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■サントメの歴史探訪
アンゴラ大使館が、今週は私たちのビザ申請を受け付けてくれないことになり、サントメでの足止めが確定しました。
今日は、泊まっているウイソンさんちの近くを歩いてみることにしました。
サントメプリンシペはもともと無人島だったところで、15世紀にポルトガル人が入植しました。19世紀になりカカオやコーヒーの栽培が導入され、ポルトガル人農場主は長きにわたり奴隷労働者を酷使したプランテーション経営を行ったそうです。
ウイソンさんちから、島内部方面に、裏道を歩いてみました。
細々とした実のみをつけるコーヒーの木。これは19世紀のプランテーション栽培の名残りかしら? 奴隷制度が廃止され、コーヒープランテーションも放置され、誰にも世話されなくなったコーヒーの木が、細々と生きながらえているようでした。
森の中のような道を抜けると、ポルトガル風の立派なお屋敷もありました。今では誰も住んでいなさそうな廃墟です。これは当時絶大な権力者であった、農場主の家だったのでしょう。
あとから人に尋ねると、私たちが歩いてたどりついたところは、アンパーロ村というところだそうです。
この土地が抱える歴史の重さからしたら、決してウキウキと楽しい観光ではないのですが、それでも、サントメプリンシペに来たからには知らなければならないものをいっぱい目の当たりにすることができました。
お部屋に戻ったら、すぐさまPCを開いてポルトガルやサントメプリンシペの歴史を再読し、今日見たものの1つ1つに更に深い納得ができました。
ちょっとお利口さんになった日かなー(^_^)V ブイ
本日の旅
行動 :アンパーロ村まで散策
朝食 :コーヒー、トマトパセリサンド、コンソメ仕立ての野菜スープ、オレンジ/ウイソンさんち
昼食 :スモデラランジャ(絞りたてオレンジジュースに砂糖を加えたもの)、パンの実、バドール(干しトビウオ)インゲントマト油煮込み/ウイソンさんち
夕食 :ブリャオン(赤魚)インゲンにんにくオイルソテー、トマトパセリソース添え、ごはん、コーヒー/ウイソンさんち
宿泊 :ウイソンさんち
旅情報
1サントメプリンシペドブラ=0.007円
*プランテーションの名残り
私たちが歩いたのは、サントメ→トリンダデの幹線道路から少し東に入ったところにある未舗装の歩道。でもサントメから出る道沿いに何箇所でも見ることができる。コーヒーの葉の形や、カカオの実の形を調べてから歩くと見つけやすくて良いと思う。