2人の世界旅 日々の記録

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エチオピア>2008年12月25日(Thu)
アディスアベバ
:: 旅595日め : 世界旅86ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ106ヶ国め ::

■クリスマスのアディスの朝
昨日は良く眠れました(*^o^*) 流石温泉パワー♪ 嬉しいな♪

実はアディスアベバAddis Abebaは水事情が深刻なのか、毎日断水しています。聞くところによると、水供給が追いつかず、政府が断水指令を出しているのだそうです。おかげでここ数日、シャワーが毎日は浴びれなかったから、昨日の温泉はとーっても嬉しかったのです。

さて、手持ちのブルが尽きてきた私たちは、朝食を食べたら大変な貧乏人になってしまいました(涙)。US$からブルに両替するよりは、ATMでキャッシングしたほうがレートが良いのですが、ピアッサ地区のATMは内蔵現金不足とやらでまったく動きません。皆が口を揃えて「シェラトンホテル内のATMが良い」というので、和人がシェラトンへ行ってくれましたが、そこでもダメで、やっとヒルトンホテルでATMを使えたそうです。

さて、現金が得られたところで、今日はクリスマスデートで街を歩くことにしました。

一番のお目当ては、国立博物館(ナショナルミュージアム)、そう、「ルーシー」が展示されているところです。アムストキロという、ピアッサ地区からも歩いていけるところにあります。あづさは入場したらまっさきにルーシーがいる地下展示室へと向かいました。

ルーシーについて。
エチオピアで世界遺産になっているオモ河では、1902年から化石が発見されはじめました。エチオピアではさらに1979年、古人類学を変える化石、すなわちルーシーが発見され、この発見により、人類の発祥はエチオピア、つまり東アフリカの大地であることが定説の1つになりました。ルーシーよりも古い人骨は他所でも出土されていますが、ルーシーの骨は、体長や体型が推測できるほど骨が揃って出土された点が高く評価され、研究の良い対象となってきたのです。

「こんにちは、ルーシー」

ルーシー

「ルーシー」という愛称で呼ばれた、アウストラロピテクス。

研究により、ルーシーが現人類の祖先であるという説は現在は否定されているそうですが、それでも気分は、私たちの・・・遠いおばあちゃんって感じです(*^.^*)
ルーシーの骨、おサルからヒトへと神が魔法をかけたドラマティックなその骨には、感慨深くさせる魔法がかかっているかのようでした。ルーシーは320万年前の化石と推定されていますが、同じ部屋には、それより更に15万年前の人骨(推定3歳)の復元像もありました。3歳で亡くなってしまったのなら、それも私たちの祖先ではありませんね。

別のフロアには、「ホモサピエンスイダルトゥ」の人骨が展示されていました。私たちもホモサピエンスですから、つまりこれは、現代人類と直結することが確認されている最古の化石です(推定16万年前)。この脅威の発見と言われる化石が、エチオピアのアファール州から出土したのです。すごいなぁ・・・これを覆す発見が今後ない限り、人類の起源はエチオピアなのですよ。いやーすごい発見ですよこれは。私たちは2人とも、こういった分野に関心があるので、かなり、古人類展示室だけで楽しめてしまいました。あーだこーだと2人で話しながら(^_^)V だって“浪漫”にあふれる分野なんだもん、ホント大好き♪

国立博物館は、総じて楽しめるところだと思います。古人類だけでなく、エチオピア独自の文化や、南西部に分布する伝統民族に関する展示もあります。アディスに行ったら是非足を運んでほしい場所です。

私たちはその後ミニバスに乗ってマルカート(市場)近くのバスターミナルへ行きました。第一希望ハラールHarer行きのチケットは売り切れで、その近くの都市ディレダワDire Dawa行きのチケットを買いました。最初100ブルなんて言われていたものが、粘ったら68.25ブルへ。定価で買えたから、嬉しかった。

本当なら、アディスアベバで新年を迎えても良かったのですが、毎日の断水、時折の停電、標高2400mは寒すぎる、などなどの事情から、私たちは明日アディスを離れます。この調子で動いていけば、新年を迎えるのはソマリアのハルゲイサHargeisaになりそうです。

ハルゲイサのほうがまず確実に暖かいので、バックパックやくつといった汚れ物をきれいにする“歳末大洗濯”や、お醤油を探して年越しそばを作るといったことは、少なくとも寒い寒いアディスよりは楽しくできるのではないかと思います。
本日の旅
行動 :アディスアベバ観光
朝食 :インジェラ(テフ粉の酸っぱいクレープ)、デュレット(肉の質の劣る部位やレバーを生のままたたいて油で和えたもの)/アディスアベバの食堂
昼食 :インジェラ、カイワット(ヤギ肉の赤いスパイス煮込み)/アディスアベバの食堂
夕食 :Sedondo Misto(セコンドミスト、今回はゆで丸じゃが、ゴメン(青菜ソテー)、キャベツソテー、ヤギのケッケル、ライス、コフタ(じゃがいもコロッケ)の色々なミックス)、インジェラ/アディスアベバのレストラン
宿泊 :ナショナルホテルNational Hotel

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旅情報
1ブル=10.5円

*アディスの国立博物館(ナショナルミュージアム)
アディス市内のアムストキロと呼ばれるところにある。ミニバスも走っているが、ピアッサから歩いて行ける。入場は1人10ブル。ルーシー展示室も含め、カメラ持ち込みは禁止されていなかった(一部の物にフラッシュ撮影が禁止されている)。