の方に向かっては、植生や地層の多様さからアナガ農村公園に指定されており、数多くのトレッキングコースが張り巡らされている。車道終点の辺りは乾燥地のようで、サボテンなどが多く見られた。
日本の山村同様に空き家が多く、唯一人を見かけた家ではおばさんがヤギに餌をやっていた。このおばさんもここに住んではいないのか、車で来て、車で町の方に戻って行った。
海側から車で車道の最奥まで走り、そこから歩いたが、上からツーリストが降りてきた。尾根沿いに車道があり、バスもあるので、そこから下って来たそうだ。
海側は海岸沿いまで歩かないとバスはなく、下りだけのトレッキングにしてもかなり大変なコースだ。我々は車で来て、また元の場所に戻るだけなので、適度に歩けた。
登る時は住人がいないように見えた最奥の集落だが、上にいる間に2台車が来ている。降りてくると一台の車が停まっていた家に人がいた。一見山奥で不便そうに見えるが、車に乗れば街までなんてすぐの場所。自分の家に似ている環境で、おじさんに親近感がわく。
トレッキングを終え、海に面したシーフードレストランの集まるサンアンドレスで昼食をと思ったが、街中に駐車スペースが見つからない。最近食べ過ぎなので一食くらい抜こうと、そのまま尾根にある道を登って、バラデイロの展望台へ。尾根にある展望台なので南北両方の景色が見えるのかと期待したが、展望は北側のみ。下にはタガナナの集落が見える。おもしろそうだが同じ道をこの高さまで戻らねばならないので、諦めた。
ララグーナ方面にしばらく走って、クルスデルカルメン展望台へ。ここからは南側が開けており、明日訪れる予定のグランカナリア島が見えていた。
西の方にはララグーナの街が広がっている。
16時過ぎにララグーナまで戻って来て、ワチンチェレストランで食事をとる。ワチンチェは農園主の経営するレストランを意味する。訪れたのは黒豚とジャガイモが名物の店。豚ステーキが一人前750グラムもあって、びっくり。2人分注文しなくて助かった。味は良いのだが、いかんせん多すぎる。最初は脂身が美味かったが、これだけ食べると油がくどく感じて、最後は脂身を残して食べた。
18時頃宿に戻る。色々あって夜まで忙しい日が続いていたが今夜はひと休み。本来ならば日々行うべき写真のバックアップが、ようやくできた。旅日記もやっとスタートだ。