2人の世界旅 日々の記録

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イスラエル&パレスチナ>2009年04月06日(Mon)
★アルベル→ティベリア→祝福の山→タブハ→カペルノーム→ティベリア→アルベル
:: 旅697日め : 世界旅105ヶ国め : 和人218ヶ国め : あづさ124ヶ国め ::

■新約聖書の世界へ行く
ティベリアTiberiasはガリラヤ湖Sea of Galileeの湖畔の町。ティベリアへ来た目的は、世界的大ベストセラー「新約聖書」にまつわるイエスの足跡めぐりです。さあ2000年前にタイムスリップ! イスラエルの旅の、醍醐味中の醍醐味がここにありますよ!


今日行った主なところ。

祝福の山 Mt.of Beatitudes。
ガリラヤ湖を見下ろす丘の上には、「山上の垂訓(すいくん)の教会」があります。垂訓とは、英語ではinstructionで、イエスがその教えを民衆に説いたという意味になります。そう、ここは、イエスの布教活動の一端を支える地だったのですね。教会には、「右の頬を打たれれば、左も向けなさい」など、イエスの残した言葉がステンドグラスに記されているそうです。

2匹の魚と5きれのパンの教会Church of the Multiplication of Loaves and Fishes。
祝福の山を下ったら、お目当ての教会本番です! 「Multiplication」は「たくさん増やす」という意味。ここはイエスが2匹の魚と5きれのパンを岩の上に置き、賛美を捧げ、ちぎり、パンの屑はかごいっぱいのパンに増殖し、5000人の信者の胃袋を満たす奇跡が起こりました。新約聖書マタイ伝では有名なエピソードです。したがって、教会内の岩の前に描かれる魚とパンのモザイク画は、必見です。

2匹の魚と5きれのパンの教会

このパン、どう見ても4きれにしか見えない・・・。5つめはイエス自身が「5つめの命のパン」なのだそう。

聖ペテロ召命の教会Church of the Primacy of St.Peter。
魚とパンの教会からすぐのところ、ガリラヤ湖の湖畔にこの教会は建っています。ペテロは漁師でしたがここで召命(しょうめい、神の子イエスから弟子になりなさいとお伝えになられたこと)を受け、十二使徒(イエスの高弟)の最初の1人となるのです。教会目の前にあるガリラヤ湖は新約聖書の中でイエスが湖の上を歩いた場所。欧米人観光客は、ズボンをめくったりして、大勢が湖に入っていました。中にはその手に聖書をもつ人もいました。私たちは湖畔でそんな欧米人を見ながら、持ってきたサンドイッチでランチタイム。

カペルノームCapernaum。
イエスの福音伝道のホームベースです。シナゴーグ(ユダヤ教会堂、イエス自身はユダヤ人です)の上には、8角形の教会が浮くように造られていました。周囲の、ギリシャ様式の遺跡も素敵でした。


■ユダヤ人宅ホームステイ
さて、昨日から、タマラおばさんの家にホームステイしていることを、ここに書きましょう。イスラエル入国前はアラブ諸国の旅。だからイスラエルでは、普段滅多に交流することのできないユダヤ人との交流を深め、ユダヤ人から見た世界観などを把握できたらいいなと思ったこともあり、ユダヤ人宅3軒でのホームステイを計画しました。

そんな期待とはちょっとずれちゃったかもしれないけれど、よく分かったことがあります。

イスラエル人はグルメであること。
イスラエルでは、日本食がブームになっていること。
  (ずれすぎ!←自分でつっこんどく)

「お寿司は好きなんだけど1皿に10個くらい乗って80シェケル(2000円)くらいするのよねー」とおばさんは言います。寿司たったの10個2000円を気軽に反復するおばさんもすごいリッチだなあ。

またタマラおばさんは日本食愛好会に入っていて、自宅にも、寿司用具、日本から輸入された日本食材、和の器などがいっぱいあります。一緒にスーパーに買い物に行ったとき、「あづさ、SUSHI作れる?」と聞かれて、「Yes」と答えたら、おばさん手を天にかざして「オーマイゴーッド」と言うんです(実話!)。ちなみにイスラエルはヘブライ語の国ですが、おばさんは英語教師なので、英語表現も十分豊かです。

そんなわけで、鮮魚は手に入りませんが、今日はおばさん家族も友人も囲んでの、美味しい寿司パーティーとなりました。にぎり寿司でも巻き寿司でも作れるのですが、おばさんたちが今後再現できるように、こういうときは手巻き寿司がいいと思いました。
もちろん和人も久しぶりの日本の味を喜んでくれて嬉しいな(*^-^*)
本日の旅
行動 :ガリラヤ観光
朝食 :ハーブチーズアボカドトースト、ジャスミンティー/タマラおばさんち
昼食 :ハーブチーズサンドイッチ、ハーブチーズとアボカドのサンドイッチ/ガリラヤ湖畔、ホンモスにマッシュルームオニオンカレーを乗せたもの、ピタ(中が空洞のパン)、バタークッキー、グレープフルーツジュース/ティベリアのガリラヤ湖畔ベンチ
夕食 :手巻き寿司(寿司飯、海苔、わさび、醤油、白身魚のてんぷら、サーモンソテー、アボカド、きゅうり、赤ピーマン、レタス、厚焼き玉子)、角切りきゅうりの塩ごま油和えサラダ、はちみつクッキー、ジャスミンティー/タマラおばさんち
宿泊 :タマラおばさんち

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旅情報
1シェケル=24.8円

*ガリラヤの教会群
拠点はティベリアの町。ここからタブハ方面に行くバスに乗り、行きたい教会名などを運転手に伝えると良い。20分で、山上の垂訓教会に行く分岐点に着く。教会まではそこから徒歩10分。山上の垂訓教会を出たところから、丘を降りるハイキングルートがあり、パンと魚の教会に出ることができる。基本的に交通不便なところに教会群があるので、カペルナウムへの行き帰りなど、私たちはヒッチハイクを行った。