:: 旅578日め : 世界旅85ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ106ヶ国め ::
■南スーダン脱出の道探し
昨日、狙い通り南スーダンに入れたのは、良かったこと。
さあ今日からは、ここから次へ動く道を、探さなければなりません。
南スーダンからケニアエチオピアあたりの地図を紙に書き、部屋を出発しました。
宿の主人やその客に聞くと、
「ガンベラGambelaへ行く道がある」・・・(1)
・・・まあ、悪くないルートですね。ガンベラはエチオピア西部の町で、エチオピアの古代民族の宝庫とされる南西部から、やや北にずれてしまうのが気になりますが、エチオピアにダイレクトで入れることは魅力があります。
次に、
「マラカルMalakalまで船で行ける」
「マラカルからガンベラへ行く道がある」・・・(2)
おおー、マラカルといえばスーダン中央付近の町。白ナイル河を船で移動してそこまで行けるのならば、
「ジュバJuba→マラカル→陸路ハルツームKhartoum」・・・(3)
という移動が可能になります。3の移動は、旅行者が通りたくても滅多なことでは通れない、価値あるルートと言えるでしょう。
マラカルまでは、ジュバから行く方法のほか、少し北にあるボルBolから船に乗る方法もあるらしく、
「ボルから船でマラカル→陸路ガンベラ」・・・(4)
「ボルから船でマラカル→陸路ハルツーム」・・・(5)
も、十分考えられました。
そんなところまで話を聞き、まずはマラカルへの船を確認しようと、白ナイル河まで歩いて行きました。かなり遠いんですけど、ガンバリマス。地図のないジュバなので、人に聞きながら歩き、コニョコニョKonyokonyo地区に着きました。でも橋の近くまで行って河を見てみても、港らしきものはまったくないし、警備の兵士につかまりそうになり金をさんざんせびられたので、詳しい調査は中断です。
助けてくれた車に乗って市内中心部へ。次に尋ねたのは各種航空会社オフィス。
「ジュバからアディスアベバAddis Abeba(エチオピアの首都)まで飛ぶ」・・・(6)
「ジュバからハルツームへ飛ぶ」・・・(7)
「ジュバからジンカJinka(エチオピア目的地の南西部の町)まで飛ぶ」・・・(8)
6→高い、7→飛んでしまったらなんかつまんない、8→フライト存在せず。
7は現実的な方法の1つですが、北政府発行のビザを取る必要があるらしく、これに外国人登録(レジスト)と航空券代を併せると、幾らの出費になるのでしょう、見当がつかないので、ちょっと怖いなぁ。
また、カンパラKampala(ウガンダの首都)方面バスステーションを探しているとき、トリットTorit行きの看板を見つけました。
「あ、トリット!!」、反応したのはあづさ。事前の第一希望でもある、ジュバからケニア北西部へ抜ける途中にある小さな町の名前を覚えていたからです。でもそこにいた人に尋ねると、今はトリット行きの車はなく、「コニョコニョからカポエタKapoeta行きの車がある」・・・(9)と教えてもらいました。朝コニョコニョに行ってきたところなのに・・・、遠いから今日はもう行くのはやめようっと。
■レジストのこと
スーダンの旅で、やっかいなことの1つに、「レジストレーション(外国人登録)」があります。日本の外務省渡航情報にも、「入国後3日以内に外国人登録を行う必要があり、これを怠ると、スーダンから出国できない可能性もある」という旨の記載があります。
今日、ジュバのバスターミナルにいるポリスに捕まりました(ーー;; レジストしていないことで、いちゃもんつけられました。実は私たちは、スーダンの旅が長引く(脱出に時間がかかる)覚悟でいることから、今日はすでにレジストしに警察署に足を運んでいたのです。でも今日が祝日とやらで、明日来いと言われていたのです。
ポリスは「今日も明日も祝日だから、明後日にレジストすること」と言いますが、はっきり言って、ジュバにそんなに長くいたくありません。この町には水道がなく、ナイル河の汚れた茶色い水を未消毒のまま配給して、生活用水(炊事、飲用、シャワー)にしているのです。
毎度うーん、と思いながらも、「ここの人たちはこの水で生きているのだから私だって大丈夫だよね?」と、根拠の弱い発想から、食堂に入るといつもありがとうの気持ちで水を頂戴しています。・・・で、つまりは食堂に置いてあるその水をガブ飲みしすぎまして(超暑いんですよ!!脱水しますよ!!昼間の南スーダン!!)、体調崩してきてます(T_T)
・・・いい脱出の道が見つからない。
・・・億劫なレジストも待っている。
・・・南政府だか北政府だか、スーダンのシステムが分からなくて苦しい。
なんだか、今日は、いろいろなことが上手くいかなくて、気持ちが疲れてしまいました。
朝歩いた道に、無線ラン使いたい放題のカフェバーを見つけました。夕方からPC2台を持って、そこに入りました。和人とあづさで、それぞれ久々の長時間インターネットです。2人とも、脱出方法などちょこっと調べますが、移動のことなど英語サイトもフランス語サイトも今までさんざん調べ漁ってきているのだから、今日新しいことが見つかるわけありません。
それぞれが、めいめいに、普段閲覧できないゆっくりとしたWEB閲覧で夜まで過ごしました。仕事の調べ物も旅の調べものもしたけれど、そうじゃないネット閲覧もいっぱいしていました。「何をやってもうまく脱出できない」・・・本当に気持ちが疲れていたので、ほけーっとWEB閲覧の時間で過ごすことは、心の洗濯になったのではないかと思います。
本日の旅
行動 :ジュバ観光、移動手段探し
朝食 :チャパティマベダ(アラブの薄焼きパンと薄焼き卵を重ねてくるくる巻いたもの)、チャイ(生姜風味の甘い紅茶)/ジュババスターミナルの路上ごはん屋
昼食 :ギブダ(レバーソテー生玉ねぎ添え)、フール(煮豆ゆで卵カッテージチーズ生玉ねぎトマト油の盛り合わせ)、パン、スプ(肉汁とミルクのブレンド)/ジュバの食堂
夕食 :インジェラ(テフ粉クレープ)、シュロワット(豆ピューレのトマトシチュー)/ジュバの食堂
宿泊 :マイクホテルMic Hotel
旅情報
1ポンド=44.8円
*ジュバの無線ランし放題カフェ
カンパラ方面行きバスステーションを出て、町の中心部(航空会社がいろいろあるところ)へ向けて歩く。最初ゆるやかに左カーブ、次にゆるやかに右カーブ、それを過ぎて直進に入るとすぐに、右手に「Basilic」という名前のカフェ看板が見える。紅茶2ポンドからなので、ワンドリンク注文して、ネットし放題に浸ろう。速度は速い。冷えたビールもある。