2人の世界旅 日々の記録

■南スーダン脱出の道、動き始めます
昨日、１日かけて南スーダン脱出の道を探しました。探しまくった結果が、昨日の日記に書いた９つの道でした。

「なんだよかったねー、いっぱいあるジャン！」なんて言わないでね（Ｔ_Ｔ）

どれも難しい道で、嫌ーな要素いっぱいで、どれも前向きになれないのですから。

ジュバJubaの滞在はストレスが溜まります。町に水道がないので、汚いナイル河の水を飲みながら過ごすのは、当然体にも悪いし、気分から参ってしまう・・・実際に体力が落ちている兆しを感じています。

そんなことから、ジュバを出たい。今の候補は、昨日の（９）かなぁ。ここに来る前に第一候補にしていた、ケニアのロキチョキオLokichoggioへの道ですし。

さて、昨夜夕食時に知り合った親切なエチオピア人おにーさんに、朝、会いに行きました。彼はジュバに来て長くなるのに外国人登録をしておらず、それでも内務省で旅行許可証（彼にとっては滞在証の意味をもつ）の更新も難なく出来たんですって。私たちの旅行許可証を見て「大丈夫、問題ないよ」と念押ししてくれました。だからもう、自分から出頭はしません。規則上３０００円台のレジストに９０００円も取られた日本人旅行記を見ちゃったし、なくてもＯＫな外国人がいるのなら、行く気、しないんですもの。

さあ、荷物を持って、（９）の車を探しにコニョコニョKonyokonyo地区へ行きました。ちなみにここではボル行きの乗合トラック（ちなみに３０ポンド）も簡単に見つかりました。でもあづさは、エチオピア南西部にダイレクトで入りたいという希望も持っていて、近くの客引き？のような人だかりに入り、尋ねます。「エチオピアに行きたい」と。そうしたら男の１人が、

「ブマBumeに行く車がある」・・・（１０）

新しい情報を口にするではありませんか！！！

そりゃああづさは１秒以内に反応しますよっ！！　ブマといえば、エチオピア南西部オモ河の更に西、ほとんどスーダンに近いところにある、ブマ族の町です。でももちろん確認も必要ですから、手描きの地図を出し、複数の人に通る道の概要を教えてもらい、そうして教えてもらったのは、やっぱりあのブマの町へ行く道があるということなのです！！！

もしこのルートが取れれば、夢のエチオピア南西部に、ダイレクトで行ける！！！　と、期待が膨らみます。

いつかどこかで見た言葉、「地元の人と触れ合い、地元の人を尊敬して話をしていくほど、旅の道はより見えてくる」なんて言葉。・・・これ好きなんです。真実だと思ってきましたが、今日本当に、新しい道、願う道が見えたのです！！

（１０）「ジュバ→陸路ブマ」、私たちの目指す脱出の道は、決まりました。

トリットToritかカポエタKapoetaへ行けばブマへ行く車があると言われたので、乗り合いバスが待機していたトリットへ向かいます。乗り合いバスに乗って移動している間、あづさが思い出していたのは、水が悪くて電気のない、ジュバでの滞在の辛さと、３日間脱出の道ばかり聞いて、どの方法も気持ちが前向きになれるものではなくて、疲弊していたこと、そして今日願う道ができた感激でした。

さて。乗り合いバスには、ディンガ族の女性がいっぱいいました。額の独特の紋様（傷をつけて皮膚を盛り上がらせたもの）が美しい女性は、カメラを嫌がりません。お金をくれなんてことも言いません。

彼女たちと触れ合いながらのトリットへの移動は、素敵な時間でしたよ。

トリット到着が夕方だったので、しばしお散歩することもできました。写真は町の中心部にある住宅です。茅葺き屋根の家ならばアフリカにそれこそ多く存在するのですが、これだけ見事に段々になるよう刈り込んだものは、なかなか見かけられません。



トリットで確認したところ、ブマへ行く車はカポエタから出るそうです。
それならば明日、早速カポエタへ行きましょう。