2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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スウェーデン>2007年07月11日(Wed)
★シグトゥナ→ヴェンガンス→ヴィビ→シグトゥナ
:: 旅62日め : 世界旅11ヶ国め : 和人207ヶ国め : あづさ33ヶ国め ::

■スウェーデンの小さな村
手持ちのガイドブックには載っていないところでも、現地に行くと行きたいなと思える情報にふと出会えることがあります。
今日の旅が、それです。

キャンプサイトのレセプション(受付)の傍らに置いてあった地元情報誌の観光案内のページに、「古い様式を残した村」が紹介されていました。バスと徒歩で行けそうなところにあるのも魅力的。ただ、詳細な地図を持っていないので、大雑把な地図を頼りに歩いていきました。

■ヴェンガンスVenngans村
歩いて歩いて、村らしきところにたどり着きました。給水塔らしき建物があるのでそれを目指して歩いていると、のんびり歩いているおじいさんが声をかけてくれ、村を紹介してくれることに(^^*

おじいさんと一緒に村をてくてく。

民家のお庭で、いろいろと実るフルーツを試食させてくれたり、古城を見せてくれたり、古い家屋の説明をしてくれたり。大都会ストックホルムの後の観光なだけに、郊外の小さな村の観光は、とっても有意義です。

お昼ごはんに、村に1軒しかないレストランに入りました。現金払いしかできず、クレジットカードが使えないから、手持ちのクローナが食事代に満たない私たちは食事を諦めました。店を出る前にレジで地図を見せて今いる場所を確認しようとしたら、丁度レジで支払いをしていたお兄さんが現在地を教えてくれました。しかも、「君達は村のゲストだ。お金は私が出すからスウェーデンのオールドスタイルの昼食を食べていきなさい」と、信じられないほどの温かいもてなしの言葉をかけてもらえたのです。

小さなビュッフェ形式で食べたもののうち、特筆すべきは豚の血のプリンでしょう。小麦粉を加えて加熱しているのでパンまたはパウンドケーキのような食感ですが、レバーのような・・・やはり血の味が、良い意味であふれています。それをメインに、野菜サラダやベーコン、コーヒーなどなどを時間をかけてゆっくりといただきました。

オールドスタイルの昼食

また、ガイドブックには「スウェーデン人はコーヒーを愛している」とまで書いてあるほどなので、是非ともスウェーデンで淹れてもらったコーヒーを飲みたいと願っていたところでした。

この食事(1人60クローナ、1200円)をもてなしてくれたお兄さんは、かつてビジネスで日本に来ていたことがあるそうです。でも、街で道を聞いたりしても、日本人はなかなか英語で返答してくれず、当時は苦労を重ねていたとのことです。私たちが英語を、流暢でないながらも“話す努力”をする姿に、苦労の思い出を懐かしみ声をかけてくれたとのことです。素敵な出会いに、また一つ、旅の感謝が増えました。

■ヴィビ村Viby
食後、次に私たちが向かったところは、当初の目的地であるヴィビViby村です。ヴェンガンス村からてくてくてく。しばらく歩いていくと、かやぶき屋根が残る集落にたどり着きました。気づいたこと・・・「電線がない」。ここは19世紀の農業改革の流れをも受けず、古いスタイルをそのまま残している地域です。もちろん生活用品などは時代に沿ったものなのでしょうけれど、スウェーデンの典型的家屋の特徴である木造りの赤い壁を残し、畑には古い農業用具が残り、ついでに天候も良好で歩いていて気持ちよい。ヴィビの村を訪問できて、本当良かったです。

なお、ヴィビ村のうち、特に古い様式が見られる景勝地はヴィビビViby byと呼ばれます。のどかなスウェーデンを見るにはお勧めです。

■誰が、キャンセル?
午後、割と早い時間にキャンプサイトに戻った私たち。

明日はいよいよ地球最北の国スヴァールバルSvalbardに向けて移動します。eチケットの確認と、今後のグリーンランドやアイスランドへの渡航の情報収集などのために、あづさが国際空港へ行き、その間和人が洗濯と食事作りと、別行動で役割分担することにしました。なんだかいつもと逆~(*^^*) こういうのも、たまにはいいよね。

あづさはバスに乗って空港へ。スカンジナビア航空カウンターで、明日の予約を確認すると・・・カウンターのコンピューターから印字された文字は、「ENTIRELY CANCELLED」。

!?ENTIRELY CANCELLED(全部取り消し)??

何故?ストックホルム→ロングイヤービエン→ベルゲンと、トランジットを含むと合計5フライト、2人で10フライトをフィンランドのヘルシンキで電話予約していたのに、全部予約がキャンセルされているというのが、カウンターのおねーさんの回答でした。

おねえさんに問い合わせると、私たちが予約を入れたのは6月25日で、××NUMA(日本人らしい名前)の名前で予約が取り消されたのが6月26日・・・。これって、私たちがアウランコで電気も水もないテント生活をしていたときじゃない?・・・「××NUMA」って誰?誰?誰なの??

何を問い合わせても原因は分からず仕舞。様々な問い合わせと質問をし、できることは全部やったけれどもまずい状況は変わらない。あづさは慌ててキャンプサイトに戻りました。

その後和人と2人で空港に行きました。様々なやり取りのあと分かったことは、推測も含め、次の通りです。

1)電話でヘルシンキのスタッフに予約を入れたとき、最初の予約がAZUSA/MATSUMOTOで入ってしまった
(航空券は苗字/名前の順に記載するため、正しくはMATSUMOTO/AZUSAでなければならない)
2)日本で手続きを進めるとき(予約票にTYOと書いてあるので東京でマイル引き落とし等の手続きがされたのだと思う)、日本のスタッフ(おそらくは××NUMA氏)は正しくMATSUMOTO/AZUSAで予約を取り直そうとした。しかし予約の名前変更は不可能で新規取り直ししかできない規約になっているため、AZUSA/MATSUMOTOを残したまま、まずはMATSUMOTO/AZUSAで予約を取り直そうとした。しかし5フライトのうち満席の部分があるため取り直せなかった。そこで途中まで取ったMATSUMOTO/AZUSAでの予約をキャンセルし、1)のAZUSA/MATSUMOTOの予約をそのまま残した。
3)空港のお姉さんは正しい名前(MATSUMOTO/AZUSA)で検索をしたので、2)のMATSUMOTO/AZUSAの予約はキャンセルされていると教えてくれた。
4)2度目に空港に行ったとき、1)のAZUSA/MATSUMOTOの予約が見つかった。

こんな経緯ではありますが、最終的には無事に予定を崩すことなく移動できることになりました。

本当あのときの焦りは忘れられません・・・海外旅行はハプニングがつきものですね。とほほ。
本日の旅
行動 :ヴェンガンス村観光、スウェーデンのオールドスタイルの食事、ヴィビビ観光、空港でチケットトラブルと解決
朝食 :マッシュポテトグラタン、サリャンカ風スープ、コーヒー/キャンプサイト
昼食 :ブループディンBLODPUDDING(豚の血のプリン。小麦粉を加えて加熱しているので食感はパンかパウンドケーキのよう、新鮮なレバーの風味が美味しい)、チーズ、野菜サラダ、カリカリベーコン、リンゴンソース、薄焼きブレッド、コーヒー、カフェオレ/ヴェンガンス村のレストラン
夕食 :マッシュポテト、マカロニ、シュットブラー(スウェーデン肉団子)、リンゴンソース、スープ、コーヒー/キャンプサイト
宿泊 :シグトゥナキャンピングSigtuna Camping

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旅情報
1クローナ=19円

*ヴェンガンスVenngans村とヴィビビViby by
どちらもシグトゥナSigtuna郊外にあり、シグトゥナ中心街やシグトゥナキャンピングから歩いていける。ヴィビビは250年前のスタイルを残す村。バスが通る幹線道路から遠くないのでバスでのアクセスが便利。