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2022 欧州 北極圏から地中海まで
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ノルウェー,オランダ,ドイツ,フランス,ルクセンブルク,ベルギー,スペインの旅
8日目 レーヌ-レーヌブリンゲン山-レーヌ
昨日に引き続き、今朝も目が覚めると山が朝焼けに染まっていた。昨日同様の朝食をとり、10時過ぎに出かける。今日はロフォーテン諸島のハイライトでもあるレーヌブリンゲン山に登ることにする。
レーヌは小さな小島で、メインのモスケネス島とは陸橋で繋がっている。写真の右側がレーヌ島、左側がモスケネス島。
橋のモスケネス側は、切り立った壁のようなレーヌブリンゲン山だ。今からこの山に登るのだ。
風景の美しいロフォーテン諸島の中で最も美しい景色が広がっているとして人気なのが、このレーヌブリンゲン山だ。毎日数百人のハイカーが登ることで道が荒れ、危険になったことで、2016年から石の階段を設置する工事が始まり、ちょうど1年前に完成した。おかげでしっかりした歩き易い道が続いている。
ここの石の階段を作ったのも先日のモションと同じネパールから来たシェルパ族の職人たちだ。登り始めたすぐの辺りに、彼らの伝統であるタルチョがはためいていた。
紅葉で黄色くなった山はずっと急な登りである。もうシーズンオフだが今日も数百人が登っているようで、人が多い。
登山道が続く南側には海が広がり、海岸部にはオー村へと続く道路が見える。
かなりゆっくりと登ったが、それでも1時間20分で、尾根に着いた。写真奥の山頂まではもう少しあるが、ここからの景色が一番良いので、ここまでの人が多い。
尾根から北側の景色は本当に素晴らしい。写真の右手前がレーヌ村、左下から右に続く島伝いの道がスボルバルへ続く道、道の向こうの海が昨日船で行ったフィヨルドだ。写真よりも左の方にはもっとフィヨルドが続いている。
尾根のビューポイントでしばらく景色を眺めた後、一応山頂まで登る。山頂は海抜484メートル、実際には大した高さではなく、気軽に登れるからこそ人気があるのだろう。山頂でビスケットのランチ。その先には本格的なトレッキングコースが続いているが、気軽な日帰りハイカーはここから引き返す。下りは時間こそかからないが、ひたすら階段の道を降りるのだから、きつい。明日は筋肉痛になりそうだ。そのまま歩いてレーヌに戻る。
14時過ぎに宿に着き、シャワー。明日は早朝に出発なので、もう少し村の中心を散歩しておこうと思っていたが、昨夜遅くまでオーロラを見ていたこともあり昼寝してしまった。
20時頃に出かける。まだ西の空は赤さが残っていた。
昨夜行くはずだったレストランへ。前菜にクジラのカルパッチョ。メインはオヒョウのオーブン焼き。オヒョウはカレイ科の大きな魚で日本では比較的安い魚らしいが、このメインディッシュのオヒョウだけで395クローネ≒5800円。気軽には食べられない値段である。
今日もオーロラが出たが、昨日のような鮮やかさはなく、ぼんやりとしている。地磁気活動と雲の量でオーロラ出現の可能性を天気予報のように予報で知らせてくれるサイトがあり、今日は昨日よりも値が低いのは事前に分かっていた。なので、今夜は粘らずさっさとベッドに入る。