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2022 欧州 北極圏から地中海まで
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ノルウェー,オランダ,ドイツ,フランス,ルクセンブルク,ベルギー,スペインの旅
9日目 レーヌ-レクネス-フィスケボル-メルブ-ソートラン-ホルムスタッド
夜明け前に起床し、パンとコーヒーの軽い朝食をとり、6時半に宿を出る。バスを待つ間に、マリーナの辺りを少し散歩。新しい漁師小屋は最初から宿として建てられたものだ。
6時50分のバスでまずレクネスに向かう。来た時は真っ暗だったので、景色を見るのは初めてだ。小島が連なる辺りの景色は期待通りで素晴らしい。モスケネス島からフラックスタッド島に入ると集落はほぼ見当たらず、荒涼とした風景が続く。
ヴェストヴォーグ島に入ってしばらくするとバス乗り換え地点のレクネスだ。人口は約3000人だが、レーヌ村やオー村に比べると明らかに大きな町だ。通勤通学時間なため、人も車も多い。レクネスから先も小さな集落があるだけで、氷河湖やフィヨルド、U字谷といった氷河地形が続いている。今回のバスはスボルバルも素通りするナルビク行きのバスだ。
10時半、フィスケボルでバスから船に乗り換える。大きなフェリーだが、人も車も非常に少ない。いくらオフシーズンといえ、これで大赤字だろう。
ここでロフォーテン諸島の旅は終了だ。次に向かうのはベステローデン諸島のメルブ島となる。
メルブ島に着いてすぐに待っていたバスに乗り、さらに北に進む。橋を渡って次はラング島。12時にソートラン(Sortland)に到着する。ラング島のソートランはベステローデン諸島の中心で、人口5000人という割には大きな町だ。
観光案内所に立ち寄って、まずは色々と資料をもらう。
次に大きなスーパーマーケットに立ち寄って買い物をする。今日と明日の宿は周りに食堂もない小さな村なので、ここで2日分の食料を買っておくのだ。毎年9月の最終木曜日は"fårikålens dag"と呼ばれ、ノルウェーの伝統食であるフォリコール(Fårikål)を食べる日となっている。骨付き羊肉とキャベツを煮込んだ料理を長時間かけて煮込む料理で、今日はまさにフォリコールの日だ。材料となる骨付き羊肉やキャベツはスーパーで大量に並んでいたので購入する。
ソートランからバスに乗って約20分、ホルムスタッドへ。特に観光地でもないこの村に来たのはオーロラを見るため。ホテルなどない田舎で、宿はAirbnbで見つけたホームステイだ。民家がぽつぽつとあるだけの田舎で、非常に寂しい村だが、それだけ夜は暗そうで楽しみだ。ただし雲は厚く、今夜の天気予報も曇りだ。明日は地磁気活動が非常に活発で晴れの予報なので、期待するのは明日である
大きな鍋にフォリコールの材料をセット。これから長時間火にかけるのだ。
待つ間にヘラジカのサラミを食べる。これは美味い。トナカイよりも濃厚な気がする。
庭に建てられたバーベキュー小屋を見せてもらう。自分でこの小屋は建てたそう。
手前左がバーベキュー小屋、その奥にあるのがサウナ。右側の丸いプールは何と露天風呂だ。週末のオーナーが休みの時でないと使えないのが残念。
フォリコールが完成。美味しかった~。
晴れるかもしれないと何度か外に出たが、やはり今夜は厚い雲がかかっている。期待は明日だ。ただ北に来たためか、夜は寒い。そして、オーロラを屋内から見るのは難しそうなのが分かってしまった。