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■アフガニスタンの旅を終える
朝、お世話になった病院スタッフに御礼を言って、退院しました。和人はここに来る時は40℃の高熱で、この病院がどこにあるどんな建物なのかも分からずに入院生活を送っていましたが、今日初めてその外観を見、位置を知りました。
「山の国、アフガニスタン」らしく、最後は雪山風景と、広がる農地風景を見ながら歩きたいと、私たちは1時間以上歩く覚悟で、町を抜けて民家街を歩き始めました。
でもやっぱり親切すぎるよアフガニスタン人!! 後ろから来た車が止まってくれ、私たちを国境まで運んでくれたんです。そして国境が開く時間よりも早めに到着。
来る時は、アフガニスタンへの橋にかかる鉄格子に鉄条網のかかった、重い扉が、「アフガニスタンへの扉」にすごくぴったりだと思ったのに・・・。
人懐こくて素朴な、時に朴訥な、旅人をこれでもかともてなすアフガン人の良さ。
平和でのどかで、心が解放され、のびやかに笑顔を発揮できたイシュコシムの町。
思い出すだけで落涙のアフガニスタン。
平和なアフガンを訪問できたからこそ、心伸びやかに滞在を終えられ、感激でいっぱいです。
さて、出国ゲートが開きました。
これまで何度もお世話になり、そして初めてここで出会ったポリオくんは、いませんでした(午後からの出勤って言ってたっけ)。タジキスタンへの再入国手続きも恙無く完了し、ホーローグの、荷物を預けてある宿へ戻りました。
あづさ、発熱。
看病疲れかな。院内感染かな。変なもの食べちゃったかな。
でも、アフガニスタンの良さに胸がいっぱいで、本当は胸が熱いんだよ。
本日の旅
行動 :イシュコシムからホーローグへ移動、アフガニスタン出国、タジキスタン入国
朝食 :ノン(薄いパン)、マロイ(クリーム)、チョイ(お茶)/病室
昼食 :オシュ(鶏肉にんじん油炊き込みご飯)、ノン(円盤パン)、チョイ(お茶)、トゥトゥ(桑の実)/宿
夕食 :ノン、クリーム、コーラ、ソーセージ/宿
宿泊 :パミールロッジPamir Lodge
旅情報
1アフガニスタンアフガニー=2円
1タジキスタンソモニ=19.4円
*イシュコーシムから出国
時差は0.5時間。アフガニスタンから出るときは時計を30分進める。国境ではタジキスタンビザは取れない。イシュコシムでも取れない。イシュコシムから最寄りのタジキスタン領事館があるファイザバードへは、途中ケシ栽培&アヘン採取地である危険地帯を通るため、現時点では実質旅行者は通るべき道ではない。従ってタジキスタンダブルビザを持ってアフガニスタンに入国し、タジキスタンへ出国するしか安全な方法はない。国境では両替をする場所がないので、アフガニスタンの商店で両替を頼むか、タジキスタン側のイシュコシムの町でトライ。イシュコシム国境からホーローグへは公共トランスポートは出ていないが、ツアー客を降ろした旅行会社の車が、誰か車に乗るのを待っているので、そういう車があればホーローグへの移動は料金交渉で乗車できる。私たちはそのテを使い、来るとき35ソモニかかったところを帰りは30ソモニでホーローグに戻った。