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2022 欧州 北極圏から地中海まで
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ノルウェー,オランダ,ドイツ,フランス,ルクセンブルク,ベルギー,スペインの旅
19日目 グラースオローニュ-アントワープ
朝食はフランスで買って残っていたブルーチーズと昨日買ったフランスパン、そしてコーヒー。色々調べ物をして遅くなり、出発は11時。高速に入るまで農地の広がる田舎の景色を堪能する。
そして高速に入り、一気にアントワープへ。13時にアントワープのホテルに到着した。
アントワープは、市域だけなら首都ブリュッセルよりも人口が多く、ベルギー最大の都市である。港湾都市としての規模を表す年間コンテナ取扱い量では、オランダのロッテルダムに次いで欧州第2位、世界的な港湾都市となる。国際貿易港なだけに英語名であるアントワープ(Antwerp)が広く知られ、日本でも使用されるが、現地のフラマン語(≒オランダ語)ではアントウェルペン(Antwerpen)となる。
世界遺産登録されている物件がいくつもある旧市街のホテルは高い上に、駐車場の問題がある。一方、港湾機能が集まる市北部には大きなホテルがたくさんあって、駐車場の問題もない。という訳で、泊まったのは市北部にあるビジネスホテルだ。13時にチェックインできたのはありがたい。部屋から見ると周辺は大きな倉庫が多く、遠くに港のクレーンがたくさん見える。風力発電の風車がたくさんあるのも印象的だ。
日曜日で開いているレストランがここでは非常に少ない。ネット上で周辺を探すが開いているレストランはアラブ系の店や中華料理店ばかりで、ベルギー料理を出す店はなさそうなのだ。鉄道駅のカフェが日曜でも開いているのを見つけてあり、ホテルで一休みした後でまず行ってみる。しかし、街はがらんとし開いている店がない。幸い駅のカフェは開いており、客も大勢入っていたが、ウェブ上にあった食事は昼食時のみで、今あるのは飲み物とケーキくらいだ。ホテルの隣にある中華は開いているのを確認しているが、妻がベルギー料理にこだわるので次に大きなスーパーマーケットに行く。しかし、スーパーも閉まっている。数キロ離れたスーパーが開いているのをネットで見つけ、さらに移動。ようやく開いている店に着いたが、スーパーとは名ばかり。輸入食材を扱う小さな外国食材の店だった。日曜日にベルギー人の店は開かないのだろう。外国食材の店といっても少しだけならベルギーのものもある。宿にキッチンはないので惣菜くらいしか買えないが、店では作っていないので、缶詰や瓶詰などしか選べない。観光する時間が無くなるので、もう食べずに行きたかったが、各国料理を知ることが旅の目的の妻を説得できず。結局買い物を済ませたのが15時半である。観光を諦め、ホテルに戻った。
部屋で16時くらいから、昼夜兼用の食事を楽しむ。ベルギーといえばワッフルとビール。黄色いのはチキンカレー(Kip curry)。もう一つは、瓶詰めで売っていた鶏肉のクリーム煮込みであるボロボン(Vol-au-vent)で、これはルクセンブルク料理として食べたものと同じだろう。
最後に缶詰で買った酢漬けのキャベツとソーセージのヘハニーダジューコー(Gegarneerde Zuurkool)。これはアルザス料理シュークルートガルニとしてフランスで食べたものとほぼ同じだ。
国境を越えただけではそうそう料理が変わるものではないと今回は良く分かった。もともとこの辺りの国境は何度も動いているし、民族が国境のところで分かれている訳でもないので、当然のことだろう。
明るい時間から飲み始め、この日はさっさと寝てしまった。