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2022 欧州 北極圏から地中海まで
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ノルウェー,オランダ,ドイツ,フランス,ルクセンブルク,ベルギー,スペインの旅
22日目 サルテーヌ-シピニエル-オルムト-ジリアラ-アジャクシオ
部屋で朝食をとり、10時にチェックアウト。サルテーヌから一気に海岸近くまで下ってゆく。天気が良ければビーチに立ち寄るつもりだったが、曇天なのでパス。シピニエル郊外で、車が何台も停まっている店があり、立ち寄る。地物の野菜やソーセージ、チーズなど、美味しそうなものがいっぱいの店だ。店先で鶏を丸焼きにしており、持ち帰りメインだが、テーブル席もある。気にはなったが、昼食には早いので、先に進む。
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ここから再び島の周回道路は山に入ってゆく。一気に高度を上げると、斜面にへばりつくようにオルムトの町がある。集落の上部を周回道路が走っているが、旧道らしき車道が集落の中心を通っている。集落を見ながら行こうと脇道に入ったら、一本早く曲がってしまったようで、ずんずん下ってしまった。失敗。戻って今度こそはと思ったら、旧道は逆方向の一方通行になっており、行けなかった。小さな町なのに何故か宿がたくさんある。要塞と教会があるくらいで特に見どころはなさそうなので、停まるかどうか迷ったが素通りだ。
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タラボ(Taravo)川には2009年に新しいアブラ橋が架けられている。長さ204メートル、高さ43メートルの見応えある橋だ。
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新しい橋のすぐ下には15世紀の古い石橋が残っている。ジェノバ橋と呼ばれるきれいなアーチ型の橋である。付近には散策路があり、夏は水遊びする観光客でにぎわうそう。
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15世紀の石橋が新しい橋ができるまで使われていた訳ではなく、近年までのメインの橋はもっと上流にあった。
昼食時になり、レストランがあるたびに車を停め、妻はメニューを見に行く。しかし、何かお目当ての料理があるようで、中々店を決めてくれない。そうこうするうちに山岳地帯は終了し、海岸部まで降りてきてしまった。13時過ぎにアジャクシオ(Ajaccio)郊外のリカント(ricanto)ビーチに到着した。持っていたもので軽い昼食にする。食べたのは昨夜と同じレバーソーセージとビスケット。ビスケットはコルシカ語でカニストレリ(Canistrelli)と呼び、たくさんの種類がある。スーパーでは名産品コーナーにずらりと並んでいるほどの名物だ。
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14時半、アジャクシオの旧市街に到着。アジャクシオは人口8万人を超えるコルシカ島最大の都市であり、中心地だ。ここにも大きな国際空港があり、大きな港もある。コルシカ語ではアヤッチュ(Aiacciu)と呼ばれる。
港にある広大な駐車場に車を停めて、散策を始める。駐車場の前が魚市場だが、13時までだったようで閉まっていた。残念。魚市場の角を曲がるとフォッシュ広場がある。ここが旧市街の中心で、市役所などが広場に面している。ナポレオン像や観光列車の乗り場もこの広場にあった。
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広場から南へ少し進むとナポレオンの生家がある。1769年にナポレオンはここで生まれたのだそう。今は博物館になっており、観光客が並んでいた。フランス人にとっては最大の英雄とされるナポレオンだが、そこまでの思い入れはなく、並んでまで入ろうとは思えずない。外観を見ただけ。
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ナポレオンの生家が目立って古い建物でもなく、街全体がかなり古くからあるものに相違ない。こういう歴史ある街の路地をうろうろするのが好きなのだ。
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アジャクシオ大聖堂は16世紀に建設された大聖堂で、正式には聖母マリア昇天大聖堂と呼ばれる。雨が降って来たので中で少し雨宿り。
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要塞も16世紀の建設。現在は軍事施設で中には入れない。
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港には大きなクルーズ船が入港している。アジャクシオはフランスで2番目にクルーズ船が寄港する港なのだそう。
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車で少し郊外の巨大スーパーマーケットに行く。コルシカ最大の都市だけあって巨大なスーパーだが、昨日の田舎町のスーパーより少し大きいくらいか。港町のためか、海産物が多いのが目に付いた。
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今日の宿泊はAirbnbだが、ベルギーの時以上に地図がダメで、全然場所が分からず苦労した。かなり時間をロスし、宿到着は17時前だ。
飲み物だけでなく、カニストレリが部屋に用意されていたので、コーヒーを飲みながらカニストレリを食べ、調べもの。明日は早起きして、島北部に行こうかと迷っていたのに、山道が崩れていることが分かり、断念する。宿への到着が遅くなったこともあり、夕食に車で出掛ける予定が面倒になってきた。カニストレリのおかげでお腹もすかない。結局、夕食は明日のランチ用に買ったものですませ、お酒もなし。