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2022 欧州 北極圏から地中海まで
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ノルウェー,オランダ,ドイツ,フランス,ルクセンブルク,ベルギー,スペインの旅
3日目 -オスロ-
離陸して約1時間後に、食事が出た。エチオピア時間で深夜1時だが、今回もまともなディナーだ。宿の夕食をあまり食べなかったので、まずまず食べることができた。
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ストックホルム到着の前に朝食で起こされる。眠くて食欲はなし。エチオピア時間の7時時半、欧州時間の6時半にストックホルム到着。ここでは韓国でのように降機する必要もなく、機内で映画を見ながら1時間ほど待つ。
ストックホルムから約1時間でようやく目的地であるオスロ空港に到着だ。欧州時間で朝の9時、日本時間でいうと午後4時である。成田を出たのが2日前の夜、ここまで40時間もかかっている。遠かった~。
外国から到着したばかりの人もいるはずのオスロ空港でさえ、マスクしている人は皆無。もう完全にコロナ前の状態に戻っているのだろう。空港は人人人…、開いているベンチを探すのにも苦労するほど賑わっている。
空港から街までは普通列車で30分もしない距離だが、料金は一人114クローネ≒1700円もする。エアポートエクスプレスに乗るとさらに高く210クローネ≒3100円だ。20分で着くのに…。当然安い列車に乗って街に出る。オスロ中央駅到着は10時40分だった。
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駅構内にある観光案内書で地図を手に入れ、荷物を持ったまま観光スタートだ。しかし、あいにくの雨なのが残念だ。オスロの駅前広場には生き生きとしたトラのモニュメントがある。2000年に行われたオスロ1000年祭に合わせて作られたものだ。オスロにはタイガー市という愛称があり、それにちなんだものだそう。
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オスロ市内の公共機関網のうち、普通列車、メトロ、トラム、バス、フェリーは共通チケットが使用されている。市内がいくつかのゾーンに分けられており、その運賃が決まっている。空港はゾーン4N、オスロ中央駅はゾーン1なので、空港からオスロ中央駅行きの切符を買ってここまで来ているが、実際のチケットはゾーン4Nからゾーン1のチケットで、そのゾーン内なら自由に乗り降りできる。購入時からの時間でチケットの有効期限が決まっており、同一ゾーン内のチケットなら1時間、ゾーン4Nからゾーン1のチケットなら2時間半有効だ。せっかくなので駅前からオラフライズ公園までバスに乗り、そこから散策を始める。
オラフライズ公園は何の変哲もない小さな公園だが、19世紀からある由緒正しき公園として知られている。その一角にあるレストランはオスロで最も古い野外レストランだという。
公園の2~300メートル西にネドレ滝がある。オスロ市内は平坦なイメージがあったので、中心部に滝があることに驚く。
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滝のすぐ下流、川の上にロープを渡して遊んでいる少年がいると思ったら、モニュメント。アイデアが素晴らしく、感心してしまった。
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吊り橋を渡った先にあるのはマタレン市場だ。ノルウェーの食材が各種揃っていて楽しい食品市場だ。クジラ、トナカイ、ヘラジカのサラミなども並んでいる。滞在中に一度は食べておきたいジビエのサラミ!
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食堂も並んでおり、ここでランチも考えたが、まだあまりお腹は減っていない。もう少し進んでおこうと外に出たが雨脚が強くなっており、再び中に戻る。雨宿りついでに持っていたパンやビスケットをテーブル席で食べ、結局これが今日のランチとなってしまった。
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雨が小降りになり、散策を再開。市場からほど近いブレンネライエン通りを訪れる。壁一面に絵が描かれた建物が並ぶ面白いアートストリート。途中に美術学校があり、そこの生徒が描いているようである。
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続いて伝統的な木造建築が並ぶテルトゥスバッケン通りを歩く。
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そしてノルウェー王宮へ。観光客が並んでいるなと思いながら向かっていると衛兵交代が始まり、急いで見に行く。
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衛兵交代が終わり、王宮の裏にある池を見に行くと、ちょうど裏側の衛兵交代が始まり、それも見学。
王宮の西側にはオスロ大学がある。大学入口の階段で一休みしていたら、また雨が降り出した。
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オスロ大学の向かい側には国立劇場。
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そして入り口に美しい天文時計のあるオスロ市庁舎へ。
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オスロ市庁舎に入ってすぐにある広間はノーベル平和賞の授賞式が毎年行われることで知られている。
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市庁舎2階はまるで宮殿のように壁画が並んでおり、観光客にも開放してくれている。ただし、ムンクの絵があることでも知られているが、この日は結婚式の貸し切りでムンクの絵がある部屋は見学できなかった。2階には議会場もあり、ここは中まで入ることができる。
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市庁舎の裏はオスロフィヨルドで、フェリーターミナルになっている。朝買った切符がまだ有効なら時間潰しに乗っても良かったが、さすがにもう切れている。
フェリーターミナルの西側は高台になっており、アーケシュフース城がある。元々は13世紀に建てられた城だが、現在の建物は17世紀のもの。
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アーケシュフース城からの巨大なクルーズ船が目の前に停泊しているのが見えた。フィヨルドの海を北上するクルーズ船に乗ることもギリギリまで検討していたが、うまい日程の船がなく諦めている。実際に船を見てしまうと乗ってみたかったなと思ってしまう。
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丘から下りて繁華街を歩く。16時でまだ時間は早いが昼食が非常に軽かったので、良い店があれば食事をしたいとレストランをのぞきながら歩く。しかし、時間的なものか、賑やかなのは飲んでいる人のみで、先に進む。
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17世紀創建のオスロ大聖堂はミサのために金曜日だけは一晩中開いている。中に入って休んでいるとミサが始まり、その後パイプオルガンの演奏が始まった。6000本ものパイプで知られる巨大なパイプオルガンが天井近くに設置されている。その演奏を聴くことができただけでもここに立ち寄った甲斐がある。
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大聖堂近くの公園で、ノルウェー各地の食品市が開かれていた。
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様々なブースで各地の名物を試食させてくれる。食べたかったヘラジカやトナカイのサラミもあり、試食する。特にヘラジカは絶品だ。買おうと思ったが、先に他の店をのぞくことにする。色々食べて腹が満たされてしまい、サラミを買うのを結局止めた。
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Oslo Street Foodという名のフードコートが人気だというので立ち寄る。確かに大人気で大勢の客で賑わっている。しかし、ノルウェー料理は見当たらず世界の料理店が集まっている場所である。日本の居酒屋や寿司屋、ラーメン屋まである。ノルウェーではノルウェー料理が食べたく、さすがに初日から他国の料理を食べる気分にはならない。
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入ったついでにトイレに行くとビールの樽を改造したトイレ、思わず写真を撮る。
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結局レストランには入らず、夕食は列車で食べようとスーパーで買い出しをする。疲れたので駅に早めに戻ったが、相変わらず人が多く、開いているベンチを探すのにも苦労するほど。しばらくベンチに座っていたが、座り心地の良い場所ではなく、人だらけで嫌になり、カフェを探す。飲み物だけ頼んでゆっくりするはずが、トナカイのハンバーグがメニューにあり、注文してしまう。スーパーで買った食料が余ると困るので、2人で1人分だけ。これで179クローネ≒2600円、高いがノルウェーの食事としてはこれでもかなり安い部類なのだ。美味しかったが、ハンバーグにソースがたっぷりだとトナカイ肉の特徴が良く分からない。
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レストランで列車の出発時刻まで待つつもりで入ったのに、9時で閉店だと追い出されてしまう。仕方なく、先ほどまでいたベンチに戻る。駅のトイレは有料で300円もするので、駅前にある図書館に行ってみた。きれいで巨大な図書館は休み場所もたくさんあって、最初からこちらに来ていれば良かったと思う。しかし、ここも22時で閉館。閉館間際なので空いていたのかもしれない。
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図書館の向かいにはオペラハウスがある。オペラハウスに無料のトイレがあることで知られており、本当はここのトイレに向かっていたのだ。
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今夜の宿はトロンハイム行きの夜行列車。22時50分発である。
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スーパーで買ったニシンの酢漬けなどをつまみに、車内でワインを飲む。朝から全然眠ることができないまま、もう日本時間では朝である。徹夜したのと同じような状態だが、これで時差ぼけはかなり解消されるはず。寝台車ではなく、リクライニング座席の予約だが、幸い空いていたので一人で二席づつ使用。なんとか横になり、眠れた。