2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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アンゴラ>2008年05月09日(Fri)
★サントメ→ルアンダ
:: 旅365日め : 世界旅62ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ83ヶ国め ::

■出発日です
飛行機の予約が確約にならないままですが、もう、今日が出発日です。朝9時に航空会社TAAGに行かなければならないので、早朝に、お世話になったウイソンさん家族とお別れしました。ビザが取れないために12日間もこの家に滞在しましたが、長かった分、美味しいサントメ料理の作り方を教わり、シンプルな暮らしの知恵なども見せてもらえ、一般のホテルではない宿泊が出来たことは、サントメの旅の宝物だと思います。

TAAGでは、予約が確約にならないまま、ステータス欄に手書きで「OK」と書かれた胡散臭いチケットを売られます。しかも航空券代は先日教えてもらった料金よりも高くて・・・TAAG、嫌いになりそう(苦笑)

乗れるかどうかも分からない国際線飛行機を目当てに空港に向かうのって、何か嫌ですよね。しかもフライト4時間前に空港に行かなくちゃいけないなんて、信じられない(苦笑)

最終的には、無事に搭乗できることになり、良かったのですが、ここまでの道の長いことといったら、思い出すといつもため息が出てしまいます。でも、これで、パステルカラーが目に鮮やかなサントメともお別れとなります。

■いよいよアンゴラへ
長かったなぁ。

アンゴラへ、いよいよ行ける日が来ました。

何度も取れなかったビザ、日本に帰ることさえ考えていたほどのルート断絶の危機。もしサントメでビザが取れなかったら、再びガボンに戻って陸路でアンゴラにトライしていたかもしれない・・・でも、悪徳ポリスによる賄賂要求地獄との戦いも、強盗列車も、長く居すぎたリーブルビルLibrevilleに再び行くことも、全部嫌だった。

私たちを乗せた飛行機は、定刻通りに離陸しました。眼下にはサントメプリンシペを囲む青緑色の美しい海、そして東に向かうため、外はすぐに夜になりました。

機内モニター画面には、いまどのあたりを飛んでいるのかが、上映されますよね。画面には、「LUANDA」という文字に向かう飛行機が映り、ときには、実際の航路を示す画面内に、フランスビルFranceville(ガボン)、キンシャサKinshasa(コンゴ民主)という文字が映り。

アンゴラへフライト

     この画面を見て、小さく泣き、涙を流してしまった。

     だって、本当に、アンゴラに着いちゃう・・・もうすぐ・・・。

・・・来た道を戻らず、サントメからルアンダへ、自分が一番希望する道を進むことができたことが、こんな些細な画面からも実感できます。今までの苦労と疲労を鑑み、あと何十分かで到着するその大地の大きさに、怖さや、達成感や、これから始まる難関国の旅の大きさや、そこへたどり着けることの喜びや、そこへ行ってしまうことの怖さ、そんなことばかりを考えさせてしまうこの画面に、緊張感は増し、心拍数が高くならずにはいられません。

「ルアンダ」・・・そこから、旅との戦いが始まります。あづさは、何とも言いようのない気持ちを抱いており、きっと、複雑な面持ちでいたことでしょう。

アンゴラの首都ルアンダに到着したのは夜7時ですが、預け荷物が出てくるまでに時間がかかり、更に、国内線の問い合わせやATMキャッシングなどをしていたら、夜も遅い時間になってしまいました。アンゴラの宿はものすごーく高い上、数が少なく、しかも今は夜遅い時間で、治安に不安のある首都ルアンダ。そういう状況だから、今から宿探しを始めることはせず、空港から出ないほうが良いと思い、アンゴラを陸路で移動してナミビアに抜けるかどうか、意見は分かれたまま、今日は、空港の床で寝ることにしました。

私たちがどんな答えを出しても、5日間しかないビザでアンゴラの旅を終えなければなりません。時間はないのだから、明日は朝一番に結論を出して、次の移動を開始します。

時間や、気持ちや、旅のしにくさや、様々な要素が戦いとなるアンゴラの旅 -様々な意味で涙が出るほど大きな旅- が、とうとう始まります。
本日の旅
行動 :サントメからルアンダへ移動、サントメプリンシペ出国、アンゴラ入国
朝食 :なし(朝から忙しかった)
昼食 :アロース(トマト炊き込みごはん)、ペイシ(素揚げアトゥン(マグロ)トマト大根風野菜油にんじんの辛くない煮込み)/サントメの市場
夕食 :パイなどベーカリー的軽食3種、ワイン/機内食
宿泊 :ルアンダの空港の床

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旅情報
1サントメプリンシペドブラ=0.007円
1アンゴラクワンザ=1.4円

*サントメプリンシペの空路での出国
なぜかイミグレーションがなく、パスポートチェックもスタンプもない。空港税は空港で支払う(21USドルもしくは15ユーロ)。余ったドブラは、空港内ショップでスナック菓子のような小額のものから高額なお土産まで買えるので、使い切りは可能。ドブラは他国に持ち出しても両替が難しいので、サントメプリンシペ内で使いきるようにしよう。