2人の世界旅 日々の記録

■レンタカー２日め
心配していた天気ですが、かろうじて傘が要らないかな？　と思うような雨です。ひどくなくてよかった。

パフォスPafosに来た目的は、小さなタイルを敷き詰めて形成されるモザイク画で有名な世界遺産の遺跡です。キプロスは、こういったモザイク画遺跡が点在することで有名です。幸い、観光しているうちに雨は降ったり止んだりの天気になっていったので、雨が止んでいるうちに観光をすることができました。

もう一つ、車で１０分くらい離れたところにある「王の墓」と呼ばれる遺跡へ。ここは広大な土地にもともとある岩などを利用して、様々な形状の墓が作られているところです。ヨルダンのペトラ遺跡に似た色合いの列柱があり、洞窟の墓室あり、エチオピアのラリベラ（今回の旅では未訪問）に似た、地面を掘り下げて作った墓室があります。

さて今日のお目当てが見終わったので、次のお目当ての、「トロードス地方の教会群」へと車を走らせました。トロードスToroodos地方は山の中にあり、公共の交通手段で訪れることはまず無理。ですから、レンタカーを借りたのならば、ここへ訪問することは必須ということです。

運転は相変わらず楽しくて、「和人に地図」・・・それは鬼に金棒と同じ意味なんですけど（*^-^*）、ともあれ完璧ナビと運転好きが組み合わされば無敵ってなもんです！

途中ワイナリーの無料試飲にも寄れたし、天気は昼ごろから上々だし、嬉しいですね。

肝心の教会群ですが、まず訪れたのはペドゥーラスPedoulasというところにあるもの。幸い、隣家のおじさん（多分教会管理人）とバッタリ出会えたので、すぐに鍵を開けてもらって中を見ることができました。そして内部は、今までかつて見たこともないほどの、見事なフレスコ画が残されています。壁が剥がれている部分もあるのですが、その、古き味わいがあるからこそ、ここまで残されてきた価値が高まるのだと思います。

２つめの教会は、ムトゥーラスMoutoullasというところにあります。地図を見ても場所が分からなくて、道を歩くおじいさんに訊いたら、近くのレストランのおじさんが教会管理人だからまずレストランに寄る必要があるんですって。言われた通りにし、鍵を持ったおじさんを車に乗せて、おじさんの言う通りに数分間車を走らせ、山の中の教会へと入りました。もちろんここの教会のフレスコ画も素晴らしく、１つめ同様の古き味わいと力強さの両方が感じられます。ここはキプロス最古の聖堂ということが後から分かり、行ってよかったと思いました。

３つめは教会でなく修道院。カロパナギオティスKalopanagiotisというところにあります。比較的規模の大きく、神父さんのような人が、本来なら中に入れない遅い時間だったにも拘わらず教会に入れてくれました。

世界遺産のトロードスの教会群は、３箇所で内部観光をしたことになります。特に１つめと２つめの壁画が良かったです。内部写真撮影禁止は残念だけど、そうしないと観光客がフラッシュたいて、壁画の色素が壊れてしまうものね。いつまでもこの壁画が残ってくれるといいな。



これ、フラッシュたかずに、撮りました(^_^)V　（管理人のおじさんがいるところで）
フレスコ画って青い色調のものが多いけど、赤も、力強くていいよね。これは先ほどキプロス最古と紹介した教会のものです。ちなみにフレスコとは英語のフレッシュにあたる単語で、しっくいを塗って乾く前に（＝フレッシュなうちに）すばやく色をつける画法のことです。

さて今日は、丘の上の小屋を見つけたので、見晴らしのよいところで２回目の車中泊です。