2人の世界旅 日々の記録

■サナア近郊観光・１
おととい、韓国人旅行者のハーさんとバンさんに、信じられない話を聞いてしまいました。

彼女たちは、アデンAdenのツーリストポリスで、シバームShibamやコウカバンKawkaban（またはカウカバン）へも行ける旅行許可証を取ったにもかかわらず、検問を通過できず、車を降ろされてしまったのだというのです。同じ車に乗っていた他の旅行者はサナアで旅行許可証を取っていたため、無事にシバームやコウカバン観光を済ませられたと言います。・・・私たちはアデンのツーリストポリスで取得した旅行許可証を持っており、その内容についてシバームやコウカバンにも訪問できると念押し確認をしてきただけに、ショックでした。

そんなわけで今日は、まずツーリストポリスでサナアSana'a発行の旅行許可証を取るところからスタートです。時間もそれなりにかかってしまったので、シバーム＆コウカバンは明日訪問することにして、今日はもうちょっと近いところにある見どころ、ワディダハルWadi Daharへ行くことにしました。

ワディダールは、いわゆる「ロックパレス」で知られるところです。１９３０年代にイマーム（宗教指導者）が別荘にしていた家が、巨岩の上に建っています。

サナアからミニバス、中型バスと乗りついで、シャムランShamlanというところまで行き、そこから徒歩でワディダハルを目指します。本当はロックパレスをお目当てにしていたはずなのに、今日一番感動したのは、そのロックパレスを囲むように広がる、イエメンの広い広い大地を高台から見渡す風景でした。集落にはお菓子箱のようなイエメン建築の家が集まっていて、本当、かっこよかった。

その高台はロックパレスより２ｋｍほど手前にあります。私たちはそこからヒッチハイクでロックパレスへと到着しました。

外からロックパレスを眺めたら、ワディダハルの村を歩きました。唯一特殊なロックパレスより、今も人が住む家々が崖に密着して建てられている様子のほうが、生の姿を見ているようで、好きだなあ。



ワディダールの村は小さいので、崖を登り降りしていても、観光はあっという間に終わってしまいます。サナアへ戻る車を待っている間に飲んだシャイ（甘い紅茶）が美味しくて（しかもサナアで飲むものの１／３の値段だったので）、何倍もおかわりしちゃいました。

宿に帰る途中、アバヤ（女性が着る黒づくめの衣装）を和人が買ってくれました。これがないうちは、長袖を来て手持ちのスカーフを頭に巻いてと、ありあわせでイスラム国の観光に耐える格好をしていたのですが、アバヤがあれば、正当（正統）な姿でイエメンを歩けます。

ショッピングが苦手な和人が、あづさがあれでもないこれでもないと、袖口のデザインを選ぶのに時間がかかっているあづさをずっと待っていてくれました。安いものだと１０００円くらいで買えるんですけど、２０００円のものを買ってくれました。袖口のデザインが素敵なの。

わーい嬉しいなっ！　買ってくれてありがとうねっ♪（*^-^*）