2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ガンビア>2007年12月05日(Wed)
ワッス→バッラ→バンジュール→バカウ
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■バカウへ移動
細長く、まるでヒトの膵臓を思い出す(!?)ようなガンビアの国土の中で、昨日訪問したワッスWassuは内陸側に位置しています。今日の目的は西の海辺、バカウBakauまで移動することです。バカウでは次なる国ギニアビサウ、そしてギニアのビザを取得する必要があります。

そして今、カーボベルデからずっと、ものすごいスピードで移動を続けています。ギニアの首都コナクリConakryにとにかく早く到着したいのです。コナクリでは、コートジボワール・ブルキナファソ・ベナン・トーゴ・ニジェールの五ヶ国共通ビザをはじめ、ガーナビザ、シエラレオネビザ、リベリアビザ・・・とにかく多くのビザを取得したいと思っています。しかしコナクリ到着が遅くなるとクリスマス&年末年始(大使館休業)にひっかかってしまい、ビザも取れないわその先の国にも行けないわという袋小路になってしまうのですから、とにかく決めた予定から遅れないように急がなくてはならないのです。・・・でもその割には、奥地のストーンサークルの村に行ったり、またあまり観光客が通らないレアな国境越えもして、小さな国ガンビアを楽しんじゃっているんですけどね(^^ゞ

ワッスから乗り合いタクシー直行4時間で一気にバッラBarraに到着。ここで世界遺産「ジェームス島と関連遺跡群」(黒人奴隷問題をテーマにしたテレビドラマ“ルーツRoots”で有名になりましたね)に登録されている物件群の1つであるフォート「バレン要塞」を観光しました。

バレン要塞

バッラからバンジュールBanjulへは、大河ガンビア側を大きなフェリーで渡るのですが・・・、もう、ここでひと悶着(>_<)

(1)2人で25ダラシ札を出したら2枚のチケットと5ダラシの釣りしか来ない
(2)支払いのあと更に荷物代を払えと要求してくる
(3)更にチケットには“料金5ダラシ”と書いてある・・・つまり10ダラシ分の釣りを誤魔化されていた
(4)釣りを返せとクレームをつけると、船職員は小さな手荷物の荷物代も更に請求してくる
(5)返金の要求に対し、釣りは一部しか帰ってこない
(6)再度、荷物代を返せとクレームをつけに行く。
(7)ガンビア人のおばさんのうち、荷物をたくさん持っている人に着目し、おばさんが5ダラシしか払っていない(つまり荷物代を払っていない)ことを目撃し、「このおばさんが荷物代払っていないのにどーして私が払わなければならないのよ!?」と、あづさ、激怒の素振り(かなりマジ)。
(8)職員は「この人の荷物は小さいからいいのだ」というが、あづさは「私たちの荷物のほうがぜんぜん小さいわよ!!」と激怒の素振りを助長させる。
(9)おばさんの腕をつかんで「この人を通したければ私に5ダラシ返しなさい」と、嫌がるおばさんがいても不当請求には一歩も引かない。
(10)そして勝利。不当支払い分をすべて返還してもらい、トータル10ダラシ(現地の人と同額の支払い)にできた。

・・・実はガンビアでは、ここだけでなく、いろいろなところで不当に高い荷物運搬代の請求に辟易としていました。地元の人が5ダラシで荷物込みで乗れる船が、ガイドブックにも情報ノートにも10ダラシと書いてありますが、それでも正規運賃は5ダラシ。不当な請求に対しては、やっぱり折れることができないのが私たちの性分なのです。結局、もめて相手が折れるなら、それは不当請求だったことに他ならないのですから。

取り戻した5ダラシは所詮30円にもならない金額ですが、ガンビア人にとっては30円どころの価値ではないはずです。船に1回乗れてしまうほどの価値がある金額なはずです。外国人だから不当に料金を請求する体制には、注意をして観察をして、なるべく負けないようにしていきたいのです。

ところで、あまりにこちらの弁論を飲まない職員に対しあづさは9のような強行突破に出ましたが、これは、多分その場の雰囲気からしても女性だからできた強行突破だと思います。男性が同じことをしたらちょっと別の問題も起こりそうかも・・・おばちゃん腕つかんじゃってゴメンネ(^^ゞ そしてもうひとつ、ここまで戦えたのは、西アフリカでは数少ない英語が通じる国だから、というのもありました。

そんなこんなで到着したバンジュール、そして今日の目的地バカウまでは乗り合いバスで移動。

ガンビアの観光地としても推奨されている欧米人いっぱいのビーチ・・・なのですが、ヘドロの堆積が見られる砂浜にちょっとガッカリしつつ、何とも苦い1日の終了です。
本日の旅
行動 :ワッスからバカウへ移動、バッラ観光、バカウ観光
朝食 :アカラ(マッシュしたジャガイモのフリッター)を赤い油どっさりのマカロニ&玉ねぎのナポリタン味どろどろソースと共にサンドイッチにしたもの/ワッスの路上ごはん屋
昼食 :ベネチン(赤いトマト炊き込みライスに揚げ魚と野菜の赤い煮込みをかけて食べる、今日はダカーという乾燥バオバブと玉ねぎを煮込んだ甘酸っぱいソースをかけて)/バンジュールの路上ごはん屋
夕食 :玉ねぎ入りエッグサンドイッチ、カフェオレ/バカウの路上ごはん屋
宿泊 :ロマナホテルRomana Hotel

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旅情報
1ダラシ=5.5円

*世界遺産「ジェームズ島と関連遺跡群」
登録物件は、ジェームズ島、六連砲台、バレン要塞、サン・ドミンゴ、アルブレダ、ジュフレの6つ。
私たちが訪問したのは、バレン要塞。ここはバンジュールからフェリーで30~40分(フェリー代5ダラシ)のバラにある。港から徒歩5分で着ける。

六連砲台はバンジュール市内のステートハウス内にある。
残りは全てバッラから行くことになり、日帰り可能な場所にある。