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■ダニ族の村トレッキング・2日目
今日は、昨日とは別方面の日帰り観光に行ってみようと思います。「パサール」と呼ばれるミニバスターミナルへミニバスで行き、キンビンの村へ行くことにしました。今日土曜日はキンビンKimbinのマーケットデーで、なおかつキンビンは昨日訪問したクリマKulimaに比べると格段にツーリストが少ないところなんです。
ミニバスに乗っている途中、昨日よりだんぜん多い数のコテカおじさんを見かけました。
キンビンに到着して、マーケットを観光しました。マーケット会場にもコテカをつけたおじさんがいます。またメラネシア人の村らしく、ゆでたタロイモ(ケラディやクラディと呼ばれる)が売られていました。マーケットはすぐに見終えたので、少しキンビンの村から離れるように歩こうかな。このあたりにはミイラが見られることで知られる村もあるのです(ちょっと遠いけど)。
でも歩いているうちに、伝統的な集落を少し間近で見ようと思って道路から外れてみたら、それが結構面白かった。民家も見せてもらえました。また子供たち10人くらいが私たちに興味を持って寄って来てくれたのも可愛かったです♪ 子供たちは森を案内してくれました。しばらく歩いたあと、そろそろ戻ろうかなーと思い、子供たちに、市場の方向を指差して「パサール」って言ってみました。マーケット会場から帰りのミニバスが出るので、「市場」と行きたい場所をインドネシア語で言ってみたつもり。ダニ語はまるきり知らないから、せめてインドネシア語で。さっき子供の1人が何かを言っているとき、「え?なにー聞こえなーい」という意味合いでも使う「ア~パ~?」(インドネシア語)を他の子供が言ったので、簡単なインドネシア語ならダニ族にも流入していると思ったんです。
でも、「パサール」は子供には分からないみたい・・・。
小さな小さな子供たち約10人の相談会議
#・・)「パサール?」 「パサ?」 (・・#
#・・)「パッサー?」 「バサー?」(・・#
#・・)「パッサル?」 「パサール?」(・・#
・・・相談会議ごにょごにょ
・・・相談会議ごにょごにょ
なんかみんなっ (*^o^*) きゃわゆい~っ
(^▽^)「パサー」 (^▽^)「パサー」 (^▽^)「パサー」 きゃっきゃっきゃ
おっ! 子供会議の結論が出たようですよ。みんなが喜んで一方向に歩き、私たちを誘導してくれましたよ! 草を掻き分け、ごつごつした岩を登り、登山を始め・・・ アレー(^^;;; 何か違うぞー、とこっちは思いつつ、でも草だらけの山道には一応人が通った跡があるし、キャッキャッとを登る子供たちは可愛いので、登山を続けました。「こんなの登るときは良くても降りるの絶対こわい!」と恐れをなす登山でした。でも私たちが何かにつかまりながら大股でよいしょと登る段差は子供たちにとっては自分の背丈に近い段差であるわけで、それでもみんなサクサクと登っていくのだから、本当、たくましいです。
その「パサー」とは、ダニ語では何という意味なんでしょうね。「山」とか「丘」とか「見晴らし」という意味なのかしら? ともあれ、すがすがしいほどにダニ族の村が見渡せる、絶景ポイントに到着しました。
子供たちは私たちと一緒にちょこんと座ったり、歌うような声を出して(ターザンみたいなやつ)遠方の誰かと声でコンタクトを取ったり、もっと難易度が高い岩にも難なく昇り降りして遊んだりしています。子供会議の結果で、見知らぬ外国人をこの絶景ポイントまで連れて行こうということに決まったのだと思いますが、それが達成できたみたいでみんな嬉しそうなんですよね。あづさも、秘境ダニ族の村を見渡す写真が撮れ、しかも村の整然とした造りなどがよく理解できる遠景を見ることができて、ものすごく嬉しかったです。大満足!
無事に怪我もなく下山でき、笑顔で手を振りながら「ダダー」(インドネシア語のバイバイ)と言ったら、これは子供たちも理解できたようで、みんなキャッキャッと走っておうちに帰っていきました。
来た道を戻ってマーケットに戻ったら、さっきよりもコテカをつけたおじさんたちが集まっていました。写真を撮ったのにお金を払わなくても済んだので、流石観光客の少ない地域は良いなと嬉しくなりました。
ミニバスに乗ってワメナの宿に戻ったら、町は停電中。部屋は真っ暗。何もできないから仕方なくベッドにごろん。昨日と今日の衝撃の観光の連続に意外に疲れていたのか、暗い中で横になったら、昼間なのにすぐに眠ってしまいました。
本日の旅
行動 :キンビン日帰り観光
朝食 :nasi soto ayam(ナシソトアヤン、ごはん千切りキャベツゆで卵春雨香菜揚げにんにくにチキンスープをかけたもの)、nasi gado gado(ナシガドガド、ごはんタフ(油揚げ)皮むききゅうり輪切りゆで青梗菜ゆでインゲンにピーナッツソースを乗せてグロッポ(えびせん)を乗せたもの)/ワメナの屋台
昼食 :nasi ayam(ナシアヤン、ごはんとフライドチキン、青菜のだしびたし、Tahu(油揚げ)、テンペ(かびつけ大豆)/キンビンの食堂
夕食 :Martabak Mesir(マルタバックメシア、ひきにくネギ玉ねぎ香菜ミックスを薄い小麦粉の皮で包んで焼く)、nasi ayam(ごはんフライドチキンゆでインゲンきゅうりキャベツの芯)/ワメナの屋台
宿泊 :ホテルスリカンディHotel Srikandi
旅情報
1ルピア=0.01円
*キンビンへの行き方
昨日訪問したクリマ行きミニバス乗り場とは違う乗り場から出発する。ワメナ市内からA2ミニバスに乗ってパサールに行き、そこからキンビン行きミニバスに乗る。1人15000ルピア、所要50分。火曜日と土曜日はキンビン村のマーケットデーである。