2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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キューバ>2009年07月25日(Sat)
シエンフエゴス→トリニダー
:: 旅807日め : 世界旅133ヶ国め : 和人222ヶ国め : あづさ150ヶ国め ::

■古都トリニダーへ
3泊お世話になったヘススとミドリ、そして彼のお母さんもとってもいい人で、シエンフエゴスCienfuegosの滞在は良い印象となりました。今日から私たちは次なる街、世界遺産に登録されているトリニダーTrinidadへ向かいます。

午前中、ヘススがバスターミナルまでお見送りに来てくれたので、ヘススに私たちのバスチケットを買ってもらうよう頼んでみました。でも、そうして地元の人に手伝ってもらっても、バス会社は地元民価格ではチケットを売ってくれません。仕方なくたった30分の距離に6CUC(700円)もお金を出してチケットを買うのですが、同じ距離を、地元民は2.5ペソ(12円)で移動できるのですから、流石に50倍以上の価格差はひどい!!と思います。まあ、外国人が乗るバスはリクライニングもエアコンもあるバスで、地元民バスは詰め込みバスなのですけど、私たちは明らかに地元の人と同じものを好みますから、こういう点に直面してしまうと、またキューバが嫌いになりそうです。むー頑張らねば・・・。

トリニダーに着きました。ターミナルに着く直前の車窓から見る街の印象はとても良かったです。シエンフエゴスで見てきた空の広さと中世の家屋に加え、中世の石畳が目に入ってくるのですから! この街も、期待できそうですよ!

さて、バスを下車して、和人が預け荷物をピックアップする間、あづさが先にターミナルゲートの、宿の客引きに囲まれに行きました。今日から先は泊まるところのアポイントを持っていないので、「着いたところで宿を探す」ことにしていました。

キューバの宿泊システムについて。
キューバには、私たちが「ホテル」と認識するような宿泊施設もありますが、ホテルはお値段お高めです。ですので安宿を求める旅行者は、「カサ」(正確にはカサパルティクラレス(Casa Particulares)と呼ばれるライセンス制の民宿)に泊まることになります。カサとはスペイン語で「家」という意味です。料金は、1人幾らではなく、1部屋幾ら、というもの。

さて客引き合戦は、こぞって1室20CUCからスタートしましたが、そのうち「うちは15CUC」と誰かが言い出し、皆言い値が15CUCになりました。待てばもうちょっと下がるかな? と思ったけれど、下がりませんでした。この町は現在15CUCが協定相場のようです。ただ、1人、おばちゃんがあづさの手のひらに無言で「13」と書きました。その協定破りの家は、闇営業のカサなのです。

ともあれ安く泊まれれば御の字だし、聞けばホットシャワーも室内バストイレもあるとのことで、私たちはおばさんにくっついてその家へ行きました。

確かにこの家は、闇営業のカサのようです。宿泊者記録をつけていませんから。料金は2泊で25CUCで交渉成立。広い部屋にベッド扇風機きれいなリネン、物干し専用スペースも室内バストイレも揃っていて、しかも客用にとリフォームされたばかりのきれいさが、良かったです。親切なおばちゃんも、良かった。

ちなみに、政府にライセンス料を支払う「正規カサ」は、カサ全体の半分もないのだそうです。何しろ月極のライセンス料は非常に高額で、客が集まらないと元が取れない上、部屋数は2しか営業できないのです。そういった背景から、民宿として観光客に部屋を貸す家は半数が無許可営業であるのが現状なのだそうです。

さて、無事に泊まるところも確保できたので、暑いですが、この素敵な街をお散歩しに外出しました。お腹が減ったなーと、まずは食べるものから探したのですが、ペソ払いで食べられる食堂が見つけられません。地元の人に手伝ってもらっても、CUC払いの民家の食事しか見つかりません。でも、街を歩き、しばらくしたら「ケソ(チーズ)」の専門店を見つけることができたので、私たちはペソ払いでたっぷりのチーズを買いました。

トリニダー

そのチーズを片手にパン屋を探していたら、地元のおばちゃんがパンを分けてくれたの! 嬉しかった!

安く食べるものを探すのは、ちょっと大変そうなトリニダーですが、中世の石畳の街が結構いい感じなので、明日も街歩きを楽しめたらいいな。・・・でも毎日酷暑で、もう夏バテ寸前ですけど(++;;
本日の旅
行動 :シエンフエゴスからトリニダーへ移動、トリニダー観光
朝食 :Pizza(ピサ、フライパンで焼いたようなピザにトマトソースとチーズ)/シエンフエゴスのバスターミナル
昼食 :ビール、パン、ケソ(チーズ)、マサリアン(ドラ焼きを固くしたようなお菓子)/トリニダーの商店
夕食 :ラムとライムのカクテル、Tamal(タマール、とうもろこしを挽いて作ったパテ、赤ピーマンと玉ねぎのソースで)/宿
宿泊 :ラサロとレスビアの家
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旅情報
1兌換ペソ(CUC)=116円
1人民ペソ(MN)=5円

*シエンフエゴスからトリニダーの移動
外国人用バス(Viazul社)は午前1便、午後1便。1人6CUC、所要30分。