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2020 マカロネシア&UK
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日記»
カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島、ブリテン島
15日目 アングラ-プライア-ラジェス空港-サンジョルジェ空港-ロサイス-ベラス-ノルテグランデ-ベラス
テルセイラ島は2泊のみで、今日は隣のサンジョルジュ島に向かう。朝9時のバスで出発し、まずはプライアへ。日曜日はバスの本数が少なく、2路線が併合されている。そのため、バスは海辺の道と内陸の道を行ったり来たりだ。時間はかかるが、小さな集落を縫って走るので、色んな村が見れて楽しい。テルセイラ島のすぐ南に浮かぶ無人島イリェーウス・ダス・カブラスも良く見える。
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プライアから空港までは約4キロ。来る時に景色が良いのが分かったので歩く予定だが、あいにくの雨が降ってきた。仕方ないのでカフェで本日2度目の朝食。日曜日はカフェも閉まっている店が多く、ショーウィンドーに飾ってある食べ物もほとんどが昨日のだから古いよと言われ、食べられたのはバターのトーストだけ。
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小降りになったので歩き始める。カラフルな礼拝堂が町はずれにあった。
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さらに歩くと石垣に囲まれた牧草地帯に牛がいる。この辺りののどかな景色が良く、歩くことにしたのだ。
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空港近くの海鮮レストランでランチをとる。次の島でレンタカーを予約しているのを忘れ、ついワインを頼んでしまった。
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メインで頼んだ海鮮の煮込み料理は非常に美味しく、おかげでワインも美味い。量も多くてお腹いっぱいだ。
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このレストランの5周年記念日で、ケーキが用意されており、サービスでふるまわれた。さらにお腹はいっぱいだ。
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ラジェス空港からサンジョルジェ空港へはちょうど100キロ。あっという間のフライトなので、サービスはなく、座席も自由だった。残念ながら雲が多く、上空からの景色は見れず。
サンジョルジェ島の人口1万人、面積は238平方km。東西に細長い火山島だ。海岸部は断崖になっている場所が多く、島一周する道路はない。観光産業はあまり発達しておらず、牧畜と漁業が主な産業で、特にサンジョルジェチーズは有名である。
空港で車を借りで、まずは西に向かう。断崖、そして牧草地がずっと続く景色の良いドライブウェイ。
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島で一番西のロサリー村では牛を連れて歩くおじさんなどにも会った。
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最後の村を過ぎると道は未舗装になるが、走りやすい路面で、レンタカーでもそれほど心配はない。
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西端にあるロサリー岬の手前に、ビジアダバレイア展望台がある。クジラを見る展望台なので、一生懸命目を凝らして海を見ていたら、黒い点が動くのが見えた。近づいてくるので期待したが、小舟でがっくり。でも景色が良い場所で、周りの島々も見える。眼下の牧草地には牛がたくさんいる。
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ロサリー岬は断崖絶壁で、海鳥がたくさんいる。柵などないので結構怖い。
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少し戻って、今度はフロレスタル・ダス・セッテ・フンテス公園へ。マカロネシアの島々の植物を集めた自然公園で、オープンは50年以上前である。50年以上の樹齢の木々は巨木となり、散歩するのに良さそうな公園になっているが、のんびり歩くには時間が足りず、先に進む。
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ベラスの街の中心にある宿にチェックインし、ひと休み。サンジョルジェ島は1泊のみの予定なので、再び車で今度は島の北側を東に向かう。島の北側は南側よりも平地が少なく、東西に走る道路はずっと山の中を走る。
ノルテグランデ村でメイン道路から離れ、つづら折りの道路を下る。小さな漁村の先に、秘密の天然プールがひっそりたたずんでいる。シマンディアスと呼ばれ、村からの降りる道がちゃんとついている。海の荒波が入口で塞がれ、夏なら本当にここで泳げそうだ。
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付近は遊歩道になっており、灯台まで歩いた。
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少し戻って、東側の海岸部を眺める。道路はかなり高い位置にあるが、次の村も海岸だ。車でもきつそうなので、行くのは諦めた。
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山を越えて南側から戻ることにする。峠を越えると南隣のピコ島が見える。雲の上から頭を出しているピコ山は、標高2351m、ポルトガル最高峰である。
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牛の人工授精の説明を子供たちに説明している様子も見ることができた。
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19時過ぎに宿に戻る。今日も昼食が多すぎたので、夕食は軽く。