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2020 マカロネシア&UK
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カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島、ブリテン島
22日目 ニューキー-グラストンベリー-ウェルズ-グロスター
宿で朝食を済ませ、出発。コーンウォールを出て、次の目的地は同じくケルト語圏のウェールズだ。少々距離があり、途中に見どころも多いので色々立ち寄りながら、2日がかりでウェールズを目指す。
最初に向かったのはデヴォン州のダートムーア国立公園だ。しかし、高速道路を降り逃し、通り過ぎてしまった。次の出口で出て停車、Uターンするかどうか検討する。しばらく迷ったが、天気が悪いこともあり先に進むことにする。
サマセット州にある小さな街グラストンベリーに着いたのは12時前である。ここには5世紀後半から6世紀初めにアングロサクソン人と戦ったケルト系ブリトン人であるアーサー王の墓がある。街の中心部、15世紀に建てられた聖ヨハネ教会の近くに車を停め、雨の中で散歩する。
そしてグラストンベリー修道院へ。修道院は7世紀に設立された修道院で、現在は博物館併設の遺跡公園になっている。まずは博物館へ。宗教関係の展示物が中心だが、当時の生活様式の復元模型などもあり、実際に中世の服装を来た人が機織りをして見せてくれたりしている。
広大な敷地にたくさんの建物が残っており、中でもレイディーチャペルは地下室まであり、見応えがある。
中世のハーブを育てている農園もある。古書や遺跡のタイル絵にある植物を選んで育てているそうだ。
そしてアーサー王の墓。紀元1191年にレイディーチャペルで発見された遺骨を1278年にこの場所に移動させたのだという。
日曜日の昼なので、英国の伝統であるサンデーローストを妻がどうしても食べたいという。サンデーローストの看板を出している店は何軒か見かけたが、これという場所が見つからない。インターネットで調べると、隣町のウェルズで良さそうな店が見つかり、移動する。
ウェルズも古くからある街だ。車を停める場所が中心部に中々見つからず、苦労したが、無事に調べてあったレストランに到着した。本日はサンデーローストしかやっていない評判の店で、ほとんど空席がないほどの人気店である。私は無難に典型的な「牛肉サーロイン肉のロースト」を注文。
妻は、「ラム脚のロースト」を注文した。人気店だけあって、どちらも非常に美味しく、お腹いっぱいになる。昔ロンドンで食べたローストビーフが美味しくなく、イギリスの料理はまずいという評判は真実だと思い込んでいたが、今回は美味しい料理に当たり続けている。そろそろ認識を改めるべきなのだろうか?
レストランを検索して立ち寄っただけの小さな町だが、ここにも立派な大聖堂があった。13世紀に建築されたウェルズ大聖堂である。
大聖堂の南側には堀に囲まれたビショップパレスがあった。800年以上前に建てられた宮殿で内部はきれいな庭園になっている。
ウェルズから本日の宿を予約したグロスターまでは1時間半。グロスターは、グロスターシャーの州都で、ここにも有名な大聖堂がある。本日この大聖堂にも訪れる予定だったが、大聖堂を2ヶ所訪れて満足したので、出かけずに部屋でのんびり過ごす。泊まったのはB&Bだが、朝食は常に用意してあり、何時に食べても良いという。街に出るのが面倒になったこともあり、朝食を夕食時にとることにする。ホットドッグやチーズが食べ放題で、夕食としても十分な内容で助かった。