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2022 欧州 北極圏から地中海まで

ノルウェー,オランダ,ドイツ,フランス,ルクセンブルク,ベルギー,スペインの旅
日記:2022年10月03日(Mon)

13日目 ハーシュタ-チェルスン-エベネス空港-オスロ空港-アムステルダム・スキポール空港-ハールレム

 朝はゆったり。朝食はオスロからここまで運んでいたタラのキャビアなど。
22/10/03 15:42:58
 今日はこれからハーシュタ・ナルビク空港に向かう。ノルウェーの北極圏第3の都市であるここハーシュタと北極圏第4の都市ナルビクの中間にあるこの国際空港は、長い正式名称ではなく、その位置からエベネス空港と呼ばれている。ノンストップのエアポートバスも走っているが、事前購入チケットで389クローネ≒5800円もする。運転手に直で払う場合は470クローネ≒7000円だ。空港までは57キロ、45分なのに…。ローカルバスでも毎日数本はハーシュタからエベネスに直行バスがあるが、時間が合わず使えない。仕方ないので、チェルスン乗り換えのバスに乗ることにする。今まではずっとヌールラン県のバスに乗っており、この区間もヌールラン県のバスが走ることがあるが、今から乗るのはトロムス県のバスだ。ノルウェーのバスはスマホにアプリをダウンロードし、事前に切符を買うと安くなる。この30分ほどのバスに乗るためだけに、トロムス県の公共交通機関のアプリをダウンロードする羽目になるが仕方ない。この30分のバス代がアプリを使うと78クローネ≒1100円、使わないと98クローネ≒1400円なのだ。そしてチェルスンからエベネス空港へは、アプリを使うと64クローネ≒900円、使わないと72クローネ≒1000円となる。つまりエアポートバスで5800円が、ローカルで行けば1100円+900円=2000円になるのだ。さすがにこれだけ違うと時間が許すかぎり安い方を選んでしまう。ちなみに早朝の直行ローカルバスで行けば、ハーシュタから空港が107クローネ≒1600円だけで行けていた。あまりに時間が悪いので使わなかったが、若い頃なら頑張って早起きし、使っていたかも。
 11時過ぎにバスターミナルへ向かう。ハーシュタも平日はにぎやかだ。11時45分にチェルスン行バスは出発。フィヨルドの海を見ながらほぼノンストップでバスは進む。チェルスンブア橋を渡ってノルウェー本土に戻ると終点のチェルスンだ。道の分岐でホテルと商店があるだけの場所である。30分ほど時間があるので、商店でホットドッグを購入。ノルウェー中で食べられている人気のファーストフードだ。ソーセージによって値段がかなり違うが、パンは同じで、味付けは自分でソースを選んでつけるスタイルとなる。
22/10/03 19:25:38
 ここからのバスはロフォーテン諸島の西端であるオー村を早朝に出発し、各地で人々を乗せてきた。非常に混んでいて妻とバラバラに通路側に座ることになる。混んでいるバスはノルウェーに来て初めてだ。バスは20分もかからずに空港到着した。
 エベネス空港は国際空港ではあるが、運航便数が非常に少ない小さな空港である。とはいえ、売店やレストランなど必要最低限のものはあり、出発までの時間を持て余すことはなかった。15時30分、ノルウェージャン航空でオスロに向けて出発する。予約した後に、コロナ禍で経営破綻し、再建中の会社であることを知ったが、ウェブサイトは使いやすいし、サービスなどもLCCとしては良いように感じた。
 17時半に予定通りオスロ空港に到着する。久しぶりの人込みで少々うんざり。ここからの乗り継ぎもノルウェージャンで食事が出ないため、レストランに入ろうと思ったが、いっぱいで並んでいる。休憩するベンチも空きがない。だだっ広い空港には延々と店や食事処があるが、どこも人人人…。土産物コーナーで、ノルウェーの国民食としてリストアップしながら現地で見つからなかった食べ物があったと、妻がいう。もうノルウェーに来ることもないだろうからそれを買うことにする。まずはレフセ(lefse)という薄いパン。ジャガイモ入りの伝統的なパンだそう。もう一つがグラブラックス(gravlaks)。もとは塩漬け鮭を地中に埋めて軽く発酵させたものだが、現在は熟成液に浸けて熟成させた鮭だそう。スモークサーモンに似ているが、もっと濃厚な味になっていた。
22/10/04 01:10:48
 空港にはたくさんの給水機が設置されている。手荷物検査場でいったん空にしたボトルに皆さん水を満たしている。ノルウェーの水道水は美味しく飲める水だが、欧州の大半の国では水は買うものとなっているのだ。我々もここでボトルに水を満たして出発する。
22/10/04 01:34:06
 これでノルウェーは終了。19時にアムステルダムを目指し、ノルウェージャン航空機は離陸する。国際線でもLCCなので食事やドリンクは有料である。疲れていたのか2時間強のフライトだが、結構眠った。
 21時にオランダ到着。アムステルダム・スキポール空港は空港泊をしやすい空港として知られており、航空券を予約をした時には空港で寝るつもりだった。しかし、コロナで減便中に減らした空港職員の数が現在戻っておらず、空港が混雑しているとのニュースを見つけたことで気が変わった。到着後すぐにレンタカーを借り、22時前に空港を後にしする。
 オランダの初日は25キロほど走ったのみ。空港からハールレムの街を抜け、事前に地図をみて目星をつけていたザイトケネメルラント国立公園の駐車場へ。オランダの初日は車中泊だ。静かで寝やすい駐車場で助かった。
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