2人の世界旅 日々の記録

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キプロス>2009年04月17日(Fri)
★リノー→グリーンライン→グザルユートゥ→ギルネ→サラミス→ブファベント
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■レンタカー3日め
今日はいよいよ、キプロス南北越えをしようと思います! 南北分断国家キプロスは、南側はギリシャ系住民、北側はトルコ系住民が住み、南北の境(緩衝地帯)はグリーンラインと呼ばれています。

かつては、南北の越境が困難だったそうですが、レンタカーを借りるとき、職員の人に南北越えが出来ることを確認しました。今までレンタカーで南北越えをしたという情報を得たことがなかったので、楽しみです。

で、グリーンラインにいざ到着。まずは南側チェックポイント・・・パスポートをちょっと見るだけであっさり通過。南政府から見る北キプロスはあくまで自国ですから、南北移動は国境越えではないということですね。

チェックポイント間、グリーンラインのまさに緩衝地帯部分は、ほのぼのと耕作地が広がっていました。

北側チェックポイント到着。独立宣言をした北政府から見れば南キプロスは別国で、もちろん入国手続きがあります。また走行保険に加入するため書類に色々と記入をし、3日間20ユーロの保険料を支払います。これは強制加入です。レンタカーを借りたのは南キプロスであり、北側の保険をカバーしていないので、二重保険になることはありません。

さあ、こうして、物騒なことなど1つも起きずに無事に北キプロス入国でーす!

しかし困難はここからです。
例えば「Morfou」と南キプロスで入手してきた地図に記載されている町名は、北キプロスでは「Guzalyurt」となります。南キプロスはギリシャ系、北キプロスはトルコ系と、言語がまったく違うので町の名前まで変わってしまうんですね。道の看板などはすべてトルコ語なので、手持ちのギリシャ語での地図と照合しても、看板が指す地名が何を示しているのかまったく分かりません・・・困った。

人に聞いたりしながら、なんとかギルネGirneに到着。ここは北キプロスの主要都市の1つで、美しい海に面しているリゾートな街。ここでやっと、トルコ語で地名が記載された北キプロスの地図を入手できました。そしてキプロスで絶対食べたかった「メッゼ」を、青い海の見えるレストランで食べました。

そうそう、北キプロスではトルコの通貨(トルコリラ)を使います。南キプロスはユーロを導入しているので、その影響でユーロも使えますが最も無駄がないのはリラ払い。私たちはトルコの旅でリラを余らせていたので、北キプロスのレストランはそれで支払いました。海際の壮大なフォートに青くてきれいな海のコントラスト、お洒落で明るいギルネは素敵なところでした。

この写真は、ギルネをすぎて、ずぅーっと北部海岸線をドライブしたときの写真。青い地中海が気持ちよかったなー。

北部海岸線

そして気持ちよい海岸線ドライブを終え、キプロス東部にあるサラミスSalamisに行き、有名なサラミスの遺跡を観光。そうして今日最後の一仕事である、寝場所探しのドライブを始めました。

車中泊の場合、民家から離れているところ、人の交通の少ないところ、警官に見つかっても怒られないところを探さなければなりません。そしてどうせなら、明日の観光が朝一番から始められるよう、観光ポイントの近くが最適です。

そうして見つけたところは、崖の上の古城(まるで天空の城!)の駐車スペースです。
崖の上から見る首都の大夜景が本当に美しくて、思い出に残る車中泊となりました。
本日の旅
行動 :リノーからブファベントへ移動、途中レンタカーで観光
朝食 :パン、なすとトマトのソース、ハルミチーズ、赤ワイン、スプライト/北キプロスが見える丘の上
昼食 :メッゼ(様々な食事の少量ずつ盛り合わせ:にんじんグリーンピースきゅうりマヨサラダ、赤ピーマン緑ピーマンクリームチーズヨーグルトにんにくサラダ、にんじんケールヨーグルトサラダ、香菜ねぎみじんトマトピューレ、キャベツにんじんコールスロー、きゅうりミントサワークリームサラダ、あらびきほんもす(ヒヨコマメをつぶしてレモンやガーリックを混ぜる)、ゆでじゃがイタリアンパセリあえ、ピクルス、トマト、ハルミチーズ)ラム肉ケバブ、パン、焼きトマト、サワークリーム、サラダ(レタスきゅうりレモントマトミント玉ねぎ)、ゴマパン、ホブス(アラブの薄パン)/ギルネのレストラン
夕食 :ホブス、レッガ(塩のきついスモーク魚)、白ワイン、ミックスピクルス/古城の前
宿泊 :古城の前

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旅情報
1ユーロ=146.5円
1トルコリラ=56.5円

*レンタカーでグリーンライン越え
現在旅行者でも車で南北キプロスを往復することができる。私たちは南キプロスでレンタカーを借り、南キプロス内で有効な保険には加入してある状態で北キプロスを訪れた。北キプロスでは別途走行保険加入が必須となるのでグリーンラインで申請する。3日間で20ユーロ。グリーンライン越えは、北キプロス側の書類記入に時間がかかったものの、その他はスムースだった。北側ではパスポートチェックがあるので携帯しておこう。なお、レンタカーで南北越えの際に記入した書類(北キプロスの出入国スタンプが押されている)があれば、首都ニコシア市内での徒歩での南北越えの際に新たに書類記入の必要はないとのことだった。