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■オタバロの土曜市
今日は楽しみにしていた「オタバロの土曜市」へ向かう日です。昨日途中から一緒に行動していたスウェーデン人おにーさんとは朝会うことがありませんでしたので、いつものように2人でオタバロOtavaloを目指しました。
エクアドル北部のオタバロ村の「オタバロの土曜市」といえば、世界規模の雑貨バイヤー(雑貨買い付け人)なら絶対知っているだろうし、そうでなくても「民族雑貨の世界進出先駆け的存在」として、大変に有名なものと思います。オタバロ族や、周辺に住むユンボ族とカラ族の人々は、羊毛を染め、非常に技巧に富んだ素晴らしい織物を作るといいます。織物だけでなく木彫りや革製品をも得意としています。それゆえ、伝統的スタイルの男性は、工芸品の1つである帽子をかぶっています。
オタバロに着いて、宿に荷物を置いて、早速その土曜市へと向かいました。お天気が悪く、ときに小雨が降る中ですが、小さな市には観光客が何十人もいました。でもよく見てみると、幾人もの「バイヤー」がいます。コレと決めた商品を何十点も買い、大きなバッグに詰めている光景を何度も見かけました。
あ、これ、可愛いな。
「将来自分でも作ってみたいな」と思った形のショルダーバッグです。内布は黒で、ファスナーはちゃんとついているし、さらに入れ子でインナーポーチ入り。こういうの、とっても使いやすそう! 他にも、ブレッドウォーマーや衣類といった伝統的なものから、ペットボトルクーラーといった最近考案されたものまで、いろいろと素敵なものが売られています。そして日本だったら1万円はするであろう、最高級アルパカマフラー(ふわふわでなめらかで本当に良質!)も、ここで買うと価格1/10程度です。それはバイヤーも集まるわけですね。
私たちも、旅の中で使えるものを少々買いました。
また、オタバロ族は女性の民族衣装がとっても素敵です。特にふわりと広がった七部袖の袖口に目を奪われます。黒いスカートに白いレースの上衣、寒いときには黒いストールを片方の肩にかけてまとい、首にはゴールドカラーの何重ものネックレスが見応えを出しています。
16日の日記(シルビアの火曜市のところ)でも書いたように、あづさは「その日の朝に行って賑わうメルカド(市)を見て、泊まり、翌日、ほっと一息普段の様相に戻った日常的なその町を見る、このスタイルが好き」です。
こんな素晴らしい、世界でも無二の市が立つ町に来ているのだから、今日はもちろんオタバロに泊まって、明日もまたこの町を見て歩こうと思います。
本日の旅
行動 :イバラからオタバロへ移動、オタバロ観光
朝食 :チョクロコンケソ(豆とうもろこしゆでに白チーズを乗せたもの)、Jugo de Xabila(フゴデサビラ、アロエホットレモンティー)/オタバロの土曜市
昼食 :Sopa de Pollo(ソパデポジョ、鶏じゃが入りスープ)、アボカド/オタバロの土曜市
夕食 :カンギル(ポップコーン)、Sancocho de Pollo(サンコーチョデポジョ、鶏とじゃがいものスープ)、arroz(ごはん)、Pollo asado(ポジョアサード、鶏の炙り焼き)、papa(パパ、ゆでじゃがいも)、ensalada(エンサラダ、野菜)、frijor(フリホル、煮豆)、Jugo de Guanabana(フゴデグアナバナ、カルピス味のようなグアナバナのジュース)/オタバロの食堂
宿泊 :オスタルマーシーズHostal Marshy's
旅情報
1ドル=98.9円
*オタバロへの行き方
首都キトと北部国境トゥルカンを結ぶ幹線道路上にあるので、アクセスは簡単。キトからならオタバロ直行バスが出ている。ただしトゥルカンからはキト行きバスを途中下車することになる。下車地点はバスターミナルでなく幹線道路上となるので注意。私たちのように、最寄りの都市イバラを拠点とするのもよい。イバラやキトから向かう場合は市内ターミナルまでちゃんと行ってくれる。