2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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シンガポール>2010年12月02日(Thu)
★シンガポール島
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■シンガポリアン☆グルメツアー
今日は待ちに待った「シンガポール美食めぐりツアー」の日だよっ(*^o^*)
今日までも、トニーやウェーチェン、ウェーチェンの友人が美味しいもの三昧もてなしてくれて、既に手持ちシンガポール料理情報収集はばっちりの予感すらする今日この頃ですが、まだ食べ逃している料理もきっと今日で補完する気がします。楽しみです!

「シンガポールって多民族国家だから数ヶ国料理の寄せ集めでしょ」って言うことなかれ。

シンガポールがまだ独立するずっと前から、マレー半島が培ってきた特有の文化である「プラナカンPeranakan」がそこにありますよ。

プラナカンとは?
スペルは「Peranakan」ですが、マレー系言語では「e」は大概「ウ」の発音になります(エにもなりますが字面からは判断できず、ウになるかエになるかは人々の喋りによる慣例に依存します。ありがとうの「テリマカシTerimakasi」がいい対比例かな?)。

中国人男性(主に福建人)が1000年も前には東南アジアの島峡群を発見し、交易を行っていました。中国明朝後期から清朝にかけて海外交易が禁止されると彼らはトレーダーをやめてマレー半島に定住。「プラナカン」という用語は現地マレー人と結婚して現地習慣化していった東南アジアの中国人を指します。最初のプラナカン定住地がマレーシアのマラッカMeracca、まさにここに東南アジア最初のムスリム(イスラム教徒)の帝国が出来た頃でした。遅れてペナンPenan(マレーシア)とシンガポールがプラナカン定住地になりました、ペナンに東インド会社ができた頃です。この3ヶ所はいずれもマラッカ海峡沿いにあるので、ここに移り住んだ中国人(福建人)を「海峡中国人」=「Straits Chinese」=「ストレイトチャイニーズ」と呼びます(どうもストリクトチャイニーズに聞こえて最初訳が分からなかった・・・)。その中国の商人男性とマレーの女性の婚姻により生まれるのは融合文化、それが「プラナカン文化」です。ただ、プラナカンの生活様式などは近代化に伴いほぼ失われてしまい、現在旅行者が見て明らかに認識できる文化といえば、プラナカン建築様式の建物とプラナカン料理、ということになるでしょう。

プラナカン建築様式の建物を見るのであれば、ジョーチャットJoo Chiat地区がおすすめです。そして今日お世話になるトニー氏(ほぼ毎日お世話になってます、ありがとう!)の経営する宿もジョーチャットにあります。

ツアーの要旨は「Eat your way through Joo Chiat/ Katong district learning about how Singaporeans Work, Live, Play and Pray. Sample a diversity of Singaporean cuisines and learn about the Singapore social norms.」、つまりはこの歴史地区を歩いてシンガポールの美味しいものをたっぷり食べて、シンガポールとシンガポール文化を理解しよう! というツアーなのです。


結果、食べた、食べた、食べたー!!!
マレー系シンガポール料理も食べたー!
プラナカン料理も食べたー!
中国系シンガポール料理も食べたー!!

なんと、この美食ツアーは夜7時にスタートし、夜1時に終わったのですからすごいっ!
そしてシンガポールのグルメをなんと「45種類」も一気に食べてしまうのですから、すご~い♪

シンガポール


トニーは夜景を見ながら、ジョーチャットを歩きながら、モスクの前に立ちながら、住宅街を歩きながら、シンガポールの社会、経済、歴史、教育、課題、プラナカンの文化、とにかく様々な説明をしてくれます。先日のサイクルツアーとは違う話が出てくるのだからすごい人だなと思います。

参加した皆がお腹いっぱい。そして皆がシンガポールを一層好きになった日ではないかと思います。
シンガポールに来て以来、きっと通常の旅行者にはないことだらけのシンガポール体験が続いています。家まで送ってくれたトニーと一杯飲み、お別れし、感動で胸いっぱい、食べすぎで胃袋いっぱいのまま、午前3時に就寝しました。
本日の旅
行動 :シンガポール美食めぐりツアー
朝食 :トムヤムラーメン/ウェーチェンのマンション
昼食 :なし(夜に備えて昼は抜くよう言われた)
夕食 :Curry Puff(チキンカレー入り焼きダンプリング、ビーフカレー入り揚げパイ)、Sugee(スジー、ソーダブレッド生地のクッキー)、フルーツ12種類、オタ(チリ入り魚すりみ焼き)、プラナカン菓子(ココナッツカスタードともち米の菓子、マンゴーともち米の菓子、ココナッツまぶし菓子、赤い砂糖菓子)、ニョニャチャン(牛肉醤油煮入りもち米ちまき)、チェンドール(緑寒天ココナッツミルク)、プルットヒタン(黒もち米ココナッツミルク)、サゴグラマラカ(サゴデンプンのタピオカ風ココナッツミルク)、ボボチャチャ(フルーツのココナッツミルク)、Chilli Crab(チリークラブ、ヒビを入れたカニを甲殻ごとチリソースで煮込み卵とじにしたもの)、Kang Kong(カンコン、空心菜炒め)、Acar(アチャール、野菜の魚そぼろあえ)、Kueh Pie Tie(クエパティー、揚げダンプリングにレタスと大根煮が入りゆでエビトッピング)、beef rendang(ビーフルンダン、ココナッツ入りビーフカレー)、チキンとボコラ(毒のある栗)の煮物、XO福建麺(カキイカエビ入りXO醤で味付けした小麦麺&米麺の炒め物)、Bawang kepeting(バワンケペティン、豚肉団子とたけのこのスープ)、Buah kualat(ブアークアラ、毒のある栗入りガーリックチャーハン)、Vegetarian sweet & sour pork(偽豚と野菜酢豚)、cereal prown(シリアルプラウン、エビのパン粉タイバジル炒め)、ゴマ菓子、ピーナッツしらす塩炒め、ドリアンケーキ、マンゴーアイス、ドリアンアイス、のしいか、ピーナッツケーキ、アロエベラ/美食めぐりツアー
宿泊 :ウェーチェンのマンション
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旅情報
1ドル=70.2円

*シンガポールのシンガポール島
シンガポールは、主島と離島で成り立ち、主島部分をシンガポール島と言います。離島にはセントーサなどがあります。