2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
 旅して » 2人の世界旅 »旅日記 » エチオピア »
 旅して » 旅紀行 »旅日記 » 世界旅» エチオピア »
エチオピア>2008年12月18日(Thu)
オモラテ→トゥルミ
:: 旅588日め : 世界旅86ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ106ヶ国め ::

■オモラテで迎える朝
「コンミサップ!」・・・これが、ダサネッチ族の、「おはよう」です。その返事には、「ヤンミサップ!」と言います。

ここエチオピア南西端オモラテOmorateの町は、ダサネッチ族の町。今日も朝から道をあるく大きなおっぱいの女性たちがいっぱい(^^* 裸族村でーす。

私たちは朝からお散歩に出ました。オモ河下流域は古人類化石が出土したことから世界遺産に登録されている場所でもあります。人類発祥の起源を解くヒントになる人々・・・私たちの古い古ーいおばあちゃんたちってことですね、300万年以上も前の人類が、この偉大な河の付近に生きていたのです。私たちはそんな雄大なオモ河の写真を撮ったりしていました。放牧の牛が河に連れてこられ、牛が一斉に水を飲む姿も絵になっていました。

民家街をお散歩していると、ブンナ(エチオピアンコーヒー)を淹れ始める家があったので、庭に入れてもらいました。エチオピアはコーヒー発祥の国で、日本に茶道があるように、エチオピアのコーヒーの淹れ方にも「アボル・ブンナ」というしきたりがあります。草を敷き、香を炊きながらコーヒーを淹れるのが、特徴の1つのようです。コーヒー豆を洗い、炒るのは女性の仕事でしょうか、でも、臼で焙煎したての豆を細かく挽くのはキュートな男の子が担当していましたよ。

「洗いたて、焙煎したて、挽きたて、淹れたて」・・・4拍子が揃ったコーヒーは最高級のお味がします。丁寧に作ったコーヒー、という、鮮烈な味わいが素敵です。朝からミザム、タンキュー!(ダサネッチ語の“美味しいよ、ありがとう”)、ごちそうさま!

さてさて、オモラテの問題点もあります。ここには公共の移動手段がないため、オモラテから脱出するためには、物資輸送のトラックをヒッチしなければなりません。確かにトゥルミTurmiへ行くトラックなどは存在はするのですが、値段を聞くと地元民の何倍もの値段を要求され、高い。村人に説明を求めると、外国人は基本的に乗せてはならないことになっているため、地元民と同じ料金では決して乗せられないということです。・・・事前情報で見たことのある話でもありますが、直面するとイタイ。「トラックは外国人を乗せてはならない」上に、そのトラック以外に移動手段がないのですから、この町からの脱出は困難を期しそうです。

昼食を食べました。そして、脱出の車も見つからないままだったので、食堂から出られず、ずっと座っていました。ともあれ私たちはヒッチハイクをするしか脱出の方法がないので、時折車の音がしたときに、和人とあづさが交替で外に出て車の行き先を見たりしていました。

それを繰り返し、私たちはなんと、イギリス人観光客が乗る車を見つけ、お願いにお願いを重ねて、トゥルミまで乗せてもらえることになったんです!! ものすごい幸運!!

■ハマル族の町、トゥルミ
何が幸運かって、彼らが、私たちの目的地と同じトゥルミに行くことです。朝から午後2時半までずっと車探しをしていた甲斐がありました。車の中にはジュリアンナとマリックの2人がおり、彼らは首都アディスアベバAddis Abebaから2週間車をチャーターして、エチオピア南部を周遊しているのだそうです。

トゥルミに着いて、いったんお別れ。宿に荷物を置いて町の散歩に出たら彼らの散歩と出会いました。「今からハチミツワイン(タッジ)を飲みに行くんだけど一緒に行かない?」と誘ってもらえたので、二つ返事でご一緒させてもらいました(*^.^*) 行った先は、ハマル族の集まるタッジベット(酒場)でした。

ハマル族

ハマル族は、エチオピアに存在する古代民族の中でも、とびきり美しい装飾で知られています。女性の髪の編みこみも、髪や肌に塗る泥も、腕の飾りも首の飾りも、すばらしい美的感覚でいっぱいです。ハマル族の女性たちが酒場に集まる光景も、ずっとずっと昔からこういう集いを繰り返してきたんだなーと思うと、夢を見られるものがあります。大勢のハマル族がタッジベットに集まっていて、こういうところに同席させてもらえて嬉しかったな。

でもここトゥルミは観光客も多く来るところ(マーケットのある月曜日は特に)なので、町にいるハマル族は完全にツーリスティックになっているのも否めません。もうこればかりは仕方ないことです。

ちなみにハマル族はエチオピア南西部の最大数をもつ部族で、居住範囲は比較的広範囲にわたっています。町から離れた、素朴なハマル族の村に行くことができれば、より美しい姿を見られるのかもしれませんね。

しかしトゥルミの町は、店も商店も少なくしょぼく、ついでに人もあまり良くない。ハマル族の女性が「写真撮らせてあげるからお金ちょうだい」とばかりに声をかけてくることが多いし、どうもここは私たちとは息が合わない町のようです。
本日の旅
行動 :オモラテからトゥルミへ移動、トゥルミ観光
朝食 :インジェラ(テフ粉の酸っぱいクレープ)、ティブス(ヤギ肉の焼き肉にケベ(ヤギ肉バター)をかけたもの)/オモラテの食堂
昼食 :インジェラ、カイワット(ヤギ肉の赤いスパイス煮込み)、コーヒー、アンバシャ(厚さ2cmピザ生地かと思うようなパン)、ドレット(羊ひき肉とオニオンのソテー)、ケッケル(羊の黄色い煮込み)/オモラテの食堂
夕食 :インジェラ、ティブス/トゥルミの食堂
宿泊 :ナガヤホテルNAGAYA Hotel

関連ページ
行程 行程  お金 お金  写真 写真  お宿 お宿  ご飯 ご飯  ≫2人の世界旅トップ

旅情報
1ブル=10.5円

*エチオピア南西部の町のマーケットデー
私たちが実際に確認した情報は、
1)ジンカ(ムルシ族、アリ族)---土曜日
2)トゥルミ(ハマル族)---月曜日
3)ディマカ(ハマル族)---火、土曜日
4)オモラテ---マーケットデーなし
未確認ですが、ジンカ-火(ミニマーケット)、カイアファール(バンナ族、サマイ族)-木、ウェイト(サマイ族)-土、が事前情報です。南部エチオピアは各種民族の宝庫なので、是非活気あるマーケットを見てみてください。