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■カーボベルデ最終日
泊まったお宿は朝食付きです。美味しいパンやジュース、ミルクにコーヒー、そしてチーズハムといったメニューでのんびりとカーボベルデの町並みを見下ろしながらの朝食。このお宿は眺めが良くて素敵です。
中心地の広場には陽気な音楽が流れています。あら? 今日はお祭りかしら?
今日は2人で、のんびりビーチで過ごそうということになっており、ワインとオリーブを持って少し離れたところにある静かなビーチに行きました。そうそう、カーボベルデは大西洋に浮かぶ小島。・・・ということは、新しいプレートにある、地球でも新しい大地なのですね。そんなことを、溶岩質の岩が顔を出す海を見ながら考えつつ、陽気に海で遊ぶ子供たちを遠めに見つつ、ワインを飲みながらきれいな海を見ていました。
海辺から戻って広場に着くと、大勢の子供たちは白い衣装を着ていました。卒業証書のようなものを持っていて、それを見るにカトリック系の学校の修了証書なのかしら? 広場のステージで踊る子供たちの踊り、それに続く大人の踊りは本格的なカーボベルデダンスと思うほどの動き。そう、カーボベルデは音楽で有名な国でもあるのです。最終日のこの出会いは、なんだか嬉しいな。
夜は手持ちのエスクード使いきりのディナーです。昨日と同じレストランに行ったのですが、今日は良いロブスターが入っていないとのことで残念~。それでも美味しい料理をいただいて、現地通貨も使い切ってすっからかんは気持ち良い。そして空港へ行き、空港脇の空き地にテントを張って、明日夜明け前のチェックインに備えて、就寝しました。
■カーボベルデの旅を終えて
カーボベルデ・・・ここに来る前のイメージは、ポルトガルとアフリカの融合、大西洋の島国、きれいな海、そういった明るくも漠然としたものでした。そして実際にこの国に訪れることができ、あづさは最後のディナーのとき、次のようなことを会話に残しています。
「カーボベルデはね、とっても彩りがあって、鮮やかな国だった」
アフリカに入って今まで、サハラ越えを含む非常に砂っぽい旅を続けてきたあとだからでしょう。・・・モロッコ、西サハラ、モーリタニア、マリ、セネガル・・・それらの国のあとでカーボベルデに来ると、人々の笑顔もどこか今までと違う陽気さでいっぱい、海は青く山は険しく豊かな緑にあふれる国土、パステル調の可愛い町並み。豊かな食材は市場の彩りを一層豊かにし、そしてワンプレートの中でさえ彩りいっぱいの美味しいごはん。
西アフリカの大地の旅の途中に訪れたカーボベルデは、フランス料理のフルコースで言えばメインディッシュの前の美味しいソルベ(お口直しのシャーベット)的な存在で、地べたを這う旅の合間の、素晴らしくすがすがしいひとときだったのです。
このあと、いったんセネガルに戻り、ガンビア、3度めのセネガル、そしてギニアビサウ、ギニア・・・と西アフリカの大地の旅が待っています。でもその旅が再び新鮮に味わえる自信がついたのも、カーボベルデの爽やかな旅のおかげなのだと、そう思っています。
後日撮った写真を見ながら和人が言った言葉、「カーボベルデの写真、美味しそうなのがいっぱい、腹が減る」・・・ですって(笑)。
陽気で美味しくて彩りいっぱいのこの国は、本当に大好きな国の1つです。
本日の旅
行動 :プライア観光、空港へ移動
朝食 :パン、バター、チーズ、ハム、バナナ、オレンジジュース、カフェオレ、コーヒー/宿
昼食 :カーンジャ(骨付き鶏のおかゆ、にんじんねぎトマト玉ねぎにんにくが入っていて味は控えめな塩味)、モエラ(豆入り炊き込みご飯に砂肝の煮込みとフライドポテトゆでマニオクレタストマトを乗せたもの)/市場の中の食堂
夕食 :Bacalhau gomes de sa(バカラウゴメサ、皮付き白身魚を一口サイズにしたものを揚げてゆでじゃがオリーブゆで卵赤ピーマンパセリトマトと共にソテーして唐辛子ソース(ピリピリ)とトマトきゅうりを添える)、Peixe Frito(ペイシフリト、赤魚の内臓を抜いたものの丸ごとフライ、フライドポテトバターライスオリーブきゅうりトマト添え)、Strela(ストレーラビール)/プライアのレストラン
宿泊 :空港近くの空き地で野テント
旅情報
1エスクード=1.5円
*カーボベルデへのアクセス
現実的には飛行機のみのアクセスとなる(不定期貨物船の運航もあるがこれで渡航するのは非現実的)。
1)首都プライアへ:ヨーロッパのリスボン・アムステルダム、アフリカのダカール、ブラジルのフォルタレーザ、北米のボストンからフライトがある。
2)北東部離島の町サルへ:リスボン、ミュンヘン、パリなどヨーロッパ数都市からフライトがある。