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■テルアビブへ
私たちを3泊泊めてくれ、一緒にいっぱいお話しもした(会話は互いの母国語ではなく英語です)ナアマちゃん&アレックスと、お別れの日が来てしまいました。日本が大好きな2人には私たちもどんどん情が移っていき、2人が本当に大好きになったのです。昨日ナアマちゃんは、あづさが作ったそうめん&おそば&かつおの刺身ディナーを見て、食べる前に「2人がいなくなったら寂しいなぁ」って言ってくれたの。寂しい顔で。いずれは文部省スカラーシップ制度により日本留学も考えているという彼女が、日本に来たら、絶対に絶対に会いたいと、あづさも思っています。
2人とお別れし、私たちは列車に乗ってテルアビブTel Avivへ。列車チケットを買う前にまず荷物をX線探知装置に通すところが、軍事国家イスラエルらしいと思いました。
テルアビブでは、今日から2泊泊めていただくマヤちゃんとも無事合流できました。マヤちゃんは6年前までロシアに住んでいましたが、イスラエルに移住しました。私たちは、マヤちゃんちに泊まることで、3軒連続でユダヤ人家庭に滞在することになります。そんな機会、イスラエルでなければ、絶対に得られない。イスラエルに来たんだもの。ユダヤ人に接して彼女たちの視点と視線を見ることは、他の国ではなかなかできない体験だと思います。
ちなみに、マヤちゃんちには、フランス人旅行者も泊まっていました。今日はその皆が集まって、総計5人で、テルアビブ観光をしました。
テルアビブはイスラエルを代表する非常に新しい国際都市です。私たちの訪問時は市制100周年フェスティバルの直後でした。日本をはじめ、パレスチナ問題から、イスラエルがエルサレムJerusalemを首都とする主張を承認しない国はたくさんあり、すなわち多くの国がテルアビブに大使館を設置しています。
そんな大都会テルアビブで見どころといえば、・・・見どころと言っていいのか悪いのか? 世界遺産に登録されている「テルアビブの白い都市-近代化運動」。ここは私たちのリクエストで連れて行ってもらいました。
・・・旅メモ(≫
こちら)にもありますが、訪れてみても、何もその良さが分かりません、ゴメンナサイ。良さが分からないというより、そのくらいの良さのものなら世界に幾つだってあると、思ってしまうもの。普通にモダンなコンクリート住宅を見て、「・・・これが世界遺産になるの・・・?」と、始終不思議に思いました。要は、20世紀半ば、シオニズム運動から帰還したユダヤの人々によって建てられた家並みは「近代建築」の様式で建てられ、壁は白に統一され、シンプルな形状を特徴としている、というものなのだそうです。
ちなみにテルアビブ在住のマヤちゃんもそのことはまったく知らず、私たちが世界遺産リストから調べ上げた住所を見て、ここが世界遺産だと驚いていたほどでした。現地在住ユダヤ人でさえ。
そしてオールドヤッファOld Jaffa(旧市街、ヘブライ語ではヤフォ)へ。古代には貿易港として栄えたその地区を歩き、きれいな海を見たり小高い丘の公園にあがったりしました。屋外舗道にも壁絵がかけられるような、アーティスティックな小路が良かったです。
アーティスティックなレモンの木。なんと宙吊りー。
見晴らしの良いところで突然マヤちゃんが立ち止まり「あそこは行かないわ、きれいなところじゃないし」と言いました。その彼女の視線の先にあるのは、アラブ人居住区でした。ユダヤ人の意識を垣間見る発言だと思いました。
では、マヤちゃんちに戻って、晩ごはんの準備をしましょう♪
マヤちゃんは、日本食が好きなユダヤ人。自宅には、使ったことのない巻きす(のりまきを作るときに使う竹の枝を連ねたもの)がいくつもあり(未使用というのがポイント)、冷蔵庫内の黒いスープは自分で作ったお味噌汁。
そんなマヤちゃんが喜んでくれるので、今日は日本食を作ることにしました。親子丼と酢の物を作りました。美味しく出来て、「作り方を紙に書いて残していって」とお願いされて、うれしかったな♪
私たちにとっては、寿司、日本酒、寿司、そば、親子丼と、5夜連続の日本食です。
そんな日本の味を喜んでくれたのは、もちろん和人でしたよ。
本日の旅
行動 :キリアットビアリクからテルアビブへ移動、テルアビブ観光
朝食 :マッツァを具にしたスクランブルエッグ、アールグレイミルクティー/ナアマちゃんち
昼食 :ピッツァ2種、チーズバジルサンド、いちごジャムサンド/テルアビブの路上
夕食 :親子丼、きゅうりとわかめの酢の物、イスラエリワイン白、なすじゃがいもスウィートポテトマッシュルーム玉ねぎスライスの天板オーブン焼き照り焼きソース風味/マヤちゃんち
宿泊 :マヤちゃんち
旅情報
1シェケル=24.8円
*テルアビブの白い家
この世界遺産は、広義では200ヘクタールに及ぶ広大な面積で指定されていますが、「ロスチャイルド通り」(テルアビブ一の繁華街)で見るのがわかりやすいです。スクエアの、シンプルな形状の白い家が典型例なのだそうです。