2人の世界旅 日々の記録

■レンタカー３日め
今日はいよいよ、キプロス南北越えをしようと思います！　南北分断国家キプロスは、南側はギリシャ系住民、北側はトルコ系住民が住み、南北の境（緩衝地帯）はグリーンラインと呼ばれています。

かつては、南北の越境が困難だったそうですが、レンタカーを借りるとき、職員の人に南北越えが出来ることを確認しました。今までレンタカーで南北越えをしたという情報を得たことがなかったので、楽しみです。

で、グリーンラインにいざ到着。まずは南側チェックポイント・・・パスポートをちょっと見るだけであっさり通過。南政府から見る北キプロスはあくまで自国ですから、南北移動は国境越えではないということですね。

チェックポイント間、グリーンラインのまさに緩衝地帯部分は、ほのぼのと耕作地が広がっていました。

北側チェックポイント到着。独立宣言をした北政府から見れば南キプロスは別国で、もちろん入国手続きがあります。また走行保険に加入するため書類に色々と記入をし、３日間２０ユーロの保険料を支払います。これは強制加入です。レンタカーを借りたのは南キプロスであり、北側の保険をカバーしていないので、二重保険になることはありません。

さあ、こうして、物騒なことなど１つも起きずに無事に北キプロス入国でーす！

しかし困難はここからです。
例えば「Morfou」と南キプロスで入手してきた地図に記載されている町名は、北キプロスでは「Guzalyurt」となります。南キプロスはギリシャ系、北キプロスはトルコ系と、言語がまったく違うので町の名前まで変わってしまうんですね。道の看板などはすべてトルコ語なので、手持ちのギリシャ語での地図と照合しても、看板が指す地名が何を示しているのかまったく分かりません・・・困った。

人に聞いたりしながら、なんとかギルネGirneに到着。ここは北キプロスの主要都市の１つで、美しい海に面しているリゾートな街。ここでやっと、トルコ語で地名が記載された北キプロスの地図を入手できました。そしてキプロスで絶対食べたかった「メッゼ」を、青い海の見えるレストランで食べました。

そうそう、北キプロスではトルコの通貨（トルコリラ）を使います。南キプロスはユーロを導入しているので、その影響でユーロも使えますが最も無駄がないのはリラ払い。私たちはトルコの旅でリラを余らせていたので、北キプロスのレストランはそれで支払いました。海際の壮大なフォートに青くてきれいな海のコントラスト、お洒落で明るいギルネは素敵なところでした。

この写真は、ギルネをすぎて、ずぅーっと北部海岸線をドライブしたときの写真。青い地中海が気持ちよかったなー。



そして気持ちよい海岸線ドライブを終え、キプロス東部にあるサラミスSalamisに行き、有名なサラミスの遺跡を観光。そうして今日最後の一仕事である、寝場所探しのドライブを始めました。

車中泊の場合、民家から離れているところ、人の交通の少ないところ、警官に見つかっても怒られないところを探さなければなりません。そしてどうせなら、明日の観光が朝一番から始められるよう、観光ポイントの近くが最適です。

そうして見つけたところは、崖の上の古城（まるで天空の城！）の駐車スペースです。
崖の上から見る首都の大夜景が本当に美しくて、思い出に残る車中泊となりました。