旅して » 旅紀行 »旅日記 » 2020 マカロネシア&UK »日記»

2020 マカロネシア&UK

カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島、ブリテン島
日記:2020年03月19日(Thu)

26日目 ウィンダミア-キャッスルリッグ-ケズィック-ウィンダミア

 朝から豪華なイングリッシュブレックファーストだ。実はイングリッシュじゃないと思っていて、ビュフェ形式で並んでいたコーンフレークを大量に食べ、さらにヨーグルトなど食べた後で、イングリッシュブレックファーストが出て来た。朝から完全に食べ過ぎである。
20/03/19 17:44:52
 朝食に時間をかけすぎて出発は少し遅れた。まずはフェリーに乗って対岸へ・・・、のつもりが通行止め。昨日散歩で来た時は運行していたのに、今日からコロナウイルスの影響で運航停止だ。
20/03/19 18:47:30
 仕方ないので、湖を大回りすることに。昨日も渡ったニュービーブリッジからは一度来た道だ。今日は晴れていて景色が違って見える。ストットパークボビンミルを始め、何ヶ所かで写真の撮り直しだ。
20/03/19 19:11:34
 ヒルトップからは初めての道。湖岸に出て最初のナショナルトラスト駐車場に車を停めて歩くつもりだったが、行けるところまで湖岸の道を走ろうということになり、何度か停まって写真を撮りながら湖畔の道を北上する。
20/03/19 19:35:40
 最後の駐車場に車を停めようとしていたら、先方から車が出て来た。そこから先は未舗装で遊歩道だと思っていたが、看板を見ると車では抜けられないよとは書いてあるが、進入禁止とは書いていない。もう少し進んでみることにする。進むことはできるが、すれ違う場所はない道で、もし逆側から車が来たら延々とバックすることになるかもしれない。ナショナルパークで歩きたかった場所なので、車を停める広さの場所が見つかったところで車を置いて、散策する。
 この辺りは17世紀頃までは原生林が残っていたという。しかし、その後の工業化で大木は切り倒されてしまった。今は自然な森林が豊富に見えるが、それは保護が始まってから大きくなっていった木々だ。道の湖岸側は、今も切って良いのか、切り株の周りに新しく生えた細い木が目立っている。
20/03/19 20:09:52
 遊歩道の北側にある駐車場まで車の通れそうな道が続いている。往復歩くつもりだったが、抜けられるならありがたい。妻はもうあまり歩きたくないということで、抜けられるかどうか分かる前に引き返すことにし、抜けられることを確認できれば、車を回してくれるという。抜けられなくても、戻って大回りしてきてくれるというので、一人で進む。
20/03/19 20:19:02
 駐車場まで抜けたところで妻に電話。もう一区間歩いて、さらに先の駐車場で待ち合わすことにする。次の区間は完全に歩道で、車とは違う道だ。基本は平たんな道で、時折ボート小屋がある。「ツバメ号とアマゾン号」の物語にもボート小屋は何度か出て来ており、実物を見ることが出来てうれしい。
20/03/19 20:36:18
 大きく開けた場所に出て、対岸も良く見えた。予想以上に小さな湖である。沖に遊覧船が運航しているのが見える。フェリーが運航を止めたのに、遊覧船が動いているのは驚きだ。
20/03/19 20:39:54
 最後は坂を登り、丘の上に建つレイ城へ。ここはピーターラビットの著者ポターが、両親に連れられて初めて湖水地方に来た時に滞在した城だ。1882年のことである。
20/03/19 20:48:46
 コロナウイルスの影響で城には入れなかったが、景色の良い高台で、大勢の人々が訪れていた。ここで妻と再合流。
20/03/19 20:58:58
 「ツバメ号とアマゾン号」から始まるアーサーランサムの表した物語は全部で12冊ある。その中の「ツバメ号の伝書バト」という一冊は、湖を見下ろす高原での鉱山探しの物語で、その気分に浸るべく丘の上も歩きたい。という訳で物語の舞台に近いと思われるハイクラッグを歩くことにする。バムゲーツの十字路を南に折れて、しばらく行くと車の停められるスペースがあり、そこから農地を横切りヒース荒野を歩く。・・・物語の気分に浸っている私はヒース荒野のつもりだが、実際には荒野ではなく豊かな牧草地だ。
20/03/19 21:59:28
 ハイクラッグから湖が見えるが、途中にあるのは森林と牧草地。荒野は無かった。
20/03/19 22:05:58
 そこから車を北に走らせるとスケルウイズホールドの村に展望台があり、ずっと遠くの山まで見えている。この方向にイングランド最高峰スカルフェルパイクがあるはずだ。イングランド最高峰といっても標高978メートルしかなく、どの山か分からない。昨日登山用品店で本日の最低気温が山頂はマイナスとなっていたが、雪がありそうな峰もなし。
20/03/19 22:29:18
 スケルウィズ村に来ると川沿いに遊歩道があり、大勢の観光客が歩いている。駐車場に車は入り切れず路駐しかできない。仕方なく少し歩いただけだ。滝はあったがなぜこんなに人気なのかよく分からないまま。
20/03/19 22:35:26
 ここからほとんど車の通らない細い道を山越えする。この辺りも両脇牧場だ。
20/03/19 23:05:28
 ここからどんどん北上し、キャッスルリッグストーンサークルを訪れる。ここも約5000年前のストーンサークルだ。きれいに環状列石が並んでおり、自由に触ることもできる。こういう遺跡が数多く残っているのが英国の素晴らしいところだ。
20/03/19 23:43:48
 16時過ぎにボウネスオンウィンダミアに戻ってきた。明日はもう出発の予定だが、まだ名残惜しいので、一人で裏山にある展望台に登る。しかし、期待したほど展望が開けておらず、がっかり。もう一度湖岸まで出ようと思ったが、登って来たのと違う方向に降りたら、ホテルの裏に出てしまった。終わった気分になり、部屋に戻る。
20/03/20 01:38:12
 3ヶ月ほど前、どこに訪れるか考えている時にたくさんのウェブサイトを読んで、その一部はダウンロードしてある。その時の記憶と今日見たいくつかがどうも違うので、探したところ、重大なミスに気がついた。「ツバメ号とアマゾン号」の舞台は隣のコニストン湖なのだ。小説では場所をぼかしてあったが、年数が経ってから著者が避暑に何度も訪れていたのはコニストン湖であることが判明し、実際の舞台のモデルの多くが実在していることもその時に分かったのだそう。一部このウィンダミアの島なども混ぜてはいるが、訪れるべきはコニストン湖だったのだ。コロナウイルスの為に今回は通常の様な準備をする余裕がなく、現地でも先のことを考えられずに来ていたのが敗因だ。
 コニストン湖に行きたい! 明日のホテルをキャンセルできるかどうか確かめると、今日中なら問題なし。そこから先は予約を入れていない。今のホテルの空きを確かめたところ明日は空いていない。オフシーズンなのに人気だ。まあ他が空いているし、どうせならコニストン湖畔に泊まるのも良いだろう。かなり迷ったが、最終的には明日の宿をそのままにした。午前中コニストン湖周辺を見て、昼食後に出発すれば予定の宿には着けるはず。
« 25日目 カーナヴォン-ウィンダミア