2人の世界旅 日々の記録

■いよいよベニへ
イトゥリの森を目指したくて、コンゴザイールらしさをもっともっと見たくて、ベニBeniの町を目指しています。

昨日バスの中で知り合った陽気なベルナデットおばさんが、パンを買いに行くというので、ブテンボButemboの町を３人で歩きました。おばさんは、建物やモニュメントなどの説明もしてくれるので、ちょっとした観光気分になれ、嬉しいです。

おばさんの弟のルイおじさんと合流して、素敵なカフェレストランで朝食をごちそうになりました。

ルイおじさんの送迎で、ベニ行き乗り合いタクシーにもすんなり乗ることができ、今日は本当に嬉しいことばかりが続きます。

乗り合いタクシーに乗って２時間。今日の移動は短い、短い！　結構あっという間にベニに到着です。お客さんを少しずつ降ろしていき、私たちは最後の乗客となり、おばさんちで下車しました。

おばさんは、「今から宿探してあげるね」と言ってくれますが・・・、おばさんの家は、広い敷地に緑の芝、木の下で憩いたくなるような巨木、庭の炭火台所、そして庭の畑などなど、とっても素敵でした。何より、家は、昔読んだザイールの本に出てくるような、絵に描いたような方形の建物で、・・・どう表現してよいか分からないけれど、とにかく、「憧れていたコンゴザイールは、ここにあった！」と言わんばかりの感動があったのです。

「庭にテントを張るから、おばさんの家に泊まりたい」と、あづさの口からそのセリフが出るのに、時間はかかりませんでした。そしておばさんもあづさの手をバンバン叩いて、陽気に喜んでくれたのです。

■コンゴザイールの民家滞在



巨木の下に椅子を何脚か置くと、庭は素敵な憩いの場になります。おばさんには７人の子供がいて、４人は首都キンシャサKinshasaにいるのだそう。携帯電話でキンシャサまでコールし、日本人が家に来ていることを自慢げに嬉しそうに話し、次々と私たちに代わってくれます。

お昼ごはんは、突然の私たちの訪問だったにも関わらず、美味しい燻製肉や、この地域の大事な主食である「ブガリ」（マニオクの粉を湯で練ったもち状のもの）、そしてコンゴの筆頭食「ソンベ」（マニオクの葉とネギをどろどろに煮たもの）を出してくれました。ブカブの食堂で食べたものよりも断然美味しいんですよ。家庭で作られるコンゴザイール料理をいただけるだなんて、幸せなことです。

「ベニのあとは、どこに行くの？」と聞かれ、マンバサMambasa方面のバスがあれば行きたいなど、おばさんに問い合わせもしました。マンバサはイトゥリ地域に属するので、このあたりにはピグミーが住んでいるかもしれないからでも。おばさんは、「ピグミー見るならエリンギテEringiteよ」と教えてくれましたっけ。

おばさんは友達が多いのか、しょっちゅういろんなところに電話しています。そうしたら、男性が車に乗ってやってきて、おばさんと私たちを乗せてベニの観光案内をしてくれ、なんだかホント至れり尽くせり！　ここに来るまでの旅がかなりハードだったので、疲れていますが、そんな中だからむしろ車に乗せてもらって町観光ができ、有り難いことと思いました。

男性の車でおばさんの家まで戻りました。そしたらその男性が、「ピグミーの村なら、僕が連れて行ってあげるよ」と言ってくれるではないですか！！　わお！！　しかも、そのとき分かったのですが、その男性（サミーといいます）はおばさんの息子で、ガソリン代さえ私たちが出せば、お金要らずでピグミー村まで連れて行ってくれるというのです。

今日は土曜日。ピグミー村へは、サミーちゃんの都合から月曜日に行くことになりました。

明日はこの素敵な家でのんびりして、家族とも交流をもって、体力を回復させなくっちゃね。