:: 旅201日め : 世界旅42ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ63ヶ国め ::
■銀行騒動から始まる朝
昨夜カーボベルデに到着し、空港で当面の現金を得るためにATMでキャッシングをしようとしたのですが、吸い込まれたクレジットカードはATMマシンから出てきませんでした。
朝一番に銀行に電話しなければ! と、空港内インフォメーションのおねーさんに電話してもらっても、空港に職員が到着するのはお昼前という、なんとも怠惰な対応にイライラしつつ、それでももともと1週間しかないカーボベルデ滞在の時間を無駄に過ごすことはできず、・・・大変に大きなジレンマもありました。
そこで出たのは分担案。和人が先に5km離れた市街地へ行き、船会社へ運行スケジュールを確認し、あづさが空港に残り銀行員へのクレームや原因解明、何よりカードを返してもらう手続きをすることになりました。さて気になる原因ですが、数あるクレジットカードのうち、私たちが所持していたカードだけがATMマシンの起動プログラムエラーを起こすことが分かりました。だから、無事にカードを返してもらっても、それで再度お金を引き出そうとしても、マシンは再びフリーズしてしまうのです。だからあづさは、結局ATMから1エスクードも得ることができず、5km離れた市街地まで歩いていくしかありませんでした。そして街中で和人と合流できたときは、もうお昼でした。
和人のほうは成果があったようで、なんと、今夜に出航する北部離島、サンビンセント島行きの船を見つけてくれました。私たちは当初、ネットで見つけられる限りの船運行スケジュールを組み合わせて、北部離島に行くことは無理と悔やんでいました。でも実際にオフィスを訪ねると、ネットにないスケジュールを見つけることができるものですね。これで、カーボベルデの、より多くの姿を見られることに、素直に嬉しく思いました。
■首都プライア観光
記録が残っているカーボベルデ諸島の発見は15世紀で、ポルトガル冒険者がたどり着いたとされています。やがて、ポルトガル居住者やアフリカからの居住者と血が混じり、時を経て現在のカーボベルデ国民の姿があるそうです。
カーボベルデの首都プライアPraiaは、これまでの砂っぽい旅(モロッコ、西サハラ、モーリタニア、マリ、セネガル)から一転して、大変に彩り豊かな印象を与えてくれました。最初に訪れたのがマーケットですが、なんとも陽気な、そして大柄の体格に少し平坦な面立ちのおばさんたちが明るく物を売る姿は太陽いっぱいのカーボベルデの気候にとっても似合っていると思いました。またマーケットで売られている野菜も彩りいっぱいで美味しそう! 更に、ムスリムの習慣がほとんどないのか、市場では、豚肉を含め、肉売り場も盛況です。島国なので当然売られている魚も豊かです。
そうそう、お昼ごはんで食べたカーボベルデの“ぶっかけ飯”も、今までのアフリカの旅とはまた違う、豊かで美味しい味が、一口で大好きになっちゃった(*^-^*)
今日は簡単に町歩きをして、夕方、港に向かいました。座席の間にテントをシートのように敷いて寝袋を出し、長い夜をぐっすりと眠りました。
明日は憧れの北部離島、サンビンセント島Sao VinsenteのミンデロMindeloに到着します。
本日の旅
行動 :プライア観光、サンビンセント島へ移動
朝食 :クッキー/空港のベンチ
昼食 :ラリーニャ(鶏の煮込み)バタタ(フライドポテト)レタストマトをアロース(ごはん)に乗せたもの、ペイシ(塩干しの魚)とコービ(ケールの葉)をふかしたものと甘くないバナナカボチャをアロースに乗せたもの/プライアの市場内の食堂
夕食 :ペイシ(赤魚)の塩胡椒が利いたから揚げ/港
宿泊 :ミンデロ行き船
旅情報
1エスクード=1.5円
*カーボベルデでのキャッシング
カーボベルデにある銀行ATMマシンでキャッシングをしようとしたら、カードを入れた直後にプログラムエラーの表示が出て、その後フリーズ。ただしその後時間が経つと他のカードを受け付け、キャッシングができる状態になっていたが、他人のカードを受け付けている間も吸い込まれたカードはマシンの中という事態になってしまった。カーボベルデには主要銀行が2行あるが、同じプログラムを使ったATMマシンを使っている。行員と警察と共に検証した結果、様々な人の協力をいただいてカード種別使用適否を試したところ、私たちが日本で作ったカード(スルガ銀行VISAカード)を入れるとマシンの起動エラーを起こすことが分かった。
私たちが持っているもう1つのカード(東京三菱UFJ国際キャッシュカード)は単純に使用不可で自動的にカードが返納され、もう1つのカード(CITIアマゾンカード)では無事にキャッシングをすることができた。セゾンカードも機械は受け付けた(がキャッシングはしていない)。その他所持しているカードの適否は不明。
カーボベルデエスクードは隣国セネガルでも入手困難な、孤島ならではの独自通貨なので、現地に着いてから現金を入手するのが現実的な方法である。しかし、カーボベルデ到着は深夜になることが多く、到着初日深夜に5km離れたプライア市街地へ移動するには、深夜だとタクシー(約500エスクード)を使うしかないが、その時間に両替はできず、ATMは当然無人である。
こういうとき、1)カードが飲み込まれること覚悟でキャッシングにトライする(おすすめしない)、2)空港で寝る(おすすめしない)、3)タクシー運転手に他国の通貨で走ってもらうようお願いする(うまくいくかは保証しない)、・・・あまりパッとした解決方法がないのが困りもの。