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■サントメの漁村へ
アンゴラ大使館が、今週は私たちのビザ申請を受け付けてくれないことになり、サントメでの足止めが確定しました。
あまりパッとした見所がない島なので、今日は何をしたいかという明確なプランが立てられないのですが、とりあえず、島の南へ向けて移動し、見知らぬ村でも訪問しようかということになりました。
今日は、よくあるワゴン車タイプの乗り合いバスではなく、安い公共バスを見つけることができました。運転手に行き先を確認すると、アンゴラレシュ(サンファンドスアンゴラレシュSao Joao dos Angolares)、つまり、島の南端方面まで行くとのことで、私たちはその車に乗りました。車窓からは、昨日歩いて見たような、プランテーション時代の名残りであるかつての農園も見られました。
着いたところは小さな村、海に面した漁村でした。帰りの車を逃すと大変なので、あまり遠出はできませんが、海沿いを歩いたりしました。子供達が銛(もり、海中で魚などを刺す用具)を持って海に入る姿も、見ることができました。魚を獲って生計を立てる家では、子供もこうしてお手伝いをするのでしょう。本当は彼らの成果(釣りじゃなくても釣果と言っていいのかな?)も見たかったけれど結構海の遠くに行ってしまったので、お見送りで終わっちゃいました^^
写真は、道端で“ボンス”(巨大カタツムリ)のスライスの串焼きが売られているシーンです。サントメではボンスはポピュラーな食材で、結構歯ごたえが良くて美味しいんですよ。
乗り合いバスでサントメ市街に戻りました。先日食べたイカと野菜のトマト煮込みが美味しかったので、メルカド(市場)でイカと野菜を買って帰りました。
泊めてもらっているウイソンさんちのママはとってもお料理が上手です。これまでにも何度か手作りの食事をごちそうしてくれたりしました。あづさは、買ってきた野菜とイカを見せて、
「コモポドプレパラールイストナ、マネイラデサントメ」
(Como podo preparar isto na maneira de Sao Tome)
日本語では、「これのサントメ風の料理の仕方を教えてください」
そうママに伝えると、突然のことにもかかわらず、ママは喜んでくれたのです。下ごしらえからあづさに手ほどきを見せてくれ、あづさが知る由もないサントメ流のスパイスも分けてくれました。見よう見まねでママと同じ作業をするあづさと、メモを取り写真を撮る和人。何よりも、手際よくサントメの典型料理を作ってくれるママ。ついでに、横でちょこちょこ動き回るいたずらっこのチビちゃん(笑)
出来上がったお料理はとってもとーっても美味しかった! イカって良い固さに煮るのが難しいのに、ママの料理は絶品の煮込み方だったのです。和人が「日本に帰ってからも、ずっと作ってほしい味だよ」と言ってくれたこともあり、この家にいる間に、自分だけでママのサントメの味を再現できるようになりたいと思います。
本日の旅
行動 :アンゴラレシュ観光
朝食 :大根風野菜トマトいんげんパセリにんにくのリゾット、コーヒー/ウイソンさんち
昼食 :パン、ボンス(巨大カタツムリの串焼き)/アンゴラレシュの路上
夕食 :ショーコ(イカ)のサントメ典型野菜トマト油煮込み、ごはん、ワイン、コーヒー/ウイソンさんち
宿泊 :ウイソンさんち
旅情報
1サントメプリンシペドブラ=0.007円
*アンゴラレシュの行き方
私達は公共バスを利用した。乗り場は、中央市場(Mercado Municipal)から数十m西にある黄色い建物のメルカド正面。片道17500ドブラ、所要70分。