2人の世界旅 日々の記録

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ソマリア>2008年12月29日(Mon)
ハルゲイサ
:: 旅599日め : 世界旅87ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ107ヶ国め ::

■ソマリアの最初の朝
昨日ソマリアに到着しました。北部イサック氏族の建国地、いわゆるソマリランドという地域の首府ハルゲイサHargeisaにきています。

泊まった宿は安くても大変に清潔できれいなところで、年越しも気持ちよく過ごせそうです。でも折角のソマリア実質初日なのだから、まずは街を観光しましょう。

朝食は庶民の食堂にて。いつもその土地の食の名前を聞いてばかりのあづさがソマリ語で早速覚えた言葉は、「マガアア?」、つまり、「これは何ていう名前ですか?」です。今までのアフリカ旅とは一味異なるソマリア料理も、いろいろと覚えていけたらいいなと思います。ところで食堂で気付いたことですが、入った複数の店すべてで、床には砂なりおがくずなりが撒いてありました。掃除を楽にするための習慣なのでしょうか、それともおまじない的意味を持つのでしょうか。

食後は、次の渡航国ジブチへの車を探しながら、マーケット散策もしました。

ここハルゲイサでは、一切外国人を見かけません。私たちを除いてオール地元の人です。みんなは大変に気立てが良く、友好的に話しかけてくれますし、困っているとすぐ助けの手をだしてくれますし、写真を撮ることも歓迎してくれます。平和なところだなーって、つくづくと感じることができました。

女性の装束が、まさにイスラム教国家ですね。余談ですが、イスラムの預言者モハンメドの教えでは、女性は、結婚を禁じられた人と夫以外には、顔と手以外を見せてはならないことになっています。

ムスリムの女性

そうそう、「お金ちょうだい」とばかりに手のひらを差し出す人は多いです。特に子供と中年女性。でもこれは、ここが乞食の集まりだからというわけではなく、敬虔なイスラムの国である背景によると思います。喜捨(ザカート、財産の一部分を貧者に施す行為)を義務とするイスラム諸国ではよく見られる光景です。ちなみに、統計データによると、ソマリアはイスラム教徒が99%を占めているのです。

「ソマリア」という文字の響きからは、平和で暖かな風景はミスマッチなのでしょう。実際、日本にいるあづさの友人などは「銃撃音で毎朝目覚めそうなところ」と、持っているイメージをメールで教えてくれました。でもここソマリランドはソマリア内の独立宣言地域で、軍がきちんと地域を守っていると聞きます。街の中は配置されている兵士なども少ない(交差点で交通整備している程度の配置は見られますけど)ので、キリキリした緊張感は感じられないのです。まあハルゲイサに入るまでの検問の数は多かったけどね。

今日は、平和にゆったりとハルゲイサ散策を楽しめました。
本日の旅
行動 :ハルゲイサ観光
朝食 :ベール(レバーソテー)、ローチ(ちぎったバゲットパンに甘いストレートティーと油をかけてしみこませたもの)、シャアディス(ミルクティー/ハルゲイサの食堂
昼食 :ブリース(カルダモンやシナモンをほんのり炊き込んだリゾット風ごはん)、スカール(じゃがいもとひき肉のソテーキャベツトマト玉ねぎ入り)、ムス(バナナ)、シャアディス/ハルゲイサの食堂
夕食 :バスト(素スパゲティー)にスカールを絡めたもの/ハルゲイサの食堂
宿泊 :カウニーンレストハウスKawniin Resthouse

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旅情報
1シリング=0.0164円

*ソマリランド紙幣への両替
最高額紙幣が500シリング(約8円)なので、100US$単位で両替するときは札束の山が来る。両替所にはバッグを持っていこう。ユーロやエチオピアブルからの両替はレートが悪いので、ドル現金が最良。ATMはない。なお、1束が100枚であるべき札束は、100枚丁度入っていることがむしろ少なく、ひどいときで93枚しか紙幣が入っていなかった。両替所では時間がかかっても枚数を確認しよう。そのため路上の両替所よりは、正規両替所の建物内で両替したほうが良いだろう。