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2022 欧州 北極圏から地中海まで
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ノルウェー,オランダ,ドイツ,フランス,ルクセンブルク,ベルギー,スペインの旅
12日目 ハーシュタ
明日はノルウェーの旅を終了し、オランダに飛ぶ。オランダはレンタカーの予約をしているだけで、どこを訪れるかもちゃんと決めていない。ようやく時間ができたので午前中は出掛けずに、ラフな計画を立て、宿の予約をいくつか入れた。その間、妻はホストのママと話をしていた。ママは16年間シェフをした後、旅行業界に転職した人で、プロの料理人だった。ノルウェー料理の分厚い本が本棚にあると思ったら、それは調理師学校時代の教科書で、基本的なノルウェー料理を網羅したもの。妻が一生懸命写真に残そうとしていると、もういらないからと本を譲ってくれることに。重くて荷物になるが、貴重な本で妻は大喜びである。
昼食は昨日の魚プディングなどだが、アドバイスをもとにカレーソースが添えられている。カマボコだったのが一気に洋食の味に!
昼食後は街に出る。北海油田とともに発展してきた工業都市ハーシュタは、港町であり、造船業も主要産業の1つだ。泊まっている家のすぐ近くにも大きな造船所のドックがあった。さらに海岸沿いを歩くと他にいくつものドックが目に付くほど造船業は盛んなのだ。
新しい建物が多いが、伝統的な木造の建物も数多く残っている。
街の周辺にはいくつものトレッキングコースが設定されている。街の北にはトロンデネス半島が突き出ている。そこに残るトロンデネス教会は世界で最北にある中世の教会で、その紀元は13世紀から15世紀にまで遡ることができる。
教会はフィヨルドの海に面して建っており、対岸のローラ島などがよく見える。ここから海岸沿いに新しい遊歩道が繋がっている。
遊歩道を進むと教会のすぐ南にはトロンデネス歴史センター博物館がある。日曜日の営業は15時までで館内は見ることができなかったが、外からでも復元された伝統家屋などを見ることができる。この付近には3000年前の青銅器時代の遺跡や1800年前の鉄器時代の遺跡などが見つかっているのだ。
海の上に張り出すように作られた遊歩道は景色も良く、非常に楽しい散歩道だ。
元々あった陸上の遊歩道の部分ももちろん多いが、ここも歩き易い路面で助かる。
街まで戻ってくると海岸部にはモニュメントが多く見受けられる。この牙はセイウチだろう。
ちょうどトロムソからの高速船が入港してきた。時間があればここからさらに北へと旅を続けたいところである。
日曜日は店もレストランも閉まっていて、街は本当に静かだ。夕食時にはいくつかのレストランが開くようだが、そのまま家に戻る。スーパーにも行けなかったので夕食は軽いものになった。厚い雲が出て来たので今夜もオーロラは見れそうにない。一昨日のオーロラはやはり運が良かったのだろう。