2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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イエメン>2009年01月14日(Wed)
サナア
:: 旅615日め : 世界旅89ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ109ヶ国め ::

■旅準備と旅計画
昨日、一昨日と続いていた頭痛が、今朝になったら取れました。よかった。

あづさは朝からオマーン大使館へ行き、2人分のオマーンビザを取りに行きました。オマーンビザは国境で取得できる・・・はずなのですが、3ヶ月前にビザなしでオマーンに向かった旅行者がオマーンへ入れずに引き返してきたという情報を得たので、予め取っておこうということになったのです。ビザは2時間待ちの即日発行なので、2時間の間、サウジアラビア大使館にも足を運びました。サウジアラビアは基本的に旅行者へビザを出さない(現地旅行会社の招待およびツアー参加という形でのみ発行)のですが、もしトランジットビザでも取れればなぁ・・・って思ったのです。

ダメもとなのは分かっています。サウジアラビアはイエメンの北に隣接国なのですが、イエメン北部は旅行者立ち入り禁止となっている地域(例の外国人誘拐問題から、バス会社はチケットを売りませんし乗り合いタクシー等でも検問を通してもらえません)ですから、万が一サウジビザが取れたって、サウジへの移動できるわけがないのです。それでも何かのヒントが得られれば・・・ナンテ思ったのですが、今日は木曜日、サウジアラビアの週末にあたるため、大使館には入れませんでした。・・・中東に来てまだわずかの日数しか経っていなくて、木曜が週末だっていうことをすっかり失念していました。反省。

オマーンビザを取ったら、途中旅行会社にも立ち寄りました。もしイエメンからオマーンへ向かうバスチケットが、どんな手段を講じても手に入らない場合、私たちはUAEかその他ガルフの国に飛ぶしかないからです。チケットの料金などを参考に調べてもらい、日本人が空港でアライバル(到着地で取得するビザ)を取れるかを航空会社本部へと電話問い合わせしてもらいました。

■中世のお菓子箱、サナア旧市街
さて、宿で仕事していた和人とはお昼に合流できました。

午後は2人で世界遺産のサナアの旧市街をお散歩しました。お散歩がてら、旅行許可証を発行するツーリストポリスの場所も探しました。

また一緒にバス会社を訪れ、ムカラAl-MukallaやサユーンSay'un(いずれもサナアより東部にある町)へのチケットを売ってもらえないかどうか再度トライもしましたが、結果はあっさり敗北です。もし私たちがタイズTa’izzやアデンAden(いずれもサナアより南部にある町)に行ったとしても、やはりそこから東行きのバスチケットは買えないというのです。今日の結果から、もう陸路でのイエメン脱出はほぼ不可能になりそうです。

そんなことをしながら、午後歩いたサナア旧市街。ここはとっても大好きな場所。

サナア旧市街

「中世のお菓子箱」なんて名前をつけましたが、結構いいネーミングと思っています。てへ。

中世より伝わるイエメン建築(特に窓に特徴がある)、ココアブラウンの建物には、アイシング(砂糖がけ)のような白いうわがけ。ほんと、メルヘンチックで、素敵です。紀元前の史料にもサナアの名前が残されているそうで、つまりここの歴史は2000年以上ということになります。あづさは死ぬまでに一度はこのサナアの夢のような光景を見たいと思っていたので、憧れ叶って、なんだか上の空です。

でも上の空になるのは美しいものを見たときだけにしなければなりません。サナアから飛ぶエアチケットを探すとしたら、次の渡航国およびその先の行程を決めなければなりませんし、イエメン脱出を悪あがきして陸路トライするなら、その決心がつくだけの情報収集をしなければなりません。

それには時間がかかる。だから、まだまだこの素敵なサナアの滞在は続くと思います。

素敵なところだから、これからいろいろな苦難に疲れても、この夢のような光景に癒してもらえそうです。
本日の旅
行動 :旅準備、旅計画、サナア観光
朝食 :ベール(玉ねぎじゃがトマト青唐辛子トマトピューレ入りスクランブルエッグ)、ルーティ(パン)/サナアの食堂
昼食 :ビリヤニ(スパイス炊き込みごはん)、ディゲイグ(鶏のあぶり焼き)、メロン/サナアの食堂
夕食 :フール(にんにくが利いたつぶし煮豆)、ルーティ、シャイハリブ(甘いミルクティー)/サナアの食堂
宿泊 :マナハツーリズムホテルManakha Tourism Hotel

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旅情報
1リアル=0.47円

*イエメンで取るオマーンビザ
タフリール広場隣接のミニバス乗り場からズベイル通りを通りバグダット通りで降ろしてもらうことを確認してミニバスに乗る。下車して左折してバグダッド通りに入り、右手にイエメン国旗がずらりと並ぶ建物のある角を右折。数分歩くと左手にオマーン大使館が見えてくる。6ヶ月有効、1ヶ月滞在可能なシングルビザ(1回入国用)が6オマーンリアルまたはそれに相当する外貨にて支払う。訪問時はUS$で受け付けているようで、イエメンリアルでの価格は知らないと言われた。私たちは21US$で支払った(オマーンリアル払いができればそちらのほうがレートがよかった)。写真不要、パスポートコピー1枚必要、代理申請可能。午前中の申請で2時間後受け取り。なお1年有効、一度につき3ヶ月滞在可能なマルチビザは10オマーンリアルだった。

オマーンの国境でも取得できるはずだが、イエメンからオマーンへ抜ける旅行者が少なく確実な情報がなかったことと、ビザなしでオマーン国境に向かったものの通過できずに引き返してきた韓国人旅行者情報(2008年10月)があったことから、私たちはサナアで事前にビザを取ることにした。ただしスウェーデン人旅行者は国境ビザを無事に取っている(2009年1月、6オマーンリアル)。