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■イエメンの東の町
一番の難関だった、イエメンを東に進むことができました。心労でいっぱいの日々が続き、しかも1度めのトライで失敗(検問チェックポイントを通過できず強制送還)しているだけに、朝5時、見知らぬ町に到着したときは安堵の気持ちでいっぱいでした。
でもバスの中ではあまり眠れず、その前の日もほとんど寝ていないので、もう夜明けの時刻ですが、さすがに眠りたい・・・。
アーリーチェックインさせてくれた宿に入り、私たちは昼頃まで寝ました。
ここはガイダAl-Ghaydaという町。オマーンとの国境にも近い、イエメン東部の町です。旅行者は滅多に来るところではありません。
午後にはオマーン西部の町サラーラSalalah行きのバスチケットを買いました。
さすがにここは、外国人誘拐地域から外れているだけあって、バス会社も、パーミッション(旅行許可証)などまったく確認しようとせず、すんなりとチケットを売ってくれました。ホント、同じイエメン内だなんて思えません。
バスチケットを買うことに、莫大な苦労と疲労を伴ったイエメンの旅。
このチケットが、イエメン最後のバスチケットになるのです。そう思ってチケットを眺めていると、今までの苦労と様々な苦難の場面が思い出されました。
余りそうなイエメンリアルをオマーンリアルに両替したり、今いるところよりももっと安くて良さそうな宿を探したり、イエメンの海岸の町ならではの魚料理を食べたりしながら、午後をゆったりと過ごしました。
アデンAdenで買ってあった「モカコーヒー」を開封して淹れた、香り良し味良しのコーヒーが、美味しかったなあ♪
本日の旅
行動 :ガイダ到着、ガイダ観光
朝食 :なし(夜行バス明けで寝てた)
昼食 :スパイシーライス、サマック(かつお揚げ)/ガイダの食堂
夕食 :ホブス(アラブの薄パン)、ベール(玉ねぎトマト入りスクランブルエッグ)、サハーウ(トマトとヨーグルトのミキサーがけ)、シャイハリブ(甘いミルクティー)/ガイダの食堂
宿泊 :カリファツーリストホテルKhalefa Tourist Hotel
旅情報
1リアル=0.47円
*イエメンのモカコーヒー
モカコーヒーの名は、イエメン西部海岸都市モカに由来する。ご存じ、コーヒーノキはエチオピア原産だが、コーヒーはモカ港から世界へと輸出されていった。「モカマタリ」という言葉も聞いたことがあるかもしれないが、マタリはイエメン最大部族の名前であり、イエメン産コーヒーの代名詞ともなる。平成18年の食品衛生法改正(残留農薬基準のポジティブリスト制への移行、難しい事柄ですよね)に伴い、エチオピア産モカコーヒー(代表銘柄モカハラー)は、基準値以上の農薬が問題となり、多くが日本への輸入禁止措置となった。エチオピア産モカコーヒーが希薄となるなら、イエメンモカの時代がやってくるかも!?