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■キンディア近郊ハイキング
朝、シエラレオネへ向かう車を探しました。何日かに1本しかないことはガイドブックから得ていた情報なので、もし今日その車があれば、乗り込む覚悟です。そうしたら、今日は車はなく、明日の朝9時半に出発することが分かったので、ドライバーらしき人に2人分の席の確保をお願いして、また明日出直すことになりました。
「今日は、近郊をハイキングしたいな」
コナクリでビザ取りだけの首都滞在が長かったからでしょうか、何故かそう思っていました。私たちは近くにある景勝の滝「ボワルドゥラマリエVoile de la Mariee」(別名ブライダルベールの滝)を見に行くことにしました。でも乗り合いタクシーやバイクタクシーが集まる場所に行って尋ねても、場所を的確に知っている人がいなくて・・・。「もうやめよっか」なんて気分にもなりますが、それでももう少し人に聞いてみようと歩きました。
次に尋ねたのは、バスチケット売り場(もしくはバス運行管理所)のおじさんでした。そうしたらおじさん、数百m離れたところにある別の乗り合いタクシー乗り場へ私たちを連れて行ってくれるのです。大変に親切なおじさんでした。
喉が渇いてあづさがジュースを買っているのを見ると、その商店にあるジュースを全部買い込んで私たちにプレゼントしてくれるのですよ!! 「滝のあたりでは結構歩くから、喉が渇くだろう」と言ってくれ・・・ギニア人の優しさに触れた想いに、とても嬉しくなりました。
実はギニアに入ってから、・・・あまり良い言葉ではないのですが、精神異常者とも汲み取れる人に会う確率が高いことを実感していました。人が集まるバスターミナルで何度もパンツを下げる男性、男性の手をつかんで自分胸に当てる女性、カタレプシー(とある神経疾患で有名な、不自然な体勢を取り続けること)、あるいは目つきの尋常でないこと・・・。何かの事件に発展して、その被害がこちらに及んだらと考えると、やっぱり恐い。
だから、昨日の、バスの座席を確保してくれたおねーさんや、今日の優しいおじさんのような人に触れ合えると、ギニアも悪くないと、また旅の元気が出てくるような気がしました。
乗り合いタクシーは、近郊の村でなく直接滝まで行ってくれました。今は乾季で水量が少なめなのでしょうけれど、それでも心地よいしぶきと共に澄んだ水を落とす滝は、ブライダルベールの名の如く美しかったです。
ところでこの日記のページに、縦の写真を入れるのは初めてです(ドキドキ)。どうかな、変じゃないかな?
この滝、目の前にいるだけでひんやりとして、とっても居心地が良かったのです。だから滝の前の椅子に座って2人で話し込み、ついつい物理のお勉強しちゃったほど(*^.^*) 重力加速度(9.8ms^-2)と水の落下時間から滝の高さを計算で求めるってやつです^^
滝からは伝統造りの家屋を見ながら3km歩いて、途中から乗り合いタクシーを拾いました。宿に戻ったら、宿のおばさんが私たちに夕食をごちそうしてくれました。タバスキというイスラムのお祭りなので、ヤギを1頭さばいてスープを大量に作ったのだそうです。これが本当に美味しかった!
今日は、ギニアの田舎地方を観光できました。だから、もう、ギニアを離れようと思います。
次の国、とうとう紛争地帯3国の皮切り、シエラレオネへ。
本日の旅
行動 :キンディア近郊の滝観光
朝食 :マナニ(数珠玉のような穀物を炊いて作り、レモンと砂糖で甘酸っぱくしたおかゆ)/キンディアのガールルティエール
昼食 :バンディン(ごはん)にボラカイ(マニオクの葉のどろどろ煮込み)を乗せたもの/キンディアのガールルティエール
夕食 :バンディン(ごはん)にスプ(羊の骨付き肉や内臓まで入ったトマト煮込みスープ)/宿
宿泊 :オテルトロワアブリルHotel 3 Avril
旅情報
1ギニアフラン=0.027円
*ボワルドゥラマリエVoile de la Mariee
別名「ブライダルベールの滝」。キンディアのメインガールルティエール近くのマムウ方面の乗り合いタクシー乗り場から、更に500mほど道なりに東へ行くと、小規模な乗り場がある。そこから乗り合いタクシーで行く。運転手「ボワルデラマリエ」を分かっていてくれたので、滝の入り口の前まで連れて行ってくれた。片道4000ギニアフランだが、値切れば2人で5000くらいになる。滝の入場料は1人2000ギニアフラン。滝の敷地内には宿もあった。