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2022 欧州 北極圏から地中海まで
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ノルウェー,オランダ,ドイツ,フランス,ルクセンブルク,ベルギー,スペインの旅
21日目 アレリア-ギソナクシア-キャネラビーチ-タルコビーチ-ボニファシオ-サルテーヌ
コルシカ(Corsica)は、イタリア語に近いコルシカ語での呼び名であり、フランス語ではコルス(Corse)が正式な呼び名となる。現在はフランス語が母語の人が大多数だし、外国人にコルシカ語で話しかける人はまずいないこともあり、皆さんコルスといっている(ように聞こえる)。それでもコルシカ語を大切にしており、こちらがコルシカといっても普通に通じる。日本では昔からコルシカと呼んでいることもあり、ここではコルシカと記すことにする。
10時前にホテルをチェックアウトし、南に向かう。泊まっていたアレリアに隣接するギソナクシアで巨大スーパーに立ち寄った。なんでもある巨大スーパーが田舎町にあることに驚く。コルシカ産生ハムなどの干し肉類がたくさんあって、素晴らしい。
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総菜類もたくさんあり、コルシカ名物も多い。ここで総菜などを買ってビーチでピクニックランチを楽しむことにした。
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山がちな島だが、島の東部は平地が広がり、山並みは少し遠くなる。
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11時半頃にキャネラビーチ到着。ここは泳いでいる人も多く、レストランも営業している。ビーチそばの駐車場はレストランの駐車場で、ビーチを楽しむには坂を戻って島周回の沿いに停めねばならなかったよう。気がつかず下まで降りて、レストランに車を停めたので、長居し難く、次に進む。
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10分ほど走ると次のタルコビーチに到着する。こちらはレストランなどの設備がないためか人は少ない。海は同様に美しく、駐車場もビーチ沿いなので、ここでピクニックランチにすることにする。
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コルシカのジビエといえば、まずイノシシ。イノシシのパテ(Pate du sanglier)は非常に美味だ。
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茄子の白チーズ詰め。これもコルシカ特産だ。
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1時間ほどビーチでのんびり過ごした後、さらに南に走る。皆さん飛ばすので怖いくらいだが、ヤギが道路にいる時などは対向車が合図してくれ、事前にスピードを落とすことができる。
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スーパーではコルシカ産ワインのコーナーが巨大でどれくらいのワイナリーがあるのだろうと驚くほどだったが、道沿いにも何ヶ所かのワイナリーがあった。
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14時前に島の南端にあるボニファシオに到着する。島南部の観光の中心地だ。まずは旧市街に入らず、島の最南端に近い丘陵地に向かう。海を隔てた先に断崖が続き、その上にボニファシオの旧市街が見える。よく見ると断崖に斜めの線が見える。15世紀に造られたアラゴン王の階段だ。
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断崖に守られたボニファシオの北側は湾になっており、コルシカ島南部最大の港となっている。フランス本土やイタリアのサルジニア島からのフェリーも多い。
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ボニファシオのシタデルは、旧市街を囲む要塞で、9世紀に建てられたものだ。
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ピークシーズンはとっくに終わっているが、旧市街で駐車場を見つけるのは難しい。徐行ししながら一回りし、そのまま出発することにした。
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渋滞で徐行するしかなかった市街地を抜けると車はほとんど走っておらず、快適なドライブウェイとなる。ここからは島の西岸を北上するが、西側は海まで山が迫っている場所が多く、道路はほとんど内陸部だ。
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見晴らしがよい場所で休憩する。町はおろか人家もほとんど見ええず、島の西側には自然が多く残っていることが良く分かる。
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ホテルを予約してあるサルテーヌで市街地に入る前に脇道に入り、海の方へどんどん下ってゆく。目的地はカウリアピア遺跡(Les sites archéologiques du pianu de Cauria)である。巨石文化好きとしては外せないコルシカの遺跡だ。周回道路から30分くらい走って、駐車場に到着。そこから歩いて3ヶ所ある遺跡に向かう。
一つ目はファンタナッチャ(Funtanaccia)、非常に保存状態の良いドルメンだ。上部の石は3.40x2.90mの大きな石室で、紀元前3000年前のもの。
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2つ目はレナジュ(Renaghju)の列石。5700年前、石器時代の村があった場所。
3つ目が、スタナリ(Stantare)の列石。ここの石柱には珍しく、彫刻が施されている。ヨーロッパの古代石柱はここだけということで期待していたが、劣化してしまったようで、肉眼では良く分からず。古い写真でははっきり分かるだけに惜しいところだ。3ヶ所のうちここだけ触れることができないように柵がしてあるのも仕方ないところだろう。
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駐車場に戻り、10分ほど別の道を走り、さらに10分ほど歩くと今度はパラグジュのメンヒル(Menhirs de Paddaghju)がある。紀元前1900年から1000年の間に建てられた列石だ。
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発掘されずに放置された石柱も多く、こういう趣のある遺跡でボーっと古代に思いをはせるのが好きなのだが、時間が押しており、短い滞在に終わる。
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18時頃サルテーヌ市街地にあるホテルに到着する。崖に面したきれいなホテルで、リゾートっぽい良いホテルだ。
一休みして、旧市街を散歩する。
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街の中心は広場になっており、子供たちがサッカーをしたりして遊んでいる。その周辺で大人たちが談笑しているのは夕暮れ時のゆったりした時間だからか。一角には聖母マリア教会がある。
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レストランで夕食をとるつもりだったが、これといったものがなく、買い出し、部屋で夕食をとることにする。
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部屋で夕食をとる気になったのは、このイノシシ図柄のコルシカワインが飲みたくなったから。
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フランス本土産のサラミを昨夜買っていたが、コルシカのシャキトリ類がうまくて、食べずにいたので、本日消費。ひよこ豆のサラダは、脂っこいサラミによく合ってうまい。
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メインはコルシカのフィガテリ(Figatelli)というレバーソーセージで、絶品!