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2020 マカロネシア&UK
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カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島、ブリテン島
28日目 クラムリントン-ニューカッスル-ジャロー-ダラム-ヨーク
昨夜は寝るのが遅くなったので、朝はのんびり。ホテルの朝食はイングリッシュではなかったが、オートミール、各種パン、各種ヨーグルト、各種ジュース、牛乳、コーヒーにフルーツもあり、十分だった。チェックアウトギリギリの12時までニュースを見たりして、部屋でゆったりと過ごす。朝食時には賑やかだったパブも、昼には人がいない。いつまでになるのか分からないまま休業するのも大変だろう。
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宿を出発し、まずはニューカッスルへ。イングランド東北部最大の都市で、人口約30万人。周辺都市含めると100万人都市圏の大都市だ。イングランドでは大都市を避けていたので、ここが車で走る初めての大都市だ。走るべきレーンを間違ったりして、中々目的地には到達できずに行ったり来たり。おかげで車窓からだいたいの見どころを観光できた。写真は14世紀に再建されたセントニコラス大聖堂教会。市の中心に位置し、色んな場所から見えている。
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この街のメインの見どころは、ニューカッスル城。ここは2000年前のローマ帝国時代から国境最前線基地だった場所で、現在は800年前くらいの建物が残っている。ロックダウンが始まったので閉鎖しているが、ブラックゲートは通路になっているのでくぐることはでき、我々以外にも観光客はいた。
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市の中心部から離れ、郊外のジャローに向かう。ジャロー僧院は世界遺産暫定リストに載せられており、世界遺産登録の申請をする予定になっている。外観だけでも見ようと訪れたが、閉鎖しておらず、中は入ることが出来た。僧院が出来たのは7世紀で、16世紀まで僧院となっていた。現在は教会だが、一番奥の部分だけは建築当時の古い建物のままだという。
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敷地内は遺跡公園のようになっており、古い建物の壁が現在の教会建物の脇に連なっている。
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ここからはダラムを目指す。世界遺産に登録された「ダラム城とダラム大聖堂」のある都市だ。世界遺産として名前は知っていたが、場所を知ったのは今朝のこと。ジャローからはたった30分で到着だ。街の中心部は丘になっており、昼食時ということもあり、非常ににぎやかだ。ロックダウンの影響を心配したが、問題はさほどなさそう。
ダラム大聖堂の真ん前まで車で入ることが出来た。目の前の広場は乗り降りのための短時間駐車場だが、ほとんど車がない。やはりロックダウンのために訪れる人はほとんどいないのだ。中には入れないと思っていたが、開いていてビックリ。11世紀創建の巨大な大聖堂である。まったく観光客がおらず大聖堂を独占していたが、途中で10人以上の騒がしい若者が来て荘厳な雰囲気をぶち壊したのが残念だった。
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奥にあるピエタの彫刻が他の教会では見ない強烈なもので印象的。
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建物は何棟にも増築されており、まるで要塞のようにも見える。
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大聖堂の北側にあるのが同じく世界遺産登録されたダラム城である。こちらも11世紀に建てられたものだ。こちらは中には入れなかった。
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観光を終え、街の中心部へ戻る。広場は市場が開かれ、客も多いが、飲食店はやっていない。
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ダラムの中心部では車を停められなかったので、昼食をとらず、さらに南下する。当初計画ではリーズに泊まるつもりだったが、もう少し小さな街が良いと考えて、少しルートから離れるがヨークに宿をとっている。
ヨークで高速を降りで、まずは食事。イギリスでテイクアウェイといえばまずはフィッシュアンドチップスである。店にもテーブルはあるがロックダウンで使えないということで、店の前で停めた車の中で食べる。揚げたてで、美味い。食堂が全部閉まったのでテイクアウェイが混むのかと思ったが、そうでもない。昼食時を逃したこともあり、我々が食べた店では全く他の客は来なかった。
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宿に向かう前に観光をする。ヨーク氏の歴史は古く、中石器時代の紀元前8000年から7000年には人が定住していた。都市としての創設は、ローマ時代の紀元71年となっている。12世紀から14世紀にかけて築かれた城壁に取り囲まれた都市で、まずは15世紀に造られたミクルゲイト城門へ。
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ミクルゲイト城門から中心部に入るつもりが右折レーンに入ってしまっており、しばらく城壁に沿って進む。川を渡って、市の中心部へ向かうと丘の上に残るヨーク城に到着する。現在の博物館としては閉鎖されているので、外観を見るのみ。
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ヨーク市で一番有名な見どころはヨーク・ミンスターだろう。正式名称は、ヨークの聖ペトロ首府主教座聖堂という。北ヨーロッパではケルン大聖堂に並ぶ最大級の聖堂建築物であり、その大きさに圧倒される。大きすぎて中々カメラに収め切れないほどだ。
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残念ながらヨーク・ミンスターは閉まっていたので、周りを一周する。この辺りは、趣きある建物が多く、ローマ時代の柱などもある。
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最後に繁華街をのぞくが、ロックダウンの影響で店は全部閉まっており、ガランとしている。
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ダラムとヨークではロックダウンに対する対応が非常に違っていた。初めてのことでどうすべきなのかも分からず、戸惑っている感じだ。
宿泊したのはユースホステル。広々としたレストラン併設だが当然閉まっている。テーブルが使えればまだ良いが、入れないようしているのは残念だ。ユースホステルなら他の旅行者がいて何か情報が入るかと期待したが、他に旅行者の姿はない。営業していてくれるだけでもありがたいと思わねばならないのだろう。広いユースの一番奥の部屋で、WIFIが入らないのが問題で、部屋を変えてもらうことも考えたが、面倒なのでそのまま。昼食が遅かった上に量もあったので、持っていた食料に手はつけず横になる。